ホイアン・ダナンのバインミー6店|営業時間・値段・「世界一」の真相【2026年版】

2026.07.06
食

ホイアンとダナンには、名前の知られたバインミー店がいくつもある。ただし店ごとに開いている時間がまるで違う。朝しか開かない店もあれば、15時から始まる店もある。

この記事では6店の営業時間・価格・予約の可否を先に並べたうえで、それぞれの店を見ていく。行く時間さえ合っていれば、あとは好みの問題だ。

ダナン・ホイアンのバインミー6店|一覧

まずこの表で、行ける時間と予算を確かめてほしい。

店 場所 評価 営業時間 価格 予約
バインミー・フーン ホイアン
2B Phan Châu Trinh
4.3(16,513件) 毎日 6:30〜21:00 40,000ドン〜
約240円〜
—
フーン2号店 ホイアン市場
Tiểu La通り
4.8(84件) マップに登録なし 30,000〜45,000ドン
約180〜270円
—
マダム・カン ホイアン
115 Trần Cao Vân
4.6(11,849件) 6:30〜22:00
(水は19:00、土は21:00まで)
30,000〜40,000ドン
約180〜240円
不可
バインミー・タン ホイアン
27 Đường 18 Tháng 8
4.8(34件) 毎日 6:00〜11:30 25,000ドン〜
約150円〜
—
バインミー・バーラン ダナン
62 Trưng Nữ Vương
4.1(896件) 毎日 15:00〜23:00 15,000〜35,000ドン
約90〜210円
電話で大量注文のみ
バインミー・オンティー ダナン
272 Hùng Vương
3.8(160件) 6:00〜10:30
15:00〜22:00
15,000〜25,000ドン
約90〜150円
—
「予約」の欄は、不可=予約を受け付けていないことを確認できた店、—=予約の仕組みを確認できなかった店。バーランのみ、大量注文なら電話で事前注文できる。通常はどの店も、直接店へ行って注文する形になる。

ダナンとホイアン、バインミーはどこで食べる?

名前が知られているのはホイアン側だ。フーン、マダム・カン、タンの3店はいずれもホイアン旧市街周辺にあり、歩いて回れる距離に集まっている。

一方、ダナン市街のバーランとオンティーは、観光客向けというより地元で長く食べられてきた店だ。15,000ドン(約90円)からと、ホイアンの有名店より安く食べられる。ダナンは街が広く店が市内に点在しているので、回るならGrab(配車アプリ)が効率的だ。

ホイアンに行く予定があるなら、バインミーはホイアンで食べるのがおすすめ。3店を1日で食べ比べることもできる。ダナンに滞在していてホイアンまで行かないなら、バーランかオンティーを狙えばいい。

1. バインミー・フーン(Bánh Mì Phượng)

バインミー・フーンの店舗画像
ホイアンでいちばん名前が知られている店。2009年にアンソニー・ボーデインが番組で紹介して以来、世界中から客が集まるようになった。当時はホイアン市場の小さな屋台で、いまはファンチャウチン通りの店舗で営業している。

  • 住所|2B Phan Châu Trinh, Hội An
  • 営業時間|毎日 6:30〜21:00
  • 価格|40,000ドン(約240円)前後から
  • 評価|4.3(16,513件)

具は20種類以上あり、初めてならミックス系が分かりやすい。混雑する時間は10〜20分ほど並ぶ。2023年9月には食中毒が起きて3か月の営業停止となったが、その後再開し、現在は通常どおり営業している。

メニュー全15種の値段、店頭で撮った営業時間の看板、「世界一」と呼ばれるようになった経緯、食中毒のその後は、専用の記事にまとめている。

行列が苦手なら2号店もある

フーンにはもう1軒、ホイアン市場のTiểu La通り側に2号店がある。Googleマップでは4.8(84件)と、本店と比べてクチコミ数はかなり少ないものの評価は高い。

2号店はGoogleマップに営業時間が登録されていない。2026年には訪問時にまだ開いていなかったという口コミもある。2号店だけを目当てに遠くから向かうより、本店が混んでいるときの候補として考えたい。

2号店のバインミーは30,000〜45,000ドン(約180〜270円)。ガーリック20,000ドン、目玉焼き30,000ドン、ミックス40,000ドン、牛肉とチーズ45,000ドンといった構成だ。

