ハノイの家賃相場は?人気エリア・部屋探しの流れ・注意点を現地から解説【2026年】

2026.03.07
暮らし

※本記事の日本円換算は1USD=約160円で計算しています(2026年4月時点)。ハノイの家賃はUSD建て契約が一般的ですが、読者の方にイメージしやすいよう日本円で表記しています。

ハノイの家賃は、ローカルアパートなら月5〜10万円前後、サービスアパートやコンドミニアムなら月8〜20万円前後が目安です。

ただし、ローカルアパートはもっと安い物件もあります。設備や立地、清潔さを考えて、日本人が現実的に選びやすい価格帯がこのあたりです。

ベトナムの首都ハノイには、駐在員・長期滞在者・留学生など、多くの日本人が暮らしています。ハノイでの移動はGrabが主流で、ビザの手続きを済ませれば長期滞在も可能です。

しかし、いざハノイで部屋を探してみると「日本とは全然違う!」と驚くことがたくさんあります。家具付きが当たり前、家賃は3〜6ヶ月分まとめて前払い、サービス料という日本にはない費用がある…。

この記事では、ハノイの家賃相場から物件タイプの違い、人気エリア、契約の流れ、そしてベトナム人だからこそ知っている部屋探しの「本音」まで、実際の体験をもとに詳しく紹介します。

これからハノイで生活を始める方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。


目次

ハノイの賃貸事情|日本とこんなに違う

ハノイの賃貸は「家具付き・サービス込み・オーナーと直接交渉」が基本。日本の常識はほぼ通用しません。

ハノイはベトナムの政治・経済の中心都市で、人口も年々増えています。都市化に伴って賃貸市場も活発で、家賃は上昇傾向。外国人向けの物件も増えていますが、実際にはエリアや物件タイプでかなり差があります。

日本とベトナムの賃貸文化には、大きな違いがあります。

日本の場合: 家具のない部屋を借りて、自分でベッドや冷蔵庫を買うのが一般的。契約内容が細かく、管理会社が建物を管理します。敷金・礼金・仲介手数料で、初期費用が家賃の4〜6ヶ月分かかることも。

ハノイの場合: 家具付きの部屋が多く、ベッド・冷蔵庫・洗濯機・エアコンが最初から揃っている物件がほとんど。場合によってはスーツケース1つで生活を始められます。契約は比較的シンプルで、オーナーと直接やり取りすることも多いです。

この「自由で柔軟」な部分は、日本人にとって魅力的に感じることもあれば、「ルールがはっきりしない」と戸惑うこともあります。なお、ハノイの治安物価の全体像を先に把握しておくと、部屋探しの判断もしやすくなります。


ハノイの物件タイプ|ローカルアパート・サービスアパート・コンドミニアムの違い

ハノイの賃貸物件は大きく3タイプ。それぞれ家賃もサービスも管理体制もまったく違います。

日本では「マンション」「アパート」の違いは主に建物の構造ですが、ハノイでは物件の運営スタイルそのものが異なります。自分のライフスタイルと予算に合ったタイプを選ぶのが、部屋探しの第一歩です。

ローカルアパート(Nhà trọ / Chung cư mini)

月3〜10万円前後。ベトナム人オーナーが個人で運営する、最もポピュラーな物件タイプ。

ハノイで「アパート」と言えば、多くの場合このローカルアパートを指します。ベトナム人の大家さんが自分のビルの一部を賃貸用に改装して貸し出しているケースがほとんどです。

家賃が安い分、設備のクオリティは物件によってかなり差があります。最近は外国人向けにきれいに作られたローカルアパートも増えていて、Wi-Fi・エアコン・家具付き・週1回の掃除サービスまでついて月6〜8万円程度の物件も見つかります。

大家さんとの距離が近いのもローカルアパートの特徴。何か困ったことがあれば直接相談できるし、家賃の交渉もしやすい。一方で、契約書が簡易的だったり、設備の故障対応が遅かったりすることもあります。

向いている人: コスパ重視の人、ベトナムの暮らしに慣れている人、現地採用で家賃補助が少ない人

サービスアパートメント(Căn hộ dịch vụ)

月8〜20万円前後。ホテルに近い管理体制で、赴任直後でもすぐに生活を始められる。

サービスアパートメントは、家具・家電・Wi-Fi・定期清掃・リネン交換・セキュリティなどが家賃にすべて含まれている物件です。ホテルとマンションの中間のようなイメージで、レセプション(受付)が常駐しているところも多いです。

