ベトナム旅行を調べていると、必ず一度は出てくる言葉があります。
それが「テト(Tết)」。ベトナムの旧正月です。
ただ、テトは「旧正月だからお祝いがあるよ」という話だけでは終わりません。体感としては、国のリズムが“家族側”に倒れる期間です。
- 都市の人が一斉に帰省する
- ローカルのお店が閉まる
- 交通・ホテルが動きづらくなる
- でも、街の飾りや空気は特別になる
旅行者にとっては、良くも悪くも「いつものベトナム」と違う。
この記事では、2026年の日程から、旅行への影響、そしてテトの空気感まで、初めての人向けに整理して解説します。
ベトナムのテト(旧正月)とは?
テトは、ベトナムの旧暦に基づく新年行事で、一年でもっとも大きな祝祭です。
日本でいうお正月に近いのですが、テトの期間は「祝日」以上に、生活の優先順位が変わります。
ベトナムのテトは、ざっくり言うとこうです。
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仕事より家族
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都会より故郷
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いつもの日常より「区切り」
だからテトが近づくと、街が“賑やか”になるというより、別の方向へ動き始める感じがします。
【2026年(午年)】ベトナムのテトはいつ?休暇はいつからいつまで?
まず日程です。
2026年(午年)のテト(旧暦元日)は2月17日(火)。
ベトナム政府ポータル(VGP)等の発表では、公的機関の休暇は2月14日(土)〜2月22日(日)の9連休です。
【2026年のテト休暇スケジュール】
連休期間:2026年2月14日(土)〜2月22日(日)[公的機関](企業・お店は前後する場合あり)
旧暦元日:2月17日(火)
⚠️ 旅行者が特に注意すべき「静まり返る4日間」
お店や移動の選択肢が一気に減りやすいのは、次の4日間です(特にローカル店・ローカル交通)。
- 2月16日(月):大晦日(午後〜夕方にかけて閉店が増える)
- 2月17日(火):元日(街が静かになりやすい/ローカル店は休業が多い)
- 2月18日(水):2日目(親戚回りでまだ静かめ)
- 2月19日(木):3日目(少しずつ再開する店が増える)
※2月20日以降は、徐々に日常に戻っていきます。
ここで大事なのは「公的機関の9連休=世の中すべてが同じ」ではないこと。
民間は会社ごとに調整が入るので、旅行者の体感としては前後1週間くらい影響が続くと見ておくのが安全です。
相手別の相場や、赤い袋(ポチ袋)の準備など「渡し方」まで含めて、リーシーの基本はこちらにまとめています。
テト期間のベトナム旅行で何が起きる?影響はこの4つ
結論から言うと、旅行者が困りやすいのはだいたい次の4つです。
1)ローカル店が閉まりやすい
テトの直前〜元日前後は、家族経営のお店ほど休みがちです。
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ローカル食堂
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個人商店
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市場(マーケット)
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小さなスパ・ネイルなど
一方で、開きやすいのは「観光客向けに回っている場所」です。
- ホテル
- 大型モール
- 観光エリアのレストラン
ただし、開いていても
- メニューが減る:食材調達が難しいため、特別メニューのみになる
- 営業時間が短い:昼過ぎで閉まる、夕方から開くなど不規則に
- 正月価格になる:サービス料として10〜30%程度加算されるのが一般的。これらは「ぼったくり」ではなく、テト期間働いてくれるスタッフへの手当ても含まれるため、仕様として受け入れましょう。
は普通にあります。
2)移動(交通・航空券・バス)が取りづらい
テトは帰省のピークです。国内線や長距離移動は取りづらくなり、価格も上がりやすい。
「ホーチミン→ダナン」「ハノイ→中部」など、移動を多くする旅ほど難易度が上がります。
3)Grabやタクシーは動くが、捕まりにくい時間がある
Grabも使えるけど、需要が集中するタイミングでは捕まりにくく、料金も高くなります。テト期間の移動は、“いつも通りのつもり”で組まないのがコツです。
テト期間は特に「乗り方」と「料金の動き」を知っているだけでストレスが減ります。
4)現金・銀行まわりが不便になりやすい
祝日中は金融系が動きづらくなります。
ベトナムではお年玉(リーシー)を新札の現金で渡す文化があるため、テト直前はATMから現金が引き出され尽くして空っぽになることが多いです。両替や現金確保などはできるだけ『テトに入る数日前』に済ませた方が安心です。
テトに限らず、ベトナム旅行で「これだけは押さえておくと安心」という基本は別記事にまとめています。初めての方は先にこちらもご覧ください。
それでもテト旅行には「良さ」もある
テト旅行はデメリットだけではありません。むしろ「テトならではの良さ」を楽しめる人もいます。
街が驚くほど静かになる日がある
帰省で都市部の人が減り、ローカル店も閉まるので、中心部でも「あれ、こんなに空いてる?」という静けさになることがあります。
正月の飾り・花・空気が見られる
テト前は花や飾りが増えて、街の色が変わります。“観光地”というより、“季節の空気”を見たい人に向いています。
テトの過ごし方(文化)を、旅行者目線で理解する
テトの本質は「当たる占い」や「派手なイベント」ではなく、一年を迎え直すために、家族の場所へ戻ることにあります。
- 家を整える(掃除・準備)
- 家族と食卓を囲む
- 寺院へ行く
- お年玉(リーシー)で幸運を分ける
この“家族に戻る力”が強いから、テトは世の中が止まりやすい。旅行者にとっての注意点は、実はここから全部つながっています。
テト期間に旅行するなら:失敗を減らす5つのコツ
ここからは実用だけに絞ります。テト旅は「準備の差」が出ます。
- レストランは「開いている候補」を3つ持つ(ホテル/モール/観光エリア)
- 移動が多い旅は避けるか、前倒しで予約
- 予定を詰めすぎない(閉店・捕まらないを織り込む)
- 現金・両替はテト前に済ませる
- “正月価格”はある程度仕様として受け入れる
テト旅行はおすすめ?向いている人/向いていない人
向いている人
- 文化の「空気」を見たい
- 静かな街を歩きたい
- 多少の不便も含めて旅だと思える
向いていない人
- ローカル食べ歩きが旅の目的
- その場で決める自由旅がしたい
- 周遊して移動しまくりたい
よくある質問(FAQ)
Q. 2026年のテトはいつですか?
2026年2月17日(火)が旧暦元日です。
Q. 2026年のテト休暇はいつからいつまで?
政府ポータル等の情報では、公的機関は2月14日(土)〜2月22日(日)の9連休です。
Q. テト期間は全部のお店が閉まりますか?
全部ではありません。ただ、ローカル店ほど閉まりやすいので、食べ歩き中心の人は注意です。
Q. テト期間にベトナム旅行はやめた方がいい?
「やめた方がいい」とは言いません。ただし、期待が「いつものベトナムの活気」ならズレる可能性があります。逆に、テトの空気を体験したい人には、良い旅になります。
まとめ:テトは“止まる祝日”ではなく、“戻る祝日”
2026年のテトは2月17日、公的機関の休暇は2月14日〜2月22日(9連休)。
旅行者にとっては不便もありますが、それは「たまたま休み」ではなく、ベトナムが一年に一度、家族へ戻る季節だから起きることです。
行くなら、閉店や混雑を“失敗”ではなく“季節の仕様”として織り込む。それだけで、テトの旅はかなり快適になります。