カオラウ45,000ドン、コムガー60,000ドン、バインセオ70,000ドンなどホイアン名物も置いているので、複数人で別々の料理を食べたいときにも使いやすい。

なお、フーンでは2023年9月に食中毒が発生し、313人の被害が確認された。行政処分を受けて3か月間営業を停止したが、その後営業を再開し、現在は通常どおり営業している。

2. バインミー・マダム・カン(Bánh Mì Madam Khánh)

「バインミーの女王(The Bánh Mì Queen)」の看板を掲げる、フーンと並ぶホイアンの有名店だ。

具は焼豚、パテ、卵、シャーシュー、ベトナムソーセージなど。自家製のタレが味の芯になっている。

  • 住所|115 Đ. Trần Cao Vân, Hội An
  • 営業時間|6:30〜22:00。水曜は19:00まで、土曜は21:00まで
  • 価格|30,000〜40,000ドン(約180〜240円)。ミックス・チキン・BBQが各40,000ドン、目玉焼きとベジは30,000ドン
  • 評価|4.6(11,849件)
  • 予約|不可
閉店時刻が曜日で変わる。特に水曜は19:00で閉まるので、夜に行くなら曜日を確認してから向かいたい。

フーンと同じホイアン旧市街周辺にあるので、2店を食べ比べることもできる。フーンの行列を避けたいときの候補にもなる。

3. バインミー・タン(Bánh Mì Cô Thân)

旧市街の18 Tháng 8通り、日本橋(来遠橋)の近くにある小さな店だ。Googleマップのクチコミは34件とまだ少ないが、評価は4.8。フーン2号店と並んで、今回紹介する6店では最も高い。

看板にはバインミーのほか、ボーコー(牛肉のシチュー)、オプラー(目玉焼き)、フォーボーが並ぶ。バインミー専門店というより、地元の朝食を食べる店として考えると分かりやすい。

  • 住所|27 Đường 18 Tháng 8, Hội An
  • 営業時間|毎日 6:00〜11:30
  • 価格|バインミー25,000ドン(約150円)。ボーコー・オプラー・フォーボーは各50,000ドン(約300円)
  • 評価|4.8(34件)
  • 予約|確認できず
11時30分で閉まる。店頭の看板にも「OPEN: 6AM – 11:30AM」と書かれている。昼を過ぎてから向かっても開いていないので、この店だけは朝のうちに行きたい。

飲み物も安い。ミルクコーヒーとブラックコーヒーが各25,000ドン、オレンジジュースとにんじんジュースが30,000ドン、水が10,000ドン。バインミーとコーヒーなら50,000ドン(約300円)に収まる。

4. バインミー・バーラン(Bánh Mì Bà Lan)

ここからはダナン市街の店になる。バーランは1990年創業で、ダナンで名前の挙がる老舗バインミー店のひとつだ。

なますを使わず、塩コショウ・きゅうり・青ねぎで仕上げる。厚めのパテに豚と牛のチャー(練り物)とハムを重ねるのが特徴だ。

細長いパンを使ったバインミー・ケー(Bánh Mì Que)もあり、15,000ドン(約90円)から食べられる。

  • 住所|62 Trưng Nữ Vương, Quận Hải Châu, Đà Nẵng
  • 営業時間|毎日 15:00〜23:00。夕方から夜遅くが中心
  • 価格|15,000〜35,000ドン(約90〜210円)。定番のバーラン25,000ドン、特製(đặc biệt)35,000ドン、バインミー・ケー15,000ドン
  • 評価|4.1(896件)
  • 予約|通常の席予約はなし。30本以上(バインミー・ケーは50本以上)なら電話で事前注文でき、待たずに受け取れる(0935 646 286)
「バーラン」の名前を使う店は市内に複数あり、店側も「偽バーランに注意」と呼びかけ、62 Trưng Nữ Vươngを案内している。本店へ行くなら、この住所をGoogleマップに入れて向かうのが確実。営業時間は毎日15:00〜23:00なので、朝や昼に行かないよう注意したい。

パンは店で焼いたものを毛布で保温して運び、一度に50個ずつしか出さない。タイミングによっては、焼き上がりを数分待つこともある。

64 Triệu Nữ Vươngには創業者の息子が運営する店があり、34 Trần Tốngにはカフェを併設した店舗もある。営業時間が違うため、62番地以外へ行く場合はGoogleマップで当日の営業時間を確認したほうがいい。

5. バインミー・オンティー(Bánh Mì Ông Tý)