設備の故障や困りごとがあればレセプションに連絡すれば対応してもらえるので、ベトナムが初めての人や、赴任直後で生活基盤を整える余裕がない人には心強い選択肢です。

ただし、その分家賃は高め。同じ広さ・エリアのローカルアパートと比べると1.5〜2倍になることもあります。また、部屋のデザインや内装は運営会社が決めているので、自分好みにカスタマイズしにくいという面もあります。

向いている人: 駐在員で会社が家賃を負担してくれる人、ベトナムが初めての人、生活の手間をとにかく減らしたい人

コンドミニアム(Chung cư)

月10〜40万円前後。大規模マンションの一室を個人オーナーから借りるスタイル。

コンドミニアムは、日本の分譲マンションに近い形態です。デベロッパーが建てた大規模なマンションの一室を、購入したベトナム人オーナーが賃貸に出しています。

建物自体にはプール・ジム・コンビニ・レストラン・遊び場などの共用施設が充実していることが多く、管理会社が建物全体のセキュリティや清掃を担当しています。ただし、部屋の中のサービス(掃除・洗濯など)は基本的にはつきません。自分で家事をするか、別途ハウスキーパーを雇う形になります。

部屋の内装や家具はオーナーの趣味で異なるため、同じ建物でも部屋によって雰囲気がまったく違うこともあります。家賃の交渉はオーナーと直接行います。

ハノイで日本人に人気のコンドミニアムとしては、Vinhomes(ビンホームズ)系列、Ciputra(チプチャ)、Sun Grand Cityなどがあります。

向いている人: プール・ジムなど共用施設を使いたい人、ファミリーで広い部屋が必要な人、ある程度自分で生活を回せる人

物件タイプ別の比較

ローカルアパート サービスアパートメント コンドミニアム
家賃目安(月額) 約3〜10万円 約8〜20万円 約10〜40万円
家具・家電 あり(物件による) すべて完備 あり(オーナーによる)
掃除・洗濯 なし or 週1程度 週2〜3回込み なし(別途手配)
セキュリティ 物件による 24時間常駐が多い 建物管理会社が対応
共用施設 基本なし 一部あり プール・ジム等充実
契約相手 大家さん直接 運営会社 個人オーナー
家賃交渉 しやすい しにくい オーナー次第

ハノイの家賃相場|間取り別の目安

1ベッドルームの部屋内の様子

単身なら月8〜14万円、家族なら月13〜40万円が目安。家具・サービス込みの価格です。

東京や大阪と比べると全体的に安いと感じる人が多いですが、物件の場所・広さ・設備で価格は大きく変わります。

以下は、日本人が現実的に選ぶ物件(ローカルアパート〜サービスアパートメント)の価格帯です。

間取り 家賃(月額) 特徴
Studio(ワンルーム) 約5〜10万円 単身向け。リビングと寝室が一体
1LDK 約8〜14万円 単身〜カップル向け。一番人気
2LDK 約13〜24万円 家族向け
3LDK 約19〜40万円 家族向け。広さ重視

日本人に人気のエリア|タイホー・リンラン・カウザイ

エリアによって住んでいる外国人の国籍も雰囲気もまったく違います。自分のライフスタイルに合ったエリアを選ぶのが第一歩。

タイホー(Tây Hồ)― 欧米人が多い、湖沿いの落ち着いたエリア

ハノイ・西湖(タイホー)の夜景と水面に映る街の光

タイホーはハノイで最も外国人が多く住むエリアです。大きな西湖(ホータイ)があり、自然が多く、比較的静かで落ち着いた環境が特徴。おしゃれなカフェ、国際レストラン、スーパー、ジムなどが揃っていて、外国人にとって生活しやすい環境が整っています。

