ハノイにコンビニはある?──結論から言えば、ある。しかも2025年に状況が一変した。
これまでハノイのコンビニといえば、日本にも昔あったアメリカ系の「Circle K(サークルK)」とベトナム系の「WinMart+(ウィンマートプラス)」の2強だった。
ところが2025年に入って、3月に韓国系のGS25がハノイ初進出。6月にはセブンイレブンがハノイ初出店(日系大手コンビニのハノイ進出は初)。さらに5月には日系スーパー「TOMIBUN(富分)」がコンビニ業態の店舗を出すなど、たった半年で勢力図が大きく塗り替わった。
この記事では2026年5月時点の最新事情として、ハノイで使える主要コンビニを一気に紹介していく。

ハノイのコンビニ事情【2026年最新】|2025年は「激変の年」だった
まず全体像から。ハノイのコンビニ事情は2025年を境にはっきり前後に分かれる。
〜2024年|Circle KとWinMart+の2強体制
ハノイのコンビニといえば、長らくアメリカ系のCircle KとベトナムローカルのWinMart+の2強だった。ファミリーマートやミニストップはホーチミン中心の展開でハノイには未進出。
2025年|3月・5月・6月と立て続けに新勢力が進出
ところが2025年に入って、以下の3つの動きが半年のうちに重なった。
- 2025年3月14日 ── 韓国系 GS25がハノイ初進出(6店舗で正式オープン、年内40店舗計画)
- 2025年5月25日 ── 日系スーパーTOMIBUNが「TOMIBUN Minimart」としてコンビニ業態の店舗をリンラン通りにオープン
- 2025年6月6日 ── セブンイレブンがハノイ初進出(旧市街・ロースー通り、日系大手コンビニのハノイ進出は初)
このように、2026年現在、ハノイのコンビニ事情は選択肢が一気に増えた状態にある。
ハノイで見かける主要コンビニ4チェーン
ハノイで旅行者が日常的に使えるコンビニは、現状この4チェーン+日系1ブランドに集約される。
- Circle K|米系・最大手・24時間営業・店舗数も最多級
- WinMart+|ベトナム系・住宅街中心・ローカルの日常使い
- GS25|韓国系・カフェ併設で若者寄り(2025年3月ハノイ初進出)
- セブンイレブン|日系・おにぎりやバインミーなどローカライズ商品(2025年6月ハノイ初進出)
- TOMIBUN|日系・リンランやキムマー近郊で日本食材も買える(コンビニ業態あり)
ここから各チェーンを1つずつ見ていく。
Circle K(サークルK)|ハノイのコンビニといえばまずこれ

ハノイで一番見かけるコンビニが、赤いロゴでおなじみのCircle K(サークルK)。米国発のチェーンで、ベトナムではCircle K Vietnamが運営している。ハノイ・ホーチミンを中心にベトナム全土へ広く展開しており、コンビニのシェアでは事実上のNo.1ブランドだ。
Circle Kの特徴

- 24時間営業の店舗が多く、深夜・早朝でも使える
- 店舗数が最多級で、旧市街・ホアンキエム湖周辺・西湖エリアなど旅行者がよく行く場所に必ずある
- 店内にイートインスペースがある店舗が多く、カップ麺やお弁当をその場で食べられる
- Visa・Mastercard・アメックスなど決済手段が幅広い
- インスタント麺、スナック、飲み物、ビール、簡単なお弁当・サンドイッチ、トイレタリーまでひと通り揃う
旅行者が「とりあえずコンビニ寄りたい」と思ったとき、最初に思い浮かべて間違いないのがCircle Kだ。両替したばかりの大きなドン札を崩したい時にも、Circle Kで水やお菓子を1本買えばたいてい問題なく崩せる。
旧市街のCircle Kは「拠点」として優秀
特にハノイ旧市街には、Circle Kが歩いて数分おきにある。観光中に「ちょっと水を買いたい」「トイレを借りたい」「冷房で休憩したい」というときに便利だ。
WinMart+(ウィンマートプラス)|ベトナム系・店舗数最多のローカル定番

ベトナムローカルのコンビニ・ミニスーパー業態がこのWinMart+(ウィンマートプラス)。WinMartという大型スーパーと同じグループの小型店舗で、住宅街・オフィス街の小さな路地にもよく入っている。
WinMart+の特徴
- ベトナム系で店舗数はおそらく最多級、住宅街のど真ん中にもある
- 価格はCircle Kより少し安いことが多い(特に水・ビール・お菓子)
- 生鮮・冷蔵品の比率がやや高めで、卵・ヨーグルト・果物なども買える
- コンビニというよりは街中の小型スーパー
- 24時間営業ではない店舗も多い(営業時間は店舗ごとに違うので注意)
旅行者の感覚で言うと、「Circle Kは観光客もよく入っている明るいコンビニ」、「WinMart+はベトナムの日常がそのまま並んでいる店」という違いがある。ローカルの暮らしを感じたい人や、長めの滞在で生活感のある買い物をしたい人には、WinMart+のほうがリアルで面白い。
一方で「24時間開いてる安心感」を求めるなら、夜は素直にCircle Kへ行くのが無難。
GS25|2025年3月ハノイ初進出の韓国系コンビニ