自家製のチャー・ボー(chả bò=牛肉を使ったベトナム風の練り物)を中心に、50年以上ダナンで食べられてきた店だ。

具はチャー(牛・豚)と塩コショウ、唐辛子粉、しょうゆだれというシンプルな構成。野菜やパテを入れないため、チャーそのものの味が前に出る。

  • 住所|272 Hùng Vương, Quận Hải Châu, Đà Nẵng(分店:189 Trưng Nữ Vương/184 Quang Trung ほか)
  • 営業時間|6:00〜10:30、15:00〜22:00の2部制
  • 価格|15,000〜25,000ドン(約90〜150円)
  • 評価|3.8(160件)
  • 予約|確認できず
10:30から15:00までは閉まっている。昼どきに向かうと営業していないので、朝食か15時以降に合わせよう。

観光客向けの豪華なバインミーより、ダナンで昔から食べられているシンプルな一本を試したい人に向いている。

菜食(チャイ)で食べる/屋台で食べる

菜食(ヴィーガン)で食べるなら

ベトナムには仏教由来の精進食「チャイ(chay)」の文化があり、ホイアンのバインミー店にも菜食メニューがある。

フーンには豆腐とアボカドを使ったバインミー・チャイがあり、マダム・カンにも菜食向けのバインミーがある。

  • フーン:バインミー・チャイ(豆腐&アボカド)35,000ドン
  • マダム・カン:菜食バインミー30,000〜35,000ドン
  • 注文のひとこと:「バインミー チャイ(bánh mì chay)」=菜食のバインミー

ただし、卵やチーズを使うメニューもある。完全なヴィーガンの場合は、「chay」と書かれているだけで判断せず、注文時に具材を確認したほうがいい。

ホイアン・ダナンの屋台で食べる

有名店だけでなく、ホイアン旧市街の路地やダナンの市場周辺には小さなバインミー店や屋台がある。

価格は15,000〜25,000ドン(約90〜150円)ほどが目安。有名店を1軒食べたあと、地元客が買っている店でもう1本試してみると味の違いが分かりやすい。

屋台を選ぶなら、客が多く食材の回転が速い店をひとつの目安にしたい。肉や野菜などの具材が暑い場所に長時間置かれている店は避ける。

中部のバインミーは「甘辛」── ハノイ・ホーチミンとの違い

ベトナムを南北に旅すると、同じバインミーでも地域によって具や味つけが違うことに気づく。中部は店独自の甘辛いタレを使う店が多い。

  • 中部(ダナン・ホイアン):店独自のタレを使う店が多く、甘辛い味つけが目立つ。ホイアンにはフーンやマダム・カンなど世界的に知られる店がある。
  • 北部(ハノイ):パテや肉などを比較的シンプルに組み合わせたバインミーが多い。
  • 南部(ホーチミン):肉、ハム、なます、野菜など具を多く挟むタイプが目立つ。

旅程にハノイやホーチミンも入っているなら、同じバインミーを各都市で食べ比べてみるのもおもしろい。

営業時間で選ぶ|朝・昼・夜、どこが開いているか

この6店は営業時間が大きく違う。店から選ぶより、自分が食べたい時間から逆算したほうが早い。

朝(6:00〜10:30)

営業時間を確認できている店では、朝がもっとも選択肢が多い。

タンとオンティーは6:00から、フーンとマダム・カンは6:30から開く。

特にタンは11:30で営業を終えるため、食べたいなら朝に回しておきたい。オンティーも10:30でいったん閉店する。

昼(11:30〜15:00)

選択肢が一気に減る時間帯だ。

タンは11:30で閉店、オンティーは10:30から15:00まで休憩、バーランは15:00から。この時間に確実に営業している今回の店は、基本的にフーンとマダム・カンになる。

ホイアン旧市街を観光するなら使いやすい時間だが、フーンは混雑しやすい。

夕方〜夜(15:00〜23:00)

15時になると、ダナンではバーランとオンティーが営業する。

ホイアンではフーンが21:00まで。マダム・カンは通常22:00までだが、水曜は19:00、土曜は21:00で閉まる。

22時を過ぎても開いているのは、今回の6店ではバーランだけ(23:00まで)。夜遅くに食べたいならダナン側になる。

迷ったときの目安:朝ならタン、昼ならフーンかマダム・カン、夕方以降のダナンならバーランかオンティー。ホイアンで2本食べ比べるなら、朝にタン、昼にフーンという順番が組みやすい。

空港・注文方法・食べ歩きルート

ダナン国際空港でバインミーは食べられる?

