サイゴン大教会の工事はいつまで?中に入れるか2026年の現状

旅・ガイド

ホーチミンのサイゴン大教会は、2017年から続く大規模な改修工事の最中にある。2026年9月も、観光として中を見学することはできない

この記事では、工事がいつまで続くのか、外から何が見えるのか、開いている時間はいつかを、2026年6月の写真とあわせてまとめた。

サイゴン大教会は中に入れる?|2026年9月も見学はできない

改修工事の足場に全面を覆われたサイゴン大教会と、前に立つ平和の聖母像

正面も2つの鐘楼も足場と防護シートで覆われ、建物のまわりは工事の囲いで閉じられている。教会の側は、工事中のため中の見学はできないが、ミサのために毎日開けており、外からの撮影は自由だと説明している。

項目 2026年9月の状態
中の見学 できない(工事中)
ミサ 毎日行われている
外観の見学・撮影 できる。足場が写る
入場料 無料。ただし2026年9月は観光目的の内部見学を停止中
所要時間 外から見て写真を撮るだけなら15〜20分
中に入って天井やステンドグラスを見る目的で行くと、空振りになる。工事の足場ごと写真に収めるつもりで行くほうがいい。

ミサの時間は開いている|日曜9時半は英語のミサ

サイゴン大教会の門に掛かるミサ時間の看板。日曜と平日のミサの時刻がベトナム語と英語で書かれている

工事の囲いの門には、ミサの時間を書いた青い看板が掛かっている。2026年6月に掛かっていたものは次のとおり。

曜日 ミサの時間
月曜〜土曜 5:30/17:30
日曜 5:30/8:00/9:30(英語のミサ)/16:00/17:30/19:00
聖体礼拝 木曜・金曜 20:00
告解 日曜

土曜の17:30は、日曜のミサを前の晩に行うものだ。日曜の9:30は英語で行われるミサで、ベトナム語が分からなくても流れを追える。ミサに参加する人のために開けている時間なので、見て回るための時間ではない。

ミサの時間は変わることがある。行く前に門の看板で確かめる。

ミサに出るときの服装

教会の中で行われる宗教の行事なので、肩と膝が隠れる服装で行く。タンクトップ、短パン、ミニスカート、サンダルばきは避ける。帽子は中に入る前に取る。写真を撮るためにミサの時間に合わせて入るのは、教会の側が求めていることではない。

サイゴン大教会の工事はいつまで?|2027年の完了は難しい

真下から見上げたサイゴン大教会の正面。鐘楼の先まで足場が組まれ、下には工事の囲いと門が続く

改修が始まったのは2017年7月。当初は2020年に終わる予定だったが、傷みが想定より大きく、完了の見込みは2027年末へ延びた。その2027年についても、改修の責任者であるホー・ヴァン・スアン神父が、2025年12月に「2027年には完了できない」と述べている。2026年3月の時点でも同じ説明が繰り返されており、新しい完了の時期は示されていない。

時期 できごと
2017年7月 大規模な改修が始まる。施工はベルギーのモニュメント社
当初の予定 2020年に完了
2022年末 25個の仮の鐘を導入(約30トンの古い鐘は工事中は鳴らさない)
2024年 鐘楼の頂部と塔の足もとの工事が続く
2025年12月 責任者が「2027年の完了は難しい」と述べる
2026年3月 金色の十字架2基を2つの尖塔の頂上に設置
2026年9月 改修は継続中。中の見学はできない
2026年9月の時点で、いつ中に入れるようになるかは決まっていない。ホーチミンの日程を組むときは、中に入れない前提で考える。

なぜこれだけ長引いているのか

横から見たサイゴン大教会の鐘楼。足場と防護シートに覆われ、手前の囲いには完成時の姿の写真が並ぶ

理由として説明されているのは、大きく3つだ。

  • 傷みが想定を超えていた|足場を組んで屋根に近づいて初めて、2つの鐘楼と2つの塔の傷みの大きさが分かった
  • 資材をヨーロッパから運んでいる|セメント、モルタル、砂、石、れんがの1枚まで輸入している。建設当時と同じ作り方に合わせるため
  • 途中で止まった時期がある|感染症が広がった2年ほど工事が止まり、その後は資材の値上がりも重なった

