ホーチミンは、ベトナムで最も「熱量のある街」だ。
ハノイが「じわじわ好きになる」街なら、ホーチミンは「最初の3時間で胸ぐらを掴まれる」街。バイクの洪水、コロニアル建築、ベトナム戦争の記憶、5つ星ホテルとローカル屋台の隣接——ベトナム最大の経済都市は、東南アジアの混沌と現代的な洗練が同居する不思議な場所だ。1区中心部を1日歩くだけで、「ここに住んだら面白いだろうな」と本気で思う旅行者は多い。
一方で、初めてのホーチミンには「わからないこと」がとにかく多い。ホテルはどのエリア? 空港からの移動は? 何泊あればいい? ベストシーズンは? 治安は大丈夫? ぼったくりは? メトロは観光に使える?——この手の不安が同時に頭に浮かぶのが普通だ。
この記事は、ホーチミン 観光・旅行の「全体図」だ。ホーチミン 旅行で必要な情報を1ページに集約してある。準備から移動、エリア選び、観光、グルメ、注意点まで、ホーチミン旅行で迷わないための全知識を整理した。それぞれのテーマは個別記事で深掘りしているので、気になるところからリンク先へどうぞ。まずはここで、旅の輪郭を掴んでほしい。
- この記事でわかること
- 迷ったらここ|ホーチミンお悩み別リンク集
- ホーチミンはどんな街?──「熱量と歴史が同居する」経済都市
- ホーチミン旅行は何泊がベスト?
- ホーチミンのベストシーズンと気候
- ホーチミンの治安と注意点
- ホテルはどのエリアがいい?──「3パターン」で覚える
- 空港(タンソンニャット)から市内への行き方
- 市内移動──Grabが基本、メトロも使える
- 両替|空港より市内が安い
- 観光スポット──まず外さない入口
- ホーチミングルメ──まずはこれだけ押さえる
- マッサージ──東南アジア旅行の楽しみ
- お土産──「どこで買うか」が9割
- 物価感覚──「日本の3〜4割」が目安
- ハノイ vs ホーチミン|どちらに行くべき?
- よくある失敗|これだけ避ければ旅がラクになる
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|ホーチミンは「ベトナムの熱量」を浴びる街
この記事でわかること
- ホーチミンの街の性格と、何泊がちょうどいいか
- ベストシーズン(雨季・乾季の使い分け)
- 治安の注意点(実際にやるべき対策だけ)
- ホテルのおすすめエリア(3パターンの選び方)
- 空港から市内への行き方・市内移動のコツ
- メトロ1号線の使い方(2024年12月開業)
- 観光スポットとグルメの”外さない入口”
- お土産の買い場所と物価感覚
- よくある失敗と回避策
迷ったらここ|ホーチミンお悩み別リンク集
先に結論だけ知りたい人向けに、よくある悩みと対応する記事をまとめておく。
- 何日あれば足りる?/モデルコースが知りたい → ホーチミン観光モデルコース
- 治安が不安 → ホーチミンの治安ガイド
- 空港から市内までの移動方法 → 空港から市内アクセス
- メトロは観光に使える? → ホーチミン・メトロ1号線
- ベストシーズンを知りたい → ホーチミンのベストシーズンと気候
- 物価・予算が知りたい → ホーチミンの物価ガイド
- 観光のメインエリアは? → ドンコイ通り完全ガイド
- ベトナム戦争の歴史を知りたい → 戦争証跡博物館ガイド
- 市場で買い物・値切り体験したい → ベンタイン市場の歩き方
- どこで何を食べる? → ホーチミングルメガイド
- マッサージの選び方 → ホーチミンマッサージ
- お土産はどこで買う? → ホーチミンお土産ガイド
- 日本食・日本人街 → レタントン日本人街
- ベトナム旅行全体の情報がほしい → ベトナム旅行完全ガイド
- ハノイとの違いは? → 後述の「ハノイ vs ホーチミン」セクション
ホーチミンはどんな街?──「熱量と歴史が同居する」経済都市

ホーチミン 観光の魅力を一言で言うなら、「東南アジアで一番エネルギーのある街」。
ベトナム最大の都市で、人口は約900万人。フランス植民地時代の旧名「サイゴン」は今も親しみを込めて使われている。1975年4月30日のサイゴン陥落(ベトナム戦争終結)でホーチミン市と改名されたが、街の空気には今もコロニアル時代の名残と、戦争の記憶と、現代の経済発展が層をなして同居している。
住んでいる人の話を聞くと、ホーチミンは「観光地を全制覇する街」というより、「街の熱量を浴びて、コロニアル建築の路地裏を歩いて、屋台でフォーをすすって、夜のドンコイ通りでビールを飲む」——そういう過ごし方がしっくり来る場所だ。
ハノイと比べると、ホーチミンは全体的にオープンで、商業的で、現代的。南国らしい明るさと、東南アジアらしいカオスがあって、初めての海外旅行でも比較的入りやすい。1区中心部に観光・食事・宿泊・ショッピングのすべてが集中していて、迷いにくいのも初心者向けの強みだ。
ホーチミン旅行は何泊がベスト?