大使館関係者やNGO職員も多く、物件のグレード(広さ・設備・眺望)は高め。その分、家賃もハノイの中では高い傾向です。

ハノイ西湖のアパートのベランダから見た湖と街並みの景色

間取り 家賃目安
Studio 約6〜11万円
1LDK 約10〜16万円
2LDK 約14〜29万円
3LDK 約24〜40万円

静かな生活を好む人や家族で住む日本人に人気があります。

リンラン・キンマー・ファンケービン(Linh Lang / Kim Mã / Phan Kế Bính)― 日本人が一番多いエリア

このエリアはハノイの「日本人街」とも呼ばれています。日本食レストラン、ラーメン店、居酒屋、日本食品店が集中していて、日本人にとって非常に生活しやすい環境です。

昼間は落ち着いた住宅エリアですが、夜になるとバー、カラオケ、レストランが営業を始め、活気のある雰囲気に。仕事帰りに同僚と食事やお酒を楽しむ日本人も多いです。

間取り 家賃目安
Studio 約6〜10万円
1LDK 約9〜14万円
2LDK 約13〜21万円
3LDK 約19〜30万円

メリット: 日本食レストランが多い、日本人コミュニティがある、飲食店やバーが多く夜も楽しめる、中心部に近くて便利

デメリット: 道が狭い場所が多い、夜はややにぎやか、人気エリアなので家賃が少し高め

カウザイ(Cầu Giấy)― コスパ重視の若い世代に人気

ハノイ・カウザイ駅周辺の道路を走る多くのバイクと街並み

カウザイはオフィスビルやショッピングモールが多いエリア。大型スーパー、映画館、レストランなどがあり、生活に便利。タイホーやリンランより家賃が安めなので、コスパを重視する人に向いています。

ハノイ・カウザイのアパートのリビング内観と大きな窓からの眺め

間取り 家賃目安
Studio 約5〜8万円
1LDK 約7〜12万円
2LDK 約11〜19万円
3LDK 約16〜27万円

ライフスタイル別おすすめ

静かな環境を重視 → タイホー 日本食・日本人コミュニティ重視 → リンラン・キンマー ショッピングモール・コスパ重視 → カウザイ

なお、韓国人が多いミーディン(Mỹ Đình)周辺は韓国系の飲食店やコミュニティが充実しており、韓国企業の駐在員に人気があります。ロンビエン(Long Biên)は開発が進む新興エリアで家賃がまだ安め。旧市街(ホアンキエム周辺)は観光地に近く雰囲気はいいものの、道が狭くて騒がしいため長期滞在にはやや不向きです。日本人の初めての部屋探しでは、まずタイホー・リンラン・カウザイから検討する人が多いです。


ハノイの賃貸物件の特徴|家具付きが多い理由

ハノイでは家具付き物件が主流。スーツケース1つで生活を始められるのが大きなメリットです。

ハノイで部屋を探すと、多くの物件にベッド・ソファ・テーブル・冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビなどが最初から備え付けられています。

なぜ家具付きが多いのか。理由はシンプルです。

① 外国人の短期滞在が多い: 駐在員やビジネスマンの滞在期間は1〜3年程度。家具を買うより、最初から揃っている方が便利。

② 引っ越しの負担を減らすため: 家具を買う必要がなく、家電の設置も不要。すぐに生活を始められる。

③ オーナーが家賃を高く設定できる: 家具・家電を用意することで、オーナーは家賃を高めに設定可能。外国人向け物件ではこれが一般的。

さらに、サービスアパートメントでは家賃に部屋の掃除、インターネット、ケーブルテレビ、水道代などが含まれていることもあり、特に外国人や日本人駐在員に人気があります。

実際に部屋を見に行くと、想像以上に家具が揃っている物件も多く、「本当にすぐ住める」と感じることがよくあります。


部屋探しから契約までの流れ

「エリアを決める → 部屋を探す → 内見 → 条件確認 → 契約 → 支払い」が基本の流れ。仲介スタッフがバイクで案内してくれるのがハノイ流です。

① 住みたいエリアを決める

まずは自分のライフスタイルに合ったエリアを選びます。前のセクションで紹介した通り、タイホー・リンラン・カウザイが日本人には人気です。

② 部屋を探す

ハノイでは主に次の方法で部屋を探します。不動産会社に問い合わせる(日本語対応可のところもある)、FacebookやZaloの賃貸グループで探す、友人や会社から紹介してもらう、などです。

ベトナムならではの面白い特徴として、不動産仲介スタッフが最初から最後まで一緒にサポートしてくれます。仲介の人がバイクで迎えに来て、後ろに乗って1日に何件も物件を見て回ることも。暑い日でも雨の日でも、気に入る部屋が見つかるまで案内してくれます。

街を走りながら「このエリアは日本人が多いですよ」「この近くにスーパーがあります」と教えてくれるので、エリアの雰囲気を体感しながら探せるのは日本にはない楽しさです。

③ 内見(実際に部屋を見る)

写真だけではわからないことが多いので、ハノイでは必ず実際に部屋を見てから決めます。確認すべきポイントは、部屋の広さ、家具・家電の状態、水回り(シャワー・トイレ)、エアコン・給湯器の動作、日当たり、騒音、近くにスーパーやレストランがあるか、夜の雰囲気などです。