足場が組まれたまま人の姿が見えない時期が続いたが、この間も作業は鐘楼の内部で進んでいた。

2026年3月、2つの尖塔の頂上に金色の十字架が載った

足場に覆われたサイゴン大教会の2つの尖塔の頂上に、金色の十字架が載っている

2026年3月、1基あたり高さ3.7m・重さ約400kgの金メッキの十字架2基が、クレーンで60mを超える高さまで上げられ、鐘楼の上に立つ2つの尖塔の頂上に取り付けられた。十字架はベルギーで2年をかけて作られたもので、設置の前には教会の中に置かれ、近くで見られる期間があった。

十字架が載ったことで、工事が次の段階に入ったことが外からも分かる

工事中の大教会で見られるもの

平和の聖母像(聖母マリア像)

サイゴン大教会の前に立つ平和の聖母像。台座に赤い石が使われ、背後に足場の鐘楼が見える

大教会の前の広場に立つ白い像が平和の聖母像だ。工事の囲いの外にあるため、これだけは近くまで行って見られる

イタリアの白い大理石で作られ、高さ4.6m、重さ5.8トン。遠くから見られることを前提に、表面をあえて磨いていない。台座の前面には「REGINA PACIS ORA PRO NOBIS(平和の元后、我らのために祈りたまえ)」と1959年を表すローマ数字が刻まれている。

工事の囲いに並ぶ、完成したときの姿

サイゴン大教会の工事の囲い。れんが風の壁に、足場のない大教会の写真が額のように並んでいる

工事の囲いは、ただの板ではなく赤れんが風の壁になっていて、足場のない大教会の写真が額のように並んでいる。正面、2つの尖塔、聖母像越しの構図など、いま実物では見られない姿がここにある。囲いには「CHÚNG TÔI XIN LỖI VỀ BẤT TIỆN NÀY(ご不便をおかけします)」という掲示も出ている。

写真の撮り方|足場ごと1枚に収める

広場の芝生越しに見たサイゴン大教会。足場に覆われた建物と、手前に続く工事の囲い

足場が写らない角度は、いまはない。そのうえで、見栄えのする撮り方は次の4つだ。

  • 聖母像を手前に置く|像の正面に立ち、背後に足場の鐘楼を入れる。広場の中央からが撮りやすい
  • 引いて囲いごと入れる|芝生と囲いの写真パネルを手前に入れると、工事中であること自体が絵になる
  • 頂上の十字架を狙う|真下から見上げると、足場の上に金色の十字架が入る
  • 囲いの掲示も見る|完成したときの姿の写真が並んでいて、そのまま1枚撮れる
広場は日かげがほとんどない。昼間は日ざしが強いので、朝の早い時間か夕方のほうが撮りやすい。

広場をはさんだ向かいの中央郵便局

サイゴン大教会の前の広場から見た中央郵便局。黄色い外壁の建物と横断歩道

大教会の正面、広場をはさんだ向かいに建つのがサイゴン中央郵便局だ。こちらは入場無料で中を見学でき、館内でハガキと切手を買えば、その場から日本へハガキを出せる。大教会に入れないぶん、時間はこちらに回せる。

建物の横にはブックストリート(書店通り)があり、木かげのベンチで休める。

サイゴン大教会とは|1880年に完成したフランス統治時代の大聖堂

サイゴン大教会(Nhà thờ Đức Bà Sài Gòn)は、ベトナムがフランスの植民地だった時代に建てられたカトリックの大聖堂だ。正式には「無原罪の聖母マリア大聖堂」といい、英語ではNotre-Dame Cathedral of Saigonと呼ばれる。日本語では「サイゴン大聖堂」「聖母マリア教会」とも書かれる。

項目 内容
建設 1877年に着工、1880年に完成
設計 ジュール・ブラール(Jules Bourard)
様式 ロマネスクとゴシックを合わせた造り
高さ 鐘楼は約57m。尖塔の頂上の十字架まで入れると60mを超える
材料 赤れんが、色ガラス、ビエンホア産の青石。多くをフランスから運んだ
住所 1 Công xã Paris, Phường Sài Gòn, TP. Hồ Chí Minh

完成した時点では、いま見る2つの尖った塔はなかった。尖塔が足されたのは15年後の1895年で、これで高さが一気に伸びた。1903年には前の広場が整えられ、1959年に聖母像が置かれた。今回の改修は4度目にあたる。