結論から言うと、初めてなら2〜3泊がちょうどいい。
ホーチミン1区の主要観光スポット(ドンコイ通り、ベンタイン市場、戦争証跡博物館、統一会堂、サイゴン中央郵便局、サイゴン大教会、市民劇場など)は徒歩圏に集まっているので、短期でも満足度は高い。
滞在日数別の目安
- 1泊2日(弾丸):可能だが移動で疲れる。1区中心部の主要スポットを駆け足で
- 2泊3日:1区中心部をしっかり観光、グルメ・マッサージも楽しめる。初めてのホーチミンの最低ライン
- 3泊4日:上記+メコン川クルーズかクチトンネルの日帰りツアー+タオディエンエリアでショッピング。最もバランスの良い日程
- 4泊5日:上記+ブンタウ/フーコック島/ダラットなど近郊都市への足伸ばし
おすすめ:3泊4日
1日目に空港→ホテル→ドンコイ通り散策、2日目に1区中心部の歴史観光(戦争証跡博物館・統一会堂・中央郵便局)、3日目にメコン川クルーズ or クチトンネル日帰り、4日目にお土産・マッサージ→空港、というのが組みやすいルート。詳しい1日ごとの動線はホーチミン観光モデルコースで扱っている。
ホーチミンのベストシーズンと気候
結論から言うと、ホーチミン ベストシーズンは12月〜2月。乾季の真ん中で、気温22〜33℃、湿度低め、雨もほぼ降らない——観光に最も快適な時期だ。
ざっくり気候カレンダー
- 11月〜4月(乾季):晴れの日が多く、湿度低め。観光に最適
- 5月〜10月(雨季):午後にスコール、湿度が高く蒸し暑い
- 12月〜2月:ベストシーズン、観光快適度が最も高い
- 4月:1年で最も暑い(35℃前後)
- 9月:1年で最も雨が多い
ホーチミンには日本のような四季はなく、「乾季」と「雨季」の2つだけ。寒い時期はない。雨季も「1日中ずっと雨」ではなく、1〜2時間の集中豪雨が午後にあるだけのことが多く、午前中は普通に観光できる。
詳しい月別カレンダー、年末年始の混雑事情、テト(旧正月)の注意点はホーチミンのベストシーズンと気候記事で扱っている。
ホーチミンの治安と注意点
ホーチミンは、東南アジアの中では比較的安全な都市。凶悪犯罪に巻き込まれるリスクは低い。
ただし、日本と同じ感覚で歩くと痛い目を見るポイントがいくつかある。「危険な街」ではなく「油断するとやられる街」だ。
実際に気をつけるべきこと
- バイクひったくり|歩道側でスマホを持って歩いていると、バイクで横から持っていかれる。スマホは手に持って歩かない。カバンは車道と反対側に
- スリ|ベンタイン市場・ドンコイ通り・グエンフエ歩行者天国など人混みで多発。リュックは前に
- ぼったくりタクシー|空港の白タクシー、メーターを倒さない悪質タクシー。Grabを使えば回避できる
- 客引き|マッサージ店、靴磨き、シクロ(人力車)の客引きには応じない。後から高額請求のパターン
- 両替時の数え間違い|ベトナムドンは桁数が多いので、その場で必ず数え直す
Grab(配車アプリ)を使うのが基本
タクシーよりGrabが安心。料金事前確定、ぼったくりなし、英語不要。日本でアプリをダウンロードしておけば、到着後すぐに動ける。
エリア別の安全度、女性一人旅の注意点、深夜帯の動きについてはホーチミンの治安ガイドで詳しく扱っている。
ホテルはどのエリアがいい?──「3パターン」で覚える

ホーチミンのホテル選びは、正直なところ「どのホテルか」より「どのエリアか」の方が大事。エリアを間違えると、移動だけで疲れてしまう。
① ドンコイ通り周辺:観光・初回の王道
観光・グルメ・カフェ・ショッピング・マッサージ・お土産——旅行者が必要なものがすべて徒歩圏に揃う。初めてのホーチミンならまずここ。コロニアル建築の歴史的ホテル(コンチネンタル、マジェスティック)から5つ星ラグジュアリー(パークハイアット、シェラトン、カラベル)まで選択肢が豊富。
- メリット:観光地への徒歩アクセス、夜も安全、英語が通じる
- デメリット:宿泊料金が高め
- おすすめの人:初めてのホーチミン、観光優先
詳しいホテル選びと通り沿いの歩き方はドンコイ通り完全ガイドを参照。
② レタントン通り周辺:日本人街・安心感重視