④ 契約条件の確認

ハノイの一般的な賃貸条件は、契約期間が1年契約が一般的、デポジット(保証金)が家賃1〜2ヶ月分、家賃は前払いが基本(3ヶ月または6ヶ月分まとめて)です。

契約書は英語またはベトナム語で作成されますが、日本人向け不動産会社なら日本語で説明してくれることも。

⑤ デポジットと家賃の支払い

契約完了後、デポジット+最初の家賃を支払います。支払い方法は現金または銀行振込が一般的。

デポジットは退去時に部屋に大きな問題がなければ返金されるので、入居時に部屋の状態を写真で記録しておくと安心です。


ベトナム人だから知っている、部屋探しの「本音」

ここからが、日本人のブログには絶対に出てこない現地のリアルな話です。

家賃交渉はかなり普通のこと

ハノイでは「表示価格=最終価格」ではありません。交渉次第で月8,000円くらい下がることもあります。

ベトナムでは家賃の交渉は日常的なこと。大家さんがネットに掲載している価格や最初に提示する金額は、必ずしも最終価格ではありません。

家賃そのものの値下げだけでなく、こんな交渉もできます。支払い方法の変更(6ヶ月前払い → 3ヶ月前払いなど)、デポジットの条件の相談、家具・設備の追加(電子レンジ、ダイニングテーブル、デスク、新しいマットレスやソファへの交換など)、自分の好みの色やデザインの家具を選んで、大家さんに購入してもらうことも可能です。

一般的に6ヶ月分まとめて支払う方が、家賃を下げてもらえる可能性は高くなります。大家さんとしては回収の手間が減り、入居者が長く住んでくれる安心感もあるからです。

日本人とベトナム人の交渉スタイルの違いも面白いところ。日本人は礼儀正しく、お金の交渉に少し遠慮してしまう人が多いので、自分だけで大家さんと話すと会話が短く終わって、あまり交渉が進まないこともあります。ベトナム人が間に入ると会話が自然に進み、より細かい条件まで相談できます。

実際の体験: 私がタイホーでアパートを見に行ったとき、最初の提示価格は月約13.6万円でした。「1年契約で6ヶ月ごとにまとめて支払うなら、少し下げてもらえますか?」と聞いたところ、最終的に月約12.8万円に。さらに、電子レンジ・靴箱・ドレッサーの追加と、ソファの新品交換もお願いしたところ、大家さんは快く応じてくれました。


低層階はバイクの騒音に注意

大通り沿いの2〜3階は要注意。5〜6階以上なら道路の騒音はかなり軽減されます。

ハノイはバイクの台数が非常に多い都市。大通りや交通量の多い中心部では、エンジン音やクラクションがかなりはっきり聞こえます。特に朝と夕方の通勤時間帯は音が目立ちます。

ただし、低層階がすべてうるさいわけではありません。実際の騒音は建物の周辺環境次第です。大通りに面しているかどうか、周辺にバーやカラオケがあるかどうか、静かな住宅エリアかどうか、で大きく変わります。

実際の体験: 私がタイホーの湖近くの物件を見に行ったとき、3階のバルコニーで数分ほど立って音を確認しました。意外にもほとんどバイクの音が聞こえませんでした。そのエリアは大きな道路ではなく、湖沿いの静かな通りだったからです。でも、もしこれが大通り沿いだったら全然違う結果だったと思います。

部屋を見に行くときは、バルコニーや窓の近くに数分立って実際の音を確認するのがおすすめです。シンプルですが、とても効果的な方法です。


ベランダの向き|西向きは午後がきつい

西向きのベランダは午後3〜5時に強い日差しが入る。東向きか北向きがおすすめ。

ハノイで長く住むことを考えると、ベランダの向きは意外と重要なポイントです。

西向きの部屋は、特に夏場に午後3〜5時頃の西日がかなり強くなり、室内の温度が上がりやすくなります。エアコンの性能が良ければそこまで問題ありませんが、窓が少ない部屋や冷房が弱い部屋だと午後はかなり暑く感じることも。

おすすめの向きは、東向き(朝は日差しが入るけど、午後は比較的涼しい)と北向き(直射日光が入りにくく、一年中比較的涼しい)です。

私も部屋を見に行くときは、実際にバルコニーに立って「午後になったら日差しがどう入ってくるか」を想像するようにしています。一見小さなことですが、長く住むと住み心地に大きく影響します。


