ベトナムの「蚊」との付き合い方と快適ライフのコツ

2026.01.30
旅・ガイド

はじめに:忘れられない「洗礼」体験

初めてベトナムに住んだとき、一番驚いたのはバイクの多さでも、フォーの美味しさでもなく、蚊の「圧倒的な存在感」でした。

特に北部の夏、彼らはまるで「夏の大感謝祭」でも開催しているかのように元気に現れます。

テラスで一息つこうものなら、あっという間にターゲットに。夜には…もう足の指先まで容赦なし。

翌朝、赤く腫れた跡を見て「これ、ベトナムの日常なの?」と半分呆れ、半分驚いたのは、今では懐かしい思い出です。


なぜベトナムには蚊が多いの?

それは、ベトナムが誇る豊かな自然と「熱帯モンスーン気候」のおかげ。

年間を通して暖かく、適度な湿度があるため、植物も蚊もすくすくと育ちます。庭の植木鉢やちょっとした水溜まりが、彼らにとっては「最高級のスイートルーム」になってしまうのです。

この自然との距離の近さこそが、ベトナムのエネルギーの源なのかもしれません。

特に北ベトナムでは、雨季にあたる初夏から秋(おおよそ5〜10月頃)にかけて蚊が増える傾向があります。雨が多く、湿度が高いこの時期は、水たまりもできやすく、蚊にとってはまさにベストシーズン。

「夏の大感謝祭」という表現も、あながち大げさではありません。


「電撃ラケット」であなたも今日から武術の達人!

蚊が多いと聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、実はベトナムには最高にエキサイティングな対抗策があります。それが「電撃殺虫ラケット」です。

日本ではあまり見かけませんが、ベトナムでは一家に一台の必需品。これを手に取れば、あなたはもう気分は「テニスプレイヤー」か、あるいは「ライトセーバーを操るジェダイ」。

蚊を捉えた瞬間の「パチッ!」という爽快な音は、一度体験するとクセになります。毎晩のちょっとした「エクササイズ」として楽しむ日本人駐在員も少なくないんですよ。


進化する都市部:蚊のいない快適な現代ライフ

「でも、やっぱり蚊は苦手…」という方もご安心を。ハノイやホーチミンなどの大都市では、現代的なインフラ整備により状況がガラリと変わっています。

高級マンション・オフィス
西湖(Tay Ho)やナムトゥリエム(Nam Tu Liem)などの高層レジデンスでは、蚊を見かけること自体が稀です。

クリーンな都市設計
最新の都市開発エリアは排水システムもしっかりしており、エアコン完備の室内は驚くほど清潔で快適。東京や大阪のオフィス街と変わらない、スマートな暮らしが実現しています。


蚊に刺されたら大丈夫?気になる病気の話

「ベトナム 蚊」で検索すると、デング熱などの病気が気になって不安になる方も多いかもしれません。

確かにベトナムではデング熱が話題になることはありますが、日常生活の中で過度に心配する必要はありません

普段から蚊よけ対策をしていればリスクは大きく下がりますし、多くの場合は日本と同じように、刺されてかゆみが出る程度で済みます。もし刺されたあとに高熱が数日続くような場合は、無理をせず医療機関を受診すれば問題ありません。

必要以上に怖がるよりも、「基本的な対策をしつつ、体調がおかしければ早めに相談する」。このくらいの距離感が、実際のベトナム生活ではちょうどいいのかもしれません。


ベトナム流・スマートな蚊よけ術

ローカルな雰囲気も楽しみつつ、快適に過ごすための「プロの知恵」をいくつかご紹介します。

レモングラスの魔法
ベトナム人は「レモングラス(Sả)」を愛用します。天然の香りでリラックスしながら、蚊をスマートに遠ざける。まさに一石二鳥の天然スパ気分です。

リネンのファッション
通気性の良いリネン素材の長袖は、暑さを凌ぎつつ、見た目もエレガント。そして蚊を寄せ付けない最強のバリアになります。

風を味方に
ベトナムのカフェに欠かせない「扇風機」。蚊は風に弱いので、ファンの近くに座るのがベトナム通の鉄則です。


まとめ:小さな存在が教えてくれるベトナムの魅力

蚊との戦い(?)を通じて、電撃ラケットを使いこなす「達人」になったり、ハノイの都会的な進化に驚いたり。そんな一つひとつのエピソードが、ベトナム生活をより深く、忘れられないものにしてくれます。

ちょっとしたコツさえ掴めば、蚊さえも「ベトナムの夏のBGM」の一部。このエネルギッシュで魅力溢れる国を、ぜひ全身で楽しんでみてください。

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ライター

ベトナム在住の現地調査員。街の息づかいと現地のリアルな声をお届けするリポーター。

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