ドンコイ通りから徒歩5〜10分、日本食レストランが集中するホーチミンの「日本人街」。日系スタッフのいるホテル、日本語OKのサービス、日本食レストランが豊富で、初めての海外旅行や女性一人旅でも安心感が高いエリア。
- メリット:日本語サポート、日本食の選択肢、観光地に徒歩圏
- デメリット:ドンコイ通りより少し落ち着いた雰囲気
- おすすめの人:日本食を食べたい、英語に不安、初海外
詳しくはレタントン日本人街ガイドを参照。
③ タオディエン(旧2区):のんびり長期滞在向け
メトロ1号線で1区中心部から10分。外国人駐在員が多く住む高級住宅街で、おしゃれカフェ・ブティック・西洋料理レストランが集まっている。観光客より「ホーチミンで暮らす感覚」を味わいたい人向け。
- メリット:静か、おしゃれ、ヨーロッパ的な雰囲気
- デメリット:観光地から離れている(ただしメトロで10分)
- おすすめの人:長期滞在、リピーター、駐在員的な過ごし方
メトロ1号線でアクセスする方法はホーチミン・メトロ記事を参照。
空港(タンソンニャット)から市内への行き方

タンソンニャット国際空港から1区中心部までは約7〜8km、Grabで20〜40分(渋滞時60分)。世界的に見ても空港が市街地に近い街だ。
主な移動手段
- Grab(配車アプリ):150,000〜300,000VND(約900〜1,800円)。初めての旅行者の本命
- メータータクシー(大手2社:Vinasun・Mai Linh):150,000〜250,000VND
- 路線バス(109番・152番):12,000〜15,000VND(約70〜90円)。コスパ最強
- 空港送迎(事前予約):300,000〜600,000VND。家族・高齢者連れに
初めての旅行者は迷わずGrab。料金確定・ぼったくりなし・英語不要。空港のGrab乗り場は到着ロビーを出て道路を渡った先のレーンB。
詳しい移動手段の比較、深夜便の動き、ターミナル別の動線は空港から市内アクセス記事を参照。
市内移動──Grabが基本、メトロも使える
ホーチミン1区中心部の観光は、「徒歩+Grab」が基本。主要スポットは徒歩圏に集中しているので、暑い時間帯だけGrabを使う動線が現実的だ。
Grab
- 1km 約120〜150円、1回200〜400円が中心
- アプリで料金事前確定、英語不要
- ぼったくりなし、深夜OK
メトロ1号線(2024年12月開業)
ベンタイン市場〜タオディエン〜スオイティエン間を結ぶ。1区とタオディエン間が片道80〜120円・約10分。観光動線を組めば交通費を大きく削れる。詳しくはホーチミン・メトロ記事を参照。
路線バス
地元価格で安い(5,000〜15,000VND)が、ローカル仕様で英語は通じにくい。観光客には109番・152番(空港行き)以外はあまり使われない。
バイクタクシー(Grab Bike)
1km 60〜90円。渋滞時に強いが、ヘルメット必須・荷物が多いと不向き。
両替|空港より市内が安い
両替の基本ルールは「空港でする最低限+市内でメイン両替」。
- 空港:レートが悪い。1日分の交通費+食事代だけ両替(5,000円分程度)
- 市内の両替商:レートが良い。ベンタイン市場周辺やドンコイ通りの両替商(Eximbank系の「MONEY EXCHANGE 59B」など)が使いやすい
- ホテル:レートは悪いが安心感
- ATM:海外キャッシングも選択肢、手数料に注意
ベトナムドンは桁数が多い(0が5〜6個並ぶ)ので、両替の場で必ず数え直す。詳しい両替のコツや支払い方法はベトナム通貨ガイドを参照。
観光スポット──まず外さない入口

ホーチミン1区中心部の主要観光スポットを「歩いて回れる順番」で整理する。観光マップ/地図はGoogleマップで「Ben Thanh Market」を中心に表示すれば、徒歩圏の観光地がほぼ見渡せる。
必見スポット(半日コース)
- 市民劇場(オペラハウス)|フレンチコロニアル建築、ドンコイ通りの起点
- サイゴン中央郵便局|1891年完成のフランス建築、内部見学・絵葉書発送可能
- サイゴン大教会|1880年完成のロマネスク様式(改修工事が続いている時期があるため最新状況は現地で確認)
- 統一会堂|旧南ベトナム大統領官邸、ベトナム戦争終結の地