サービス料(Service fee)|日本人が一番驚く費用

ハノイでは「家賃+サービス料」が基本。月8,000〜24,000円が別途かかることが多く、「家賃8万円=安い!」と思ったら実際は10万円だった…というのはよくある話です。

日本の「管理費」に近いですが、カバーする範囲がもっと広いのが特徴。サービス料には通常、定期的な部屋の掃除、建物のセキュリティ、インターネット(Wi-Fi)、生活用水、ゴミ回収、バイクの駐車スペースなどが含まれています。

外国人向けのサービスアパートでは、さらに週1〜2回の清掃、シーツ交換、洗濯サービスなどが含まれる場合も。

ハノイの家賃には、大きく分けて3つのパターンがあります:

① 全部込みパターン 家賃約11万円/月(インターネット、水道、掃除、サービス料すべて込み)。シンプルで家計管理がしやすいので、外国人に人気。

② 家賃+サービス料が別パターン 家賃約13万円+サービス料約1.6万円=毎月の支払い約14.6万円。最初に見た家賃だけで判断すると「あれ?思ったより高い」となるやつです。

③ 家賃のみパターン 家賃だけで、電気代・水道代・インターネット・駐車場代はすべて自己負担。毎月の総額は使用量で変動。

実際の体験: 私がタイホーの新しいコンドミニアムに入居したとき、家賃約12.8万円+サービス料約1.3万円でした。さらにインターネット、Wi-Fi、電気、水道、駐車場代は含まれておらず別払い。ただし、四季利用できるプールと無料のジムがあり、住環境自体はとても快適でした。

部屋を見に行くときは必ず「家賃にサービス料は含まれていますか?」「電気代はEVN(国の料金)ですか、建物独自の料金ですか?」を確認しましょう。なお、ベトナムの通貨(VND)の桁に慣れていないと金額感覚が掴みにくいので、事前にドンの数え方に慣れておくと安心です。


家賃の支払い方法|3〜6ヶ月まとめて前払いが基本

毎月払いではなく、3〜6ヶ月分まとめて前払い+デポジット1ヶ月分。最初にまとまったお金が必要です。

日本のように毎月家賃を払うのとは違い、ハノイでは大家さんから3ヶ月分または6ヶ月分の前払いを求められることがよくあります。

具体例: 家賃約12.8万円+サービス料約1.6万円=月約14.4万円の物件の場合

  • 3ヶ月前払い:14.4万円 × 3 = 約43.2万円
  • デポジット:約14.4万円(1ヶ月分)
  • 入居時に必要な金額:合計約57.6万円

最初にこの金額を聞くと驚く日本人も多いですが、ハノイではこれが一般的。大家さんとしては家賃回収の手間を減らしたい、入居者が契約期間を最後まで住むか心配、という理由があります。

ただし、交渉で6ヶ月前払い→3ヶ月前払いに変更してもらえることもあります。大家さんが「信頼できそう」と感じてくれれば対応してくれることも。デポジットの減額は難しいことが多いです。


部屋の探し方|アプリで相場を掴んで、実際はZaloや紹介で

不動産アプリは相場調査用。実際の契約はZalo・Facebook・知人経由が賢い探し方です。

ハノイで部屋を探すとき、外国人がよく使うサイトやアプリとして、Batdongsan.com.vn、Chotot、Homedy、Dot Property Vietnam、Facebook(賃貸物件グループ)などがあります。

これらのアプリで事前に写真・場所・家賃の目安を確認できるのは大きなメリット。ただし、実際に使ってみると気づくことがあります。掲載写真と実際の部屋の印象が違うことがある、掲載価格は安いが問い合わせると「その部屋は埋まっている」と言われることがある、実際の家賃が掲載価格より少し高いと言われることがある、などです。

ハノイの賃貸市場は回転がとても速く、物件がすぐに決まってしまうことも多いため、古い情報がそのまま残っていることも少なくありません。

ベトナム人の間でよくある探し方は、知り合いからの紹介。友人・同僚・知人から物件を紹介してもらうケースです。情報の信頼性が高く、家賃や条件の交渉もしやすいと言われています。

おすすめの探し方: アプリで相場感とエリアの情報を掴む → 不動産仲介業者や知人を通して実際に物件を紹介してもらう → 実際に見に行く。この組み合わせがハノイでは一番効率的です。