青と白のロゴでおなじみの韓国系コンビニGS25。ホーチミンには2018年から進出していたが、ハノイには長らく出店していなかった。それが2025年3月14日にハノイ初の6店舗で正式オープン。年内40店舗、2027年までにベトナム全土700店舗を目指すという拡大方針を公表していて、ここから一気に増えていくフェーズだ。
GS25の特徴

- カフェ併設・イートインが広い店舗が多い
- 韓国食品(韓国ラーメン、トッポギ、韓国系お菓子など)の品揃えが他チェーンより明らかに強い
- ホットフード(おでん、フランクフルト、ホットスナック)に力が入っている
- 店内の雰囲気がきれい・明るい、韓国のコンビニそのままの感覚

「韓国食品が食べたい」という人にはハマる店。ハノイでの店舗数はまだ多くないので、「近くにあったら寄ってみる」スタンスがちょうどいい。
セブンイレブン|2025年6月、日系大手コンビニとして初のハノイ進出

そして2025年のハノイで一番話題になったのが、このセブンイレブンのハノイ初進出。日系大手コンビニとしてはハノイ初の出店で、1号店は2025年6月6日にホアンキエム湖近くのロースー(Lò Sũ)通りに出店した。場所はまさに旧市街の入口エリアで、観光客のアクセスも抜群だ。
運営は米セブン-Eleven, Inc.との合弁会社で、ホーチミンでは2017年から展開していたが、ハノイには長らく未進出だった。2025年中にハノイ市内で15店舗体制を目指している。
セブンイレブンの特徴

- 日本人にもなじみのある商品もあるが、日本のセブンイレブンとは別物
- 店内のレイアウト・陳列が日本のセブンに近いので、迷わず買い物できる
- 店舗はまだ少ないが、旧市街エリアを中心に増えてきている
- 価格はCircle Kよりやや高めの印象(おにぎり・お弁当は明らかに高い)
日本のセブンイレブンを想像して入るとその違いに驚くかもしれない。とはいえ、カップラーメンなど日本の味が恋しくなった時にはおすすめだ。
旧市街観光のついでに立ち寄れる位置に複数店舗あるので、ハノイ旧市街やハノイのナイトマーケットへいくついでに立ち寄るのも良い経験になるかもしれない。
TOMIBUN(富分)|リンラン・キムマー近郊の日系ミニコンビニ

最後に、ハノイに住む日本人の生活を支えているのがTOMIBUN(富分)。もともとはリンラン・キムマーエリアの日系スーパーとして知られているブランドだ。
2025年に入ってからスーパー業態だけでなく、コンビニ業態の小型店も展開し始めていて、特にリンラン通り60番地のTOMIBUN Minimartは2025年5月25日にオープンしたばかりの新しい店舗だ。
TOMIBUNの特徴
- リンラン・キムマー近郊、いわゆる「ハノイの日本人街」エリアに店舗が集中
- 日本の調味料・冷凍食品・お刺身・薄切り肉など、日本食材が普通に買える
- コンビニ業態の店舗では、深夜まで開いていて日本の感覚に近い品揃え
- Circle KやWinMart+のような全市的な店舗網ではない
旅行で短期滞在の人がTOMIBUNを使うシーンは限定的だが、リンラン・キムマー近辺に泊まる場合や、日本人向けマッサージ・カラオケエリアを散策するついでに寄ってみる、というのが現実的な使い方になる。
リンランエリア自体の歩き方はハノイのリンラン通り|「小さな日本人街」のリアルで詳しく書いている。
ハノイのコンビニで買えるもの・コンビニグルメ
ハノイのコンビニで買えるものは、基本的にはどの店も似通っている。日本のコンビニほどお弁当・スイーツの種類は多くないが、旅行中に必要なものはたいてい揃う。
旅行中に役立つ定番品
- 水・お茶・ジュース(500mlの水で1本10,000〜15,000VNDが目安)
- インスタント麺・カップ麺(HảoHảoなど現地ブランドが安い。お湯はイートインのある店舗で借りられる)
- スナック・お菓子、ナッツ、ドライフルーツ
- ビール・缶チューハイ(Hanoi、Saigon、333、Tigerなどの缶ビールが定番)
- バインミー、おにぎり、サンドイッチ、簡単なお弁当
- 歯ブラシ・シャンプー・生理用品など最低限のトイレタリー
コンビニで買えるベトナム土産