結論、食べられる。ダナン国際空港(Đà Nẵng/DAD)のターミナル内には飲食店やカフェがあり、バインミーを扱う店もある。到着直後や出発前に食べる選択肢にはなる。

ただし、市内のローカル店と比べると空港価格になる。ダナン空港は市内中心部から近いため、時間に余裕があるなら市内で食べてから空港へ向かう方法もある。

辛さやパクチー抜きの注文方法

バインミーはベトナム語が話せなくても注文しやすい。メニューを指差すだけでも通じるが、次の言葉を覚えておくと便利だ。

  • バインミー1つください:「バインミー モッ カイ(Bánh mì một cái)」
  • パクチー抜き:「コン ラウムイ(không rau mùi)」
  • 辛くしないで:「コン カイ(không cay)」
  • 菜食で:「チャイ(chay)」

小さな店や屋台では現金を用意しておくとスムーズだ。高額紙幣より、10,000〜100,000ドン程度の小額紙幣が使いやすい。

食べ歩きモデルルート(ホイアン旧市街・半日)

バインミーを軸にホイアン旧市街を回るなら、営業時間の短いタンから始める。

  • 朝:タンで1本目。11:30で閉まるので最初に行く
  • 午前:日本橋(来遠橋)や旧市街を散策
  • 昼:フーンで2本目
  • 午後:まだ食べられるならマダム・カンと比較。カフェ休憩を挟んでもいい

3本すべて食べる必要はない。タン+フーン、またはフーン+マダム・カンの2店比較でも十分だ。

ダナン泊なら、夕方にバーランやオンティーへ行けば、ホイアンとは違うローカル寄りのバインミーを試せる。

よくある質問(FAQ)

フーンの「世界一」は本当?

「世界一のバインミー」として広く知られているが、アンソニー・ボーデイン本人が「世界一」と口にした記録は、今回確認した資料では見つからなかった。2009年放送の『Anthony Bourdain: No Reservations』で確認できる有名な言葉は「サンドイッチの中の交響曲(a symphony in a sandwich)」だ。呼び名の由来はフーンの記事でくわしく書いている。

フーンの行列はどれくらい?

時間帯によって差があるが、混雑時は10〜20分ほど待つことがある。時間をずらすか、混雑していたらマダム・カンへ回る方法もある。

フーン2号店は本店よりクチコミ数が少ない一方、Googleマップでは4.8の評価がついている。ただし営業時間が登録されていないため、確実性では本店が上だ。

バインミーで食中毒は大丈夫?

店の知名度だけで安全性を判断することはできない。

実際、フーンでは2023年9月に食中毒が発生し、313人の被害が確認された。行政処分を受けて3か月間営業を停止した後、営業を再開している。

屋台や小さな店を選ぶ場合は、客が多く食材の回転が速いか、肉や野菜などの具材が暑い場所に長時間置かれていないかを見るのもひとつの目安になる。

ダナン・ホイアンのバインミーはいくら?

今回紹介した店では15,000〜45,000ドン(約90〜270円)程度。

ダナンのバーランやオンティーなら15,000ドンから、ホイアンの有名店では30,000〜40,000ドン前後が中心になる。

予約はできる?

マダム・カンは予約不可。フーン本店は予約の仕組みを確認できていない。バーランは席の予約ではないが、30本以上(バインミー・ケーは50本以上)の大量注文なら電話で事前注文できる。

そのほかの店では予約の仕組みを確認できなかった。いずれもレストランのように席を予約して訪れるというより、直接店へ行って注文するタイプと考えておけばいい。

まとめ ── 店より先に「何時に食べるか」を決める

ダナン・ホイアンでバインミーを食べるなら、最初に決めたいのは店ではなく何時に食べるかだ。

朝ならタン、昼のホイアンならフーンかマダム・カン。夕方以降のダナンならバーランかオンティーが候補になる。

特に注意したいのが、タンは11:30で閉まり、オンティーは10:30〜15:00が休み、バーランは15:00からという3点。営業時間を知らずに向かうと、店まで行ってから閉まっていることになる。

ホイアンへ行くなら、まず世界的に知られるフーンを1本。そのうえで朝のタンやマダム・カンを食べ比べる。ダナンではバーランやオンティーを試す。

同じ中部のバインミーでも、店によって具もタレもかなり違う。1軒だけで決めず、できれば2本食べ比べてみてほしい。

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エンジニア

幼少期をアメリカで過ごし、現在は世界を転々としながらコードを書くノマドエンジニア。

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