契約前に住ませてもらえることがある|ベトナムらしい柔軟さ

部屋が空いていれば、契約開始日より前に入居できるケースもある。日割り計算で対応してくれる大家さんも。

日本では契約開始日になるまで部屋には入れないのが普通ですが、ハノイでは少し違います。

部屋がすでに空いていて、大家さんが了承すれば、予定より数日早く入居できることがあります。その場合の家賃は、1ヶ月分を日割り計算して、実際に住んだ日数分だけ支払う形になることが多いです。

さらに柔軟なケースでは、引っ越しの準備(荷物の搬入や掃除)だけなら、追加料金なしで入室を許可してくれる大家さんもいます。

実際の体験: 以前、日本人の友人と一緒に部屋を探したとき、契約開始予定は翌月の月初でした。でもすでに部屋は空いていて、友人は「数日早く引っ越したい」と。大家さんに相談したら、日割り計算で数日前から入居OKに。

ただし、これはいつでも可能というわけではありません。ルールが厳しい建物や慎重な大家さんの場合は、契約日通りの入居を求められることもあります。大家さんの性格と、入居者との関係性次第。こうした時間に対する柔軟さは、ベトナムで暮らしていると「いいな」と感じるところの一つです。


日本とベトナムの「部屋を借りる文化」の違い

日本は「ルール重視で安心」、ベトナムは「自由で気軽」。どちらにも良さがあります。

実際に日本人の友人や同僚と話していると、賃貸文化の違いはとても面白いです。

日本の場合: 敷金・礼金・仲介手数料で初期費用が高い。保証人が必要で、外国人は保証会社を利用することも。ゴミ出しの曜日、夜の静粛、契約者以外の居住禁止、ペット禁止など、細かいルールが多い。その分、部屋は静かで設備がしっかりしている。

ベトナムの場合: デポジット1ヶ月+家賃だけで入居できる物件も多い。契約はシンプルで、大家さんと直接交渉。家族や友達が遊びに来ることが多く、夜遅くまで外でご飯を食べたり、近所同士の距離が近い文化。日本ほど厳しいルールはないけど、その分、物件の設備にばらつきがある。


よくある質問(FAQ)

ハノイで一人暮らしの家賃はいくら?

ローカルアパートなら月3〜5万円前後から。サービスアパートメントなら月8〜14万円程度。日本人向けの物件は月10万円以上が相場です。

デポジット(敷金)は何ヶ月分?

通常1〜2ヶ月分の前払い。退去時に原状回復費を差し引いて返金されますが、トラブルも多いので入居時に写真記録を残しておくのが鉄則。

ハノイで日本人に人気のエリアは?

リンラン通り(Linh Lang)周辺が日本人街として有名。キンマー(Kim Mã)やバーディン区も駐在員に人気。西湖(Tay Ho)エリアは欧米人が多く、開放的な雰囲気です。

ローカルアパートとサービスアパートメントの違いは?

ローカルアパートはベトナム人オーナーが個人運営する物件で家賃が安め。サービスアパートメントは掃除・Wi-Fi・セキュリティなどがすべて込みで、ホテルに近い管理体制の物件です。コスパならローカルアパート、手間を減らしたいならサービスアパートメントがおすすめです。

コンドミニアムとは何が違う?

コンドミニアムは大規模な分譲マンションの一室を個人オーナーから借りるスタイル。プール・ジムなどの共用施設が充実していますが、部屋の中のサービス(掃除・洗濯)は基本つきません。家族で広い部屋が必要な人や、共用施設を使いたい人に向いています。


まとめ|ハノイで快適に暮らすための部屋選び

ハノイでの部屋探しは、日本とは違う点が多く、最初は驚くこともあるかもしれません。でも実際にやってみると、仲介の人がバイクで案内してくれたり、大家さんが家具を追加してくれたり、ベトナムならではの柔軟で親しみやすい賃貸文化を感じる場面がたくさんあります。

大切なのは、自分のライフスタイルに合ったエリアと物件タイプを選ぶこと(静かさ重視→タイホー、日本食重視→リンラン、コスパ重視→カウザイ/手間なし→サービスアパート、自由度→ローカルアパート、施設充実→コンドミニアム)。部屋は必ず実際に見に行くこと。サービス料や支払い方法を契約前にしっかり確認すること。交渉を遠慮しないこと(ベトナム人の友人に手伝ってもらうのも一つの手)。

ハノイは、住んでみると少しずつ好きになる街です。部屋が決まったら、次はSIMカードの手配。ハノイ生活の最初の一歩を、ぜひ楽しんでください。

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ライター

日本での生活経験あり。リンランを生活圏に、文化背景の翻訳と取材サポートを担当。

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