コンビニはお土産専門店ではないが、「あと1つだけ会社の人に何か買いたい」「空港で買い忘れた」というシーンには十分使える。
- G7コーヒー(インスタント)、Trung Nguyên(チュングエン)の小袋
- ベトナム産チョコレート(Marouなどはコンビニには置いていないことが多いが、ローカル系チョコは買える)
- ベトナムビールの缶(軽くて持ち帰りやすい)
- HảoHảoなど人気インスタント麺の袋(ばらまき用に最適)
ただしお土産メインで考えるなら、スーパー(WinMart、AEON、Lotte Mart)や空港のほうが品揃え・価格ともに有利。コンビニはあくまで「補完」として使うのが現実的だ。
お土産選びの全体像はベトナムのお土産ガイド|ベトナム人が本音で教える本当に買うべきものにまとめてあるので、本格的に買い込むならそちらを先に読んでおきたい。
ハノイのコンビニに関するよくある質問(FAQ)
Q. ハノイのコンビニは24時間営業?
Circle Kは多くの店舗が24時間営業。WinMart+・GS25・セブンイレブン・TOMIBUNは店舗ごとに違うが、24時間ではない店が多い。深夜・早朝に確実に使いたいなら、“Circle K”を検索するのが一番確実。
Q. ハノイのコンビニでクレジットカードは使える?
使えるところがほとんど。Circle K、WinMart+、GS25、セブンイレブンの主要4チェーンはVisa・Mastercardはまず問題なく使える。アメックスもCircle Kは公式対応している。カード事情の詳細はベトナムでクレジットカードは使える?にまとめている。
Q. ハノイ旧市街にコンビニはある?
たくさんある。特にCircle Kは旧市街エリアに密集していて、歩いて数分以内に必ず1店舗見つかる。2025年からはセブンイレブンの1号店(ロースー通り)も旧市街エリア近郊で店舗数を増やしていて、選択肢が増えた。
Q. ノイバイ国際空港の中にコンビニはある?
空港内には日本人がイメージするような「ザ・コンビニ」はほぼない。代わりにコンビニ的に使える売店(おみやげ屋・カフェ・薬局)が点在しているという形だ。水・スナック・SIM・ベトナムコーヒーくらいは空港でも買えるが、価格は市内のコンビニより明らかに割高。空港でのアクセス全般はハノイ・ノイバイ空港完全ガイドにまとめてあるので、空港でやることは事前に整理しておくと無駄がない。
Q. ハノイにファミリーマートやミニストップはある?
2026年5月時点で、ファミリーマートもミニストップもハノイには出店していない。両ブランドともホーチミン中心の展開で、北部には進出していない。日系コンビニで言うとセブンイレブンが2025年6月にハノイ初進出したばかり、という状況だ。
Q. ハノイのコンビニでお酒・タバコは買える?
買える。缶ビール(Hanoi、Saigon、333、Tigerなど)、ハードリカー(ベトナム焼酎・ウイスキー・ワインなど)、タバコ(マルボロ、555、Vinatabaなど)はほとんどの店で扱っている。店内禁煙はベトナムでも進んでいるので、購入後はお店の外で吸うのがマナー。
Q. ハノイのコンビニで両替できる?
両替はできない。コンビニはあくまで物販のみで、両替対応はない。両替は専門の両替商か銀行で行うのが基本ルートだ。詳しくはハノイの両替おすすめガイドを参照。ただし大きなドン札を崩したいときには、コンビニで水やお菓子を1つ買うと自然に崩せる。
Q. コンビニの価格は日本と比べてどのくらい?
全体的に日本より安い。水500ml=10,000〜15,000VND、缶ビール=15,000〜25,000VND、カップ麺=20,000〜50,000VND、というのがおおまかな目安。1円≒168VNDで逆算するとイメージしやすい。
Q. コンビニのトイレは借りられる?
店舗によるが、基本的にトイレがあることが多い。
おわりに|ハノイのコンビニは「もう不便な街」ではなくなった
ハノイにコンビニはある。しかも2025年以降、選択肢は一気に広がった。
これまで「ハノイは不便」「ホーチミンと比べてコンビニが少ない」と書かれてきたガイド記事の前提は、もう過去のものになりつつある。Circle KとWinMart+の2強体制に、GS25・セブンイレブン・TOMIBUNが加わり、旅行者の選択肢はかなり立体的になった。
旅行の最中、ふと「ちょっと水が欲しい」「冷房で休憩したい」「おにぎりが食べたい」と思ったとき、ハノイの街にはちゃんとそれが揃っている。2026年のハノイ旅行は、その点については過去より少しだけ楽になっている。