ハノイに来たら一度は食べたいのがブンチャー。炭火焼き肉入りの甘酸っぱいタレに米麺「ブン」をくぐらせて食べる、ハノイ名物のつけ麺だ。ここでは、旧市街を中心にハノイで実際に食べ歩けるブンチャーの有名店を、価格・立地・味の傾向でまとめた。
ブンチャーがどんな料理か(食べ方・フォーとの違い・カロリーなど)は、専用の解説記事にまとめている。
ハノイのブンチャーの選び方──価格相場・営業時間・混雑
まずは店ごとの違いをざっと一覧で。詳しい紹介はこのあと店ごとに続く。
| 店名 | エリア | 価格(VND) | 営業時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ダックキム | 旧市街 | 80,000〜140,000 | 9:00〜21:00 | 炭火強め・やや濃いめ・老舗(ミシュラン掲載) |
| フォンリエン | ハイバーチュン区 | 60,000〜130,000 | 8:00〜20:00 | 「オバマの店」・観光客向け |
| トゥエット34 | ハンタン通り(旧市街の北) | 45,000〜55,000 | 8:30〜17:30 | 注文ごとに炭火で焼く・歩道席まで満席(ビブグルマン) |
| シントゥ | ホアンキエム周辺 | 75,000〜145,000 | 7:00〜14:30/17:00〜21:30 | やや薄味・広くて綺麗 |
| コイ | グエンフーフアン通り | 55,000〜135,000 | 9:00〜22:00 | 親切な接客・2階席・菜食対応 |
| ター | グエンフーフアン通り | 80,000〜160,000 | 8:00〜22:00 | 清潔・初めて向け・夜も営業(ビブグルマン) |
| オー・ブンチャー | グエンフーフアン通り | 155,000(セット) | 8:00〜21:30 | 竹にはさんで炭火で焼く・朝から夜まで通し営業 |
| ハンクアット74 | 旧市街(路地の中) | 40,000〜50,000 | 10:00〜14:00 | 路地の奥で食べる・売り切れ次第終了 |
有名店・ミシュラン掲載店
Bún Chả Đắc Kim(ブンチャー・ダックキム)

旧市街にある老舗。炭火の香りが通りに広がっていて、店を探す必要がないほど匂いで場所がわかる。炭火の香りが強く、やや濃いめの味が特徴。ミシュランガイド・ベトナムにも掲載されている有名店で、行列や相席になることも多い。山盛りの野菜と一緒にどうぞ。味は確かだが、接客や清潔感には期待しないほうが吉。

| 価格 | 80,000〜140,000 VND(約480〜840円) |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜21:00 |
| 混雑時間 | 12:00前後がピーク |
| おすすめ時間 | 11:00〜11:30 |
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Bún Chả Hương Liên(ブンチャー・フォンリエン)──オバマの店

「オバマのブンチャー店」として世界的に有名。ミシュランガイド・ベトナムにも掲載されている。味は確かだが、観光客が多く、接客や店内の雰囲気はかなりローカル寄り。こちらも清潔感や丁寧なサービスを重視する人には、少し好みが分かれるかもしれない。
ブンチャーが世界に知られるきっかけは、2016年のオバマ元大統領のハノイ訪問だった。有名シェフのアンソニー・ボーディンとともに、このBún Chả Hương Liênという庶民的な食堂でブンチャーを食べた。小さなプラスチック椅子に座って、アメリカ大統領がベトナムの庶民食を食べている映像は世界中に配信された。店内には当時の写真やオバマが座った席がそのまま残されていて、今でも観光スポットになっている。定番メニューは、オバマが注文した内容を再現した「コンボ・オバマ」(ブンチャー・海鮮揚げ春巻き・ビアハノイのセット)。

| 価格 | 60,000〜130,000 VND(約360〜780円) |
|---|---|
| 営業時間 | 8:00〜20:00 |
| 混雑時間 | 11:30〜13:30(観光客が多い) |
| おすすめ時間 | 14:00以降 |
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Tuyết Bún Chả 34(トゥエット・ブンチャー34)
旧市街の北側、ハンタン通り(Hàng Than)34番地にある食堂。ミシュランガイド・ベトナムでビブグルマン(手頃な値段で質の高い料理を出す店に付く評価)に選ばれている。肉は注文を受けてから炭火で焼き、揚げ春巻き(ネム)は1本から追加できる。タレは卓上のにんにくと唐辛子で自分好みに調整する。
昼どきは店内の6卓が埋まり、歩道に並べたプラスチック椅子まで客で埋まる。ダックキムやフォンリエンより1人前の値段が安く、有名店の中では手頃な部類に入る。
| 価格 | 45,000〜55,000 VND(約270〜330円)/揚げ春巻きは1本10,000 VND前後 |
|---|---|
| 営業時間 | 8:30〜17:30 |
| 混雑時間 | 昼どき(歩道席まで満席になる) |
| おすすめ時間 | 昼どきを外した時間 |
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観光の合間に行きやすい店
Bún chả Sinh Từ(ブンチャー・シントゥ)

