ベトナムのハイランズコーヒーでレジの列に並ぶと、頭上の板にベトナム語と英語の品名と、S・M・Lの3列に並んだ数字だけが出てくる。日本語のメニューはない。
この記事では、店内の板から書き写したドリンクのサイズ別価格と、店で売っているコーヒー豆の値札を載せた。

先に結論
- いちばん安い定番:Phin Sữa Đá(練乳入りアイス)29,000ドン〜
- 練乳なしがいい:Phin Đen Đá(ブラックアイス)29,000ドン〜
- コーヒーが苦手:Trà Sen Vàng(蓮の実のお茶)45,000ドン〜
- お土産:コーヒー豆200gが105,000ドン、3in1の850g大袋が179,000ドン
- 店舗数:2026年6月に1,000店舗に到達
ハイランズコーヒーとは|ベトナム全国1,000店舗のカフェチェーン

ハイランズコーヒー(Highlands Coffee)は1999年に創業したベトナムのコーヒーチェーンだ。創業者はDavid Thái。ハノイのホアンキエム湖のそばにあった9平方メートルほどの小さなカウンターから始まった。
2026年6月12日、1,000店舗目がハノイのタインニエン通り28番地にオープンした。従業員は12,000人を超える。ベトナムのカフェチェーンでは店舗数が最も多い。
数の多さは旅行者にとってそのまま使いやすさになる。街なかの路面店、ショッピングセンターの中、空港のターミナル、観光地の入口。ベトナムを数日歩けば、意識しなくても何度か赤いロゴの前を通る。
ハイランズコーヒーの全メニューと値段【S・M・L】
値段はすべて千ドン単位で表示している。29なら29,000ドンだ。円換算は1万ドン=60円で計算しているので、29,000ドンなら約174円になる。
サイズはS・M・Lの3つ
板の右にある3列がサイズ別の値段だ。左からS、M、L。1段上げるごとに4,000〜10,000ドン(約24〜60円)しか変わらないので、しっかり飲みたいならMかLを選んでいい。
サイズはベトナム語ではなくアルファベットで書かれているので、指をさして「エム」と言えば通じる。
カフェフィン(ベトナムコーヒー)|29,000〜45,000ドン
フィンという1杯用の金属フィルターで淹れる、ベトナムでいちばん定番のコーヒーだ。3種類しかないが、この3つがハイランズの中心にある。
| 品名 | ベトナム語 | S | M | L | Lの円換算 |
|---|---|---|---|---|---|
| 練乳入りアイス | Phin Sữa Đá | 29 | 39 | 45 | 約270円 |
| ブラックアイス | Phin Đen Đá | 29 | 35 | 39 | 約234円 |
| ミルク多め | Bạc Xỉu | 29 | 39 | 45 | 約270円 |
エスプレッソ系|45,000〜85,000ドン前後
エスプレッソ、アメリカーノ、カプチーノ、ラテ、キャラメルマキアートが並ぶ。値段の幅は45,000〜85,000ドン前後(約270〜510円)で、フィンより高い。
エスプレッソマシンで淹れる欧米式のコーヒーなので、味の方向は日本のカフェチェーンに近い。
PhinDi|45,000〜55,000ドン
フィンで淹れたコーヒーに甘い要素を足したシリーズ。3種類とも同じ値段で、S45・M49・L55だ。
- PhinDi Hạnh Nhân:アーモンド
- PhinDi Kem Sữa:ミルクフォーム
- PhinDi Choco:チョコレート
フリーズ(フラッペ)|55,000〜69,000ドン
氷と一緒に攪拌した冷たい飲みもので、上に生クリームがのる。抹茶、キャラメル、クッキー&クリーム、チョコレート、クラシックの5種類がS55・M65・L69。マルベリーのKem Mây Dâu TằmはS55・M65だ。

お茶とミルクティー|45,000〜69,000ドン
コーヒーが苦手な人が頼めるのはこの欄だ。ゼリーやあずきが入るので、飲みものというより軽いデザートに近い。
| 品名 | ベトナム語 | S | M | L |
|---|---|---|---|---|
| 蓮の実のお茶 | Trà Sen Vàng | 45 | 55 | 65 |
| 桃ゼリー | Trà Thạch Đào | 45 | 55 | 65 |
| 桃とレモングラス | Trà Thanh Đào | 45 | 55 | 65 |
| ライチゼリー | Trà Thạch Vải | 45 | 55 | 65 |
| 緑茶とあずき | Trà Xanh Đậu Đỏ | 45 | 55 | 65 |
| マルベリーのタピオカ | Trà Ngọc Trai Dâu Tằm | — | 59 | 69 |
ミルクティーはM・Lの2サイズだけで、ほうじ茶、緑茶、台湾、香港の4種類がすべてM65・L69だ。
抹茶|2026年に増えた新しい欄
板にMATCHAという欄が加わった。MatchaĐI LatteがS59・M65・L69、MatchaĐI Dừa MâyがM69・L75だ。
フード|バインミー19,000ドン〜
ドリンクのほかに、バインミーやケーキなどの軽食がある。ドリンクより安いものが多い。
- Bánh Mì Que(細いバインミー):19,000ドン(約114円)
- Bánh Croissant(プレーンのクロワッサン):29,000ドン(約174円)
- ケーキ各種:29,000〜35,000ドン(約174〜210円)
ハムとチーズの入ったクロワッサン(Bánh Croissant Nhân Jambon & Phô Mai)は59,000ドン(約354円)。同じクロワッサンでも、中身が入ると倍以上になる。

初めてなら何を頼むか|おすすめの選び方

迷ったら次の順で選ぶといい。
- 甘いのが好きなら Phin Sữa Đá。練乳の入ったベトナムコーヒーの定番で、氷が溶けても最後まで甘い
- 練乳が苦手なら Phin Đen Đá。砂糖は入るが、練乳の甘さはない。全メニューでいちばん安い。
- コーヒーが苦手なら Trà Sen Vàng。蓮の実が沈んだ甘いお茶で、コーヒーの匂いがしない
- 暑くて疲れたらフリーズ。氷を砕いてあるので体温が下がる
- 朝いちばんなら Bạc Xỉu。ミルクが多いので空腹でも飲みやすい
注文の仕方|日本語メニューはない
レジで先に注文して支払い、できあがったらカウンターで受け取る流れだ。席は自分で確保する。
日本語のメニューは置かれていない。ただし板にはベトナム語と英語が併記されているので、品名を指でさして、サイズを「エス」「エム」「エル」と言えば通じる。
ホットかアイスかを聞かれることがある。板の表記もHotとIceなので、そのまま英語で答えればいい。持ち帰りたいときは「テイクアウェイ」で通じる。
ハイランズコーヒーの飲み方

基本的に氷が多めで、ブラックも砂糖入りもとにかく濃い。ちょっと入ってすぐ出るような飲み方には設定されていないようだ。
一気飲みせず、ゆっくり氷を溶かしながら時間をかけて楽しむのをおすすめする。
店で買えるお土産|コーヒー豆・3in1・タンブラー
ハイランズコーヒーの店内には物販の棚があり、豆・粉・インスタント・雑貨が並ぶ。空港の売店で買うより種類が多く、値段も分かりやすい。
コーヒー豆と粉|200gで105,000〜145,000ドン

| 商品 | 内容量 | 価格 | 円換算 | 淹れ方 |
|---|---|---|---|---|
| Truyền Thống(伝統) | 200g | 105,000ドン | 約630円 | フィン |
| Truyền Thống | 500g | 245,000ドン | 約1,470円 | フィン |
| Culi | 200g | 135,000ドン | 約810円 | フィン |
| Moka | 200g | 145,000ドン | 約870円 | フィン |
| Full City Roast | 200g | 139,000ドン | 約830円 | エスプレッソ |
選ぶときは袋の商品名の下にある小さな文字を見る。Phinと書いてあればフィン用の粗い挽き、Espressoと書いてあればエスプレッソマシン用だ。上の表ではFull City Roastだけがエスプレッソ用で、残りの3種はフィン用になる。
日本のドリップやエスプレッソマシンで淹れるつもりならFull City Roast、フィンごと買って現地の飲み方を持ち帰るならTruyền Thốngを選ぶことになる。

Truyền Thốngには1kgの大袋があり、445,000ドン(約2,670円)だ。200gを5袋買うより安くなる。
3in1のインスタント|850gの大袋で179,000ドン

コーヒー・砂糖・ミルクが1本になったスティックタイプだ。17g×50本入りの850g大袋が179,000ドン(約1,070円)で、1本あたり約21円になる。職場に配るような用途ならこれがいちばん効率がいい。
20袋入りの小さめの袋は75,000ドン(約450円)、缶コーヒーの6本セットは95,000ドン(約570円)だ。
フィン付きのギフトボックス

Truyền Thống 500gとステンレス製のフィンが赤い箱に入り、紐の手提げが付いたセットがある。フィンを別で探す手間がなく、渡す相手がそのまま淹れられる。スーパーの棚にも置かれている。

物販の棚では、赤いマグにフィンを乗せた状態で並んでいることもある。フィンはカップの口に置くだけで固定はしない。上から粉と湯を入れれば、下のカップに落ちていく。この形を先に見ておくと、箱を開けたあとに迷わない。
タンブラーとマグカップ

「Bình Âu Lạc」という、ベトナムの街並みを線画で描いたボトルのシリーズが出ている。白い蓋をプレゼントするキャンペーンの案内が棚に立っていた。マグカップも定期的に絵柄が変わる。

値段は商品の底に貼られたラベルに書かれている。520mlのÂu Lạcタンブラーが649,000ドン(約3,890円)、444mlの保温ボトルが580,000ドン(約3,480円)、300mlのマグカップが305,000ドン(約1,830円)だ。豆や3in1に比べると一段高い買い物になる。
ラベルには製造国も書かれている。タンブラーと保温ボトルは中国と台湾で作られたものだが、マグカップはビンズオン省で作られたベトナム製だ。ベトナムで作られたものを持ち帰りたいなら、ここが分かれ目になる。
行くならこの店|水上店舗からビーチ沿いまで4軒
1,000店舗もあると、どれも同じに見えてくる。旅行者がわざわざ行く価値のある4店を挙げる。
船型店舗(Du Thuyền Hồ Trúc Bạch)

2階建ての遊覧船をそのまま店にしてある。真横が白鳥型ペダルボートの乗り場で、水に浮かぶ白鳥の群れを見ながらコーヒーを飲むことになる。
ただし、この船型店舗はハイランズのなかでも価格を高めに設定している店のひとつだ。
上の階はオープンデッキだ。屋根はあるが壁がなく、大きな扇風機が取り付けられている。木のテーブルと椅子が並び、正面が湖と対岸の街並みになる。冷房が欲しいなら下の階に降りればいい。トイレは上の階にある。

Highlands Coffee Du Thuyền Hồ Trúc Bạch
住所:9 Thanh Niên, Quán Thánh, Ba Đình, Hà Nội
営業時間:7:00〜23:00

1,000店舗目の店(28 Thanh Niên)
2026年6月にオープンした記念すべき1,000店舗目は、西湖とトゥックバック湖を分けるタインニエン通りに面している。船型店舗と同じ通り沿いで、歩いて10分かからない。
Highlands Coffee 28 Thanh Niên
住所:28 Thanh Niên, Tây Hồ, Hà Nội
ダナン|ミーケービーチの真向かい(268 Võ Nguyên Giáp)
ダナンで使いやすいのは、ミーケービーチ沿いのヴォーグエンザップ通りに面した店だ。道路を渡ればすぐ砂浜になる。朝6時半から開いているので、海を見に行った帰りにそのまま寄れる。
Highlands Coffee 268 Võ Nguyên Giáp
住所:268 Võ Nguyên Giáp, Ngũ Hành Sơn, Đà Nẵng
営業時間:6:30〜23:30
ホーチミン|1区の中心(15-17-19 Tôn Thất Thiệp)
ホーチミンなら1区のトンタットティエップ通りにある店だ。グエンフエ通りの歩行者天国から歩いて3分ほど。街歩きの途中で座る場所として使いやすい。
この店は専用のメニューを使っていて、飲みものはプラスチックではなくガラスのグラスで出てくる。上の表にない品もある。
Highlands Coffee Tôn Thất Thiệp
住所:15-17-19 Tôn Thất Thiệp, Quận 1, Hồ Chí Minh
営業時間:7:00〜23:00
そのほかの街と空港
ホイアンにもあり、ハノイとダナンの空港のターミナルにも入っている。
店でできること|Wi-Fi・カード払い・トイレ・駐車
Wi-Fi
無料のWi-Fiがある。パスワードはレシートに印刷されているか、店内に掲示されている。分からなければレジで聞けば教えてもらえる。
回線は店の立地によって差がある。ショッピングセンターの中の店は安定していることが多い。
カード払い
クレジットカードが使える。現金が尽きたときの逃げ場として覚えておくといい。
トイレ
店内にトイレがあり、紙も備えられている。街歩きの途中で困ったときに入れる。
バイクの駐車

店によっては、店頭にバイクの無料駐輪スペースがある。掲示によれば、券を受け取る仕組みで、券のない車両については店が責任を負わない。四輪は預かっていない。
日本でハイランズコーヒーは買えるのか
日本にハイランズコーヒーの店舗はない。飲めるのはベトナムと、東南アジアの一部の国だけだ。フィリピンにも出店している。
豆やインスタントは通販でも扱われているが、現地価格とは差がある。ベトナムの店頭ならTruyền Thống 200gが105,000ドン(約630円)なので、飲んでみて気に入ったなら、その場で買って帰るのがいちばん安い。
ハイランズコーヒーのよくある質問
どこの国のチェーン?
ベトナムのチェーンだ。1999年にハノイで創業した。
店舗数はいくつ?
2026年6月に1,000店舗に到達した。ベトナムのカフェチェーンでは最も多い。
営業時間は?
店によって違う。路面店は朝7時ごろから夜11時ごろまで開いていることが多く、ショッピングセンターの中にある店は施設の営業時間に合わせている。
サイズはどれを選べばいい?
S・M・Lの差は4,000〜10,000ドン(約24〜60円)しかない。しっかり飲むならMかLでいい。
練乳なしのコーヒーはある?
ある。Phin Đen Đá(フィン・デン・ダー)は練乳を使わない。ただし砂糖は入るので、まったくの無糖ではない。29,000ドンから頼める。
お土産にするならどれ?
配るなら3in1の大袋、自分用か1人に渡すならコーヒー豆の200g、渡す相手に淹れてほしいならフィン付きのギフトボックスになる。