- 戦争証跡博物館|ベトナム戦争の現実を伝える博物館。ホーチミン観光の核心
重要観光スポット
- ベンタイン市場|ホーチミン最大級の屋内市場、お土産・グルメ・値切り体験
- ドンコイ通り|800mの目抜き通り、コロニアル建築×ブランド店
- サイゴンスカイデッキ(ビテクスコフィナンシャルタワー)|49階の展望台
- チョロン中華街|大規模な中華街、5区・6区
穴場スポット
定番の博物館・市場・ドンコイ通りを回り終えたら、穴場スポットにも足を伸ばしてみてほしい。チョロン中華街(5区・6区)は観光客が少なくローカル感が濃い。タオディエン(旧2区)はメトロ1号線で1区から10分、駐在員が住む高級住宅街でおしゃれカフェが集まる。ビンタイ市場は地元客向けの卸売市場で、ベンタイン市場よりさらにディープ。
郊外・日帰りツアー
- メコン川クルーズ|日帰りツアーの代表格、果樹園・水上マーケット
- クチトンネル|ベトナム戦争時の地下トンネル網、半日ツアー
詳しい観光プランの組み方はホーチミン観光モデルコースを、戦争証跡博物館の見方は博物館記事を参照。
ホーチミングルメ──まずはこれだけ押さえる

ホーチミンの食シーンは、南部ベトナム料理+中華(広東系)+フランス植民地時代の名残の3層が重なる構造。同じ「ベトナム料理」でも、ハノイで食べるそれとはかなり違う。
まず食べてほしい4つ
- フォー(Phở)|南部のフォーは甘めのスープ+ハーブたっぷり
- バインミー(Bánh mì)|南部発祥、ホーチミンが本場とされる
- コムタム(Cơm tấm)|砕き米のご飯+焼き豚+目玉焼き、南部で朝によく食べられる一皿
- ベトナムコーヒー|練乳入りの濃厚コーヒー、フランス由来
店のタイプ別
- 屋台:1食300〜600円、ローカル価格、最安
- ローカル食堂:1食500〜1,200円、地元価格、雰囲気良い
- 観光客向けレストラン:1食1,200〜3,000円、英語OK、エアコン完備
- 高級レストラン:1人5,000〜20,000円、ミシュラン掲載店も
詳しい店選び、エリア別グルメ、ミシュラン情報はホーチミングルメガイドを参照。
マッサージ──東南アジア旅行の楽しみ
ホーチミンはマッサージ・スパが安くて質も高い。1日歩き疲れた夜、足ツボやボディマッサージで締めるのが人気の楽しみ方。
料金目安
- 街スパ(ローカル価格):60分1,500〜3,000円
- 中級スパ:60分3,000〜5,000円
- 高級スパ・ホテルスパ:60分6,000〜15,000円
注意
健全店とそうでない店の区別が大事。マッサージ店の客引きには応じない。詳しい店選びと相場はホーチミンマッサージ記事を参照。
お土産──「どこで買うか」が9割
ホーチミンお土産の極意は、商品から考えるのではなく、買う場所から考えること。
- ばらまき土産:ローカルスーパー(WinMart, Co.opMart)が便利。1個100〜300円
- 高級・贈答用:高島屋の地下フードフロア(Marou チョコレート、VIET LOTUS カシューナッツ)
- おしゃれ雑貨:The Craft House、amai などローカルブランド専門店
- 値切り体験:ベンタイン市場
- 空港:最後の砦、市内の2〜3倍の価格
詳しい買い場所の使い分けはホーチミンお土産ガイドを参照。
物価感覚──「日本の3〜4割」が目安
ホーチミンの物価は日本の30〜40%程度。ただし、観光客価格と地元価格に大きな差がある。
簡易目安
- 屋台のフォー1杯:180〜300円
- 観光客向けレストランのフォー:500〜1,200円
- Grab Car 1km:120〜150円
- 3つ星ホテル1泊:5,000〜12,000円
- 5つ星ホテル1泊:21,000〜48,000円
- マッサージ60分(街スパ):1,500〜3,000円
3泊4日の予算目安
- バックパッカー:航空券+現地3日 約7〜10万円
- ミドル:航空券+現地3日 約12〜18万円
- ラグジュアリー:航空券+現地3日 約25〜40万円
詳しいシーン別相場、ハノイとの物価比較、節約のコツはホーチミンの物価ガイドを参照。
ハノイ vs ホーチミン|どちらに行くべき?

「ベトナム旅行はハノイとホーチミン、どっちがいい?」——よく聞かれる質問だ。
結論:性格が違うので、目的で選ぶ
| 項目 | ハノイ(北部) | ホーチミン(南部) |
|---|---|---|
| 性格 | 保守的・伝統的・落ち着き | 商業的・開放的・熱量 |
| 気候 | 四季あり、冬は寒い | 常夏、乾季と雨季 |
| 街並み | 旧市街・36通り・湖 | コロニアル建築・大通り |
| 食 | 北部料理(塩気・出汁) | 南部料理(甘め・ハーブ) |
| 物価 | やや安い | 5〜15%高い |
| 観光快適度 | 季節依存 | 通年で晴れ多め |
| 初心者向け | じわじわ系 | 即効性あり |
「初めてのベトナム」「短期滞在」「明るい街が好き」ならホーチミン、「カフェ文化と歴史」「のんびり街歩き」「秋の気候」ならハノイ——というのが大まかな指針。両都市を周遊する3泊4日〜1週間プランも人気だ。
ハノイ旅行の詳細はハノイ旅行攻略ガイド、ベトナム全体はベトナム旅行完全ガイドを参照。
よくある失敗|これだけ避ければ旅がラクになる
ホーチミン旅行で旅行者がよくやらかすパターンを、対策とセットで整理する。
① 4月や9月に行ってしまう
4月は1年で最も暑く、9月は1年で最も雨が多い。ベストシーズンの12月〜2月を選ぶか、最低でもこの2つの月は避ける。
② 空港で白タクシーに乗る
ぼったくりの温床。Grabを日本でダウンロードしておく。空港のGrab乗り場はレーンB。
③ ベンタイン市場で値切らずに買う
提示価格は通常2〜3倍。値切らないと損しやすい。ストレスが嫌ならスーパーや高島屋で。
④ ドンコイ通りの観光客向けレストランばかりで食べる
1食3,000円を超えることも多い。1日1食はローカル食堂か屋台を組み込むと予算もコントロールしやすく、本物のベトナム料理も食べられる。
⑤ スマホを手に持って歩く
バイクひったくりの最大ターゲット。スマホはカバンの中に。
⑥ 観光を1区の外まで広げすぎる
ホーチミンの主要観光スポットは1区中心部に集中している。初日は1区中心部だけで十分満足できる。
⑦ メトロを使わない
2024年12月開業のメトロ1号線は、ベンタイン↔タオディエン間が片道80円前後・約10分。Grabより安いので、観光動線に組み込むと交通費を抑えられる。
⑧ お土産を空港で買う
市内の2〜3倍の価格。ばらまき土産は市内のWinMartで済ませる。
よくある質問(FAQ)
Q. ホーチミン旅行は何泊あれば足りますか?
初めてなら2〜3泊、最もバランスが良いのは3泊4日。1区中心部の主要観光スポットは徒歩圏に集まっているので、2泊でも一通り回れる。3泊あればメコン川クルーズかクチトンネルの日帰りツアーも組み込める。詳しい1日ごとの動線はホーチミン観光モデルコースを参照。
Q. ホーチミン観光のベストシーズンは?
12月〜2月。乾季の真ん中で気温22〜33℃、湿度低め、雨ほぼ降らない。次点で11月、3月。4月(最も暑い)と9月(最も雨が多い)は避けるのが無難。詳しくはホーチミンのベストシーズンと気候を参照。
Q. ホーチミンの治安は大丈夫?
東南アジアの中では比較的安全。凶悪犯罪のリスクは低い。ただしバイクひったくり・スリ・ぼったくりタクシーには注意。スマホを手に持って歩かない、Grabを使う、市場では人混みでリュックを前に——この3つを守れば大半のトラブルは避けられる。詳しくはホーチミンの治安ガイドを参照。
Q. ホーチミン旅行の予算はいくら必要?
バックパッカースタイルで7〜10万円、ミドルスタイルで12〜18万円、ラグジュアリースタイルで25〜40万円(3泊4日、航空券込み)。ミドルスタイルが満足度のコスパが高い。詳しくはホーチミンの物価ガイドを参照。
Q. ホーチミンとハノイ、どちらが先におすすめ?
「初めてのベトナムで明るく入りたい」ならホーチミン、「カフェ文化と歴史をじっくり味わいたい」ならハノイ。2都市を周遊する3泊4日〜1週間プランも人気で、両方違う表情が味わえる。ハノイの詳細はハノイ旅行攻略ガイドを参照。
Q. ホーチミン旅行の持ち物・服装は?
常夏なので基本は夏服。日差しが強いので帽子・サングラス・日焼け止め、冷房が効いた施設用の薄手の羽織りがあると快適。雨季(5〜10月)は折りたたみ傘かレインポンチョを。寺院では肩・膝が隠れる服装が無難。歩く距離が長いので履き慣れたスニーカーがおすすめ。季節ごとの気温はホーチミンのベストシーズンと気候を参照。
Q. ホーチミン1区から外に出る必要はありますか?
初めてなら1区中心部だけで十分。主要観光スポット(戦争証跡博物館・統一会堂・中央郵便局・大教会・市民劇場・ベンタイン市場・ドンコイ通り)はすべて1区。3泊以上ならメトロ1号線でタオディエン(旧2区)に足を伸ばすのがおすすめ。
Q. ホーチミンで子連れ旅行は大丈夫?
問題なくできる。1区中心部のホテルは清潔で安全、観光地も徒歩圏で移動が楽。Grabのファミリープランを使えば移動も簡単。ベンタイン市場やサイゴンスカイデッキは子供も楽しめる。ただし4月の猛暑と雨季の長時間外出は避けるのが無難。
Q. ホーチミンに半日や1日のトランジットで観光できますか?
できる。タンソンニャット国際空港から1区中心部までGrabで30分なので、5時間あればドンコイ通り散策+ベンタイン市場+戦争証跡博物館の駆け足コースが組める。8時間以上あれば1区主要スポットをほぼ回れる。荷物は空港のロッカーへ。
Q. ホーチミンで現金とクレジットカード、どちらが必要?
カード+現金のハイブリッド運用が現実的。中級以上のホテル・レストラン・ショッピングモールはカードOK。屋台・ローカル食堂・市場・路線バスは現金のみ。5,000〜10,000円分のベトナムドンを最初に両替しておけば、3日程度は持つ。
Q. 空港から市内まで一番安い方法は?
路線バス109番(12,000〜15,000VND、約70〜90円)。所要時間45〜70分。ただし英語があまり通じず、降車場所からホテルまで歩く必要がある。初めての旅行者にはGrab(150,000〜300,000VND、約900〜1,800円)の方が楽。詳しい比較は空港から市内アクセス記事を参照。
まとめ|ホーチミンは「ベトナムの熱量」を浴びる街

ホーチミンを一言でまとめると、「3日いれば、もう一度来たくなる街」だ。
押さえておきたいのはこの5点:
- 2〜3泊が初心者の最低ライン、3泊4日がコスパ最強
- ベストシーズンは12月〜2月(乾季ピーク)
- 空港から市内はGrabで30分、ぼったくりタクシーは避ける
- ホテルはドンコイ通り周辺・レタントン日本人街・タオディエンの3エリアから選ぶ
- 観光は1区中心部に集中、メトロ1号線でタオディエンへの足伸ばしが追加できる
ハノイが「派手