ホアンキエム周辺の綺麗で清潔感のある広い店舗。やや薄味で、外国人観光客はもちろんベトナム人観光客にも人気がある。上述のダックキムの別店舗の隣にある。店内にはうさぎがいる。

| 価格 | 75,000〜145,000 VND(約450〜870円) |
|---|---|
| 営業時間 | 7:00〜14:30/17:00〜21:30 |
| 混雑時間 | 12:00〜13:00 |
| おすすめ時間 | 比較的いつでも空いている |
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Bún Chả Ta(ブンチャー・ター)
店内が清潔で入りやすく、はじめてのハノイ旅行者に向いている。英語対応もしやすい。昼も夜も営業しているので、夕食にブンチャーを食べたい場合にも使える。ミシュランガイドのビブグルマンにも選ばれている。菜食(チャイ=ベジタリアン)の揚げ春巻きや揚げ豆腐のブン料理もあるので、肉を食べない同行者がいても入りやすい。
| 価格 | 単品(Bún Chả Ta)80,000 VND/フルオプション120,000 VND/特製セット160,000 VND(約480〜960円) |
|---|---|
| 営業時間 | 8:00〜22:00 |
| 混雑時間 | 昼・夜ともに人気 |
| おすすめ時間 | 午前中 or 夜早め |
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Ô Bún Chả(オー・ブンチャー)
旧市街のグエンフーフアン通り(Nguyễn Hữu Huân)46番地にある店。ハノイ市内に3店舗あるÔ Bún Chảの1号店で、同じ通りにはターとコイもある。豚肉を竹にはさんで炭火で焼くのがこの店のやり方だ。
8:00から21:30まで通しで開いているので、昼しか開かない店に間に合わなかった日の夕食にも使える。メニューには、特製ブンチャーにカニの揚げ春巻き(ネム・クア・ベー)を付けたセットがある。
| 価格 | 特製ブンチャー+カニの揚げ春巻きのセット155,000 VND(約930円) |
|---|---|
| 営業時間 | 8:00〜21:30 |
| 混雑時間 | 昼どき |
| おすすめ時間 | 朝や夕方など昼どき以外 |
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サービスがよく、菜食も選べる店
Bún Chả Cội(ブンチャー・コイ)

旧市街のグエンフーフアン通り(Nguyễn Hữu Huân)にある、観光客に人気のブンチャー店。名物のブンチャーは、酸味と甘みのバランスがよいタレに、炭火で香ばしく焼いた豚肉とつくねがよく合う。ハノイ名物の「エッグビール(bia trứng=卵をあわ立てて乗せた甘いビール)」も試せて、パリッと揚げた春巻きのセットも人気だ。
麺の量を選べたり、2階席でのんびり食べられたりと、旅行者にうれしい配慮が多い。菜食(ベジタリアン)メニューもあるので、肉が苦手な同行者がいても一緒に入れる。
| 価格 | 55,000〜75,000 VND(単品)/コンボは最大135,000 VND(約330〜810円) |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜22:00 |
| 混雑時間 | 12:00前後 |
| おすすめ時間 | 開店直後・14時以降 |
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ローカル店に挑戦

上で紹介したような有名店もいいけれど、ハノイのブンチャー屋の大半は歩道に低いプラスチック椅子を並べただけのローカル店だ。

エアコンはなく、すぐ横をバイクが通り抜けていく。はじめてだと少し落ち着かないかもしれないけれど、炭火の煙を浴びながら食べるブンチャーは有名店では味わえない体験になる。
Bún Chả 74 Hàng Quạt(ブンチャー・ハンクアット74)
ホアンキエム湖から歩いて10分ほど、ハンクアット通り(Hàng Quạt)74番地の路地の中にある店。幅1mほど、奥行き30mほどの細い路地の入口で肉を炭火で焼き、客は路地の奥の屋内や中庭の席で食べる。同じ家族がこの路地で20年以上続けている。
1日に用意するのは400〜500食ほどで、10時に開けて売り切れたら閉める。低い椅子と路地の煙まで含めて、ローカル店のブンチャーを1軒決めて行きたいときに向いている。
| 価格 | 40,000〜50,000 VND(約240〜300円)/肉の追加は10,000 VND前後 |
|---|---|
| 営業時間 | 10:00〜14:00(売り切れ次第終了) |
| 混雑時間 | 開店直後から混む |
| おすすめ時間 | 12時台まで(13時ごろには売り切れていることがある) |
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注文と食べ方のコツ
ブンチャーは、麺・焼き肉入りのタレ・生野菜が別々に出てくる「つけ麺スタイル」。タレをひと口味わってから、ブンを少量ずつくぐらせて食べるのが基本だ。揚げ春巻きを足したいときは「thêm nem(テム・ネム)」と言えば通じる。
食べ方の詳しい手順やマナー、フォーとの違いは、解説記事にまとめている。
よくある質問(FAQ)
オバマ大統領が食べたブンチャーの店は?
2016年にオバマ大統領がアンソニー・ボーディンと訪れたのは「Bún Chả Hương Liên」(ハノイ・レ・バン・フー通り)。オバマが注文した内容を再現した「コンボ・オバマ」が今も人気だ。
ハノイのブンチャーはいくらくらい?
店のタイプで2段階に分かれる。歩道のローカル屋台・食堂なら1人前30,000〜60,000 VND(約180〜360円)、旧市街の有名店や観光地の人気店は55,000〜160,000 VND(約330〜960円)が目安。ビブグルマンのトゥエット34のように、45,000 VNDから食べられる有名店もある。揚げ春巻きのコンボを付けると上限側になる。
ミシュランに載っているブンチャー店はどこ?
この記事で紹介した店では、2026年版のミシュランガイドでトゥエット34とターがビブグルマン、ダックキムとフォンリエンが掲載店に入っている。
ハノイのブンチャーは何時に行くのがいい?
多くの店が昼のみ、または昼が中心の営業。混雑のピークは11:30〜13:00なので、11:00前か14:00以降が狙い目。人気店は売り切れで早く閉まることもある。
おわりに
ハノイのブンチャーは「どの有名店に行くか」より「炭火で焼きたてを食べられるか」で味が決まる。有名店で確実においしい一皿を食べるのもいいし、昼時に煙の出ている小さな店に飛び込むのもいい。どちらもハノイならではの体験だ。