「ドゥックバー(大教会)」の名前は1959年の聖母像から

もともとの名前は「サイゴン教会」だった。1959年にローマで作らせた聖母像が前の広場に据えられ、そのときから「ドゥックバー(聖母)の教会」と呼ばれるようになった。1962年にはバチカンからバシリカ(特別な由緒を認められた聖堂)の位を与えられている。

ピンクの教会はここではない

ホーチミンで「ピンクの教会」と呼ばれているのは、ここから北へ2kmほどのところにあるタンディン教会だ。サイゴン大教会は赤れんがの建物で、色がまったく違う。タンディン教会は日曜は見学できず、土曜も14時以降は入れないので、行くなら曜日を先に確かめる。ダナンにもピンク色の大聖堂があり、そちらとも別の建物だ。ハノイの中心にあるハノイ大教会も、同じフランス統治時代に建てられた大聖堂だ。

サイゴンがホーチミン市になったのは1976年

ベトナム戦争が終わった翌年の1976年に、サイゴンはベトナム建国の指導者ホー・チ・ミンの名をとって「ホーチミン市」に改められた。教会の名前には今もサイゴンが残っている。

サイゴン大教会の場所と行き方

  • 住所:1 Công xã Paris, Phường Sài Gòn, TP. Hồ Chí Minh
  • 入場料:無料。ただし2026年9月は観光目的の内部見学を停止中
  • 地図Googleマップで開く

ホーチミン1区の中心、ドンコイ通りの北の端にあり、主な観光地から歩いて行ける。

出発地 徒歩
サイゴン中央郵便局 広場をはさんだ向かい
統一会堂 約8分
戦争証跡博物館 約10分
レタントン通り(日本人街) 約10分
ベンタイン市場 約15分

Grabで行くときは、行き先に「Nhà thờ Đức Bà」または「Notre Dame Cathedral of Saigon」を入れる。戦争証跡博物館から統一会堂、大教会、中央郵便局の順に歩けば、1区の中心を半日で回れる。

サイゴン大教会についてよくある質問

Q. サイゴン大教会は中に入れる?

2026年9月の時点では、観光として中を見学することはできない。2017年から改修工事が続いているため。ミサのためには毎日開けている。

Q. 工事はいつまで?

完了の時期は決まっていない。当初は2020年、その後2027年末とされたが、改修の責任者が2025年12月に「2027年には完了できない」と述べている。

Q. 入場料はかかる?

無料で、もともと拝観料はない。ただし2026年9月は観光目的の内部見学そのものを停止している。

Q. 何時に開いている?

ミサは月曜〜土曜が5:30と17:30、日曜は5:30・8:00・9:30(英語)・16:00・17:30・19:00。外観はいつでも見られる。

Q. 英語のミサはある?

ある。日曜の9:30が英語のミサだ。

Q. 所要時間はどれくらい?

外から見て写真を撮るだけなら15〜20分。向かいの中央郵便局とブックストリートを合わせると1時間ほど。

Q. 服装の決まりは?

外から見るだけなら決まりはない。ミサに出るなら肩と膝が隠れる服装にし、短パンやタンクトップは避ける。

Q. 写真は撮れる?

撮れる。ただし建物には足場が組まれているため、足場が写らない角度はない。

Q. ピンクの教会はここ?

違う。ホーチミンでピンクの教会と呼ばれているのはタンディン教会で、サイゴン大教会は赤れんがの建物だ。北へ2kmほど離れている。

Q. 鐘の音は聞ける?

約30トンの古い鐘は、建物への影響を避けるため工事中は鳴らしていない。2022年末に入れた仮の鐘が使われている。

まとめ|中には入れない。外から足場ごと見る場所だと思って行く

  • 中の見学|2026年9月もできない。2017年から改修が続いている
  • 工事の終わり|時期は決まっていない。2027年の完了は難しいと責任者が述べている
  • ミサ|月曜〜土曜5:30・17:30/日曜は6回、うち9:30は英語
  • 入場料|無料。ただし観光目的の内部見学は停止中。外観の見学と撮影は自由
  • 見どころ|平和の聖母像、頂上の金色の十字架、囲いに並ぶ完成時の写真
  • 所要時間|外から見るだけなら15〜20分

ホーチミンのほかの見どころと、何泊で回るかはこちらにある。

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編集者

ベトナムに魅せられた東京出身の経営者。数字よりも人の営みに惹かれ、現地のリアルを言葉で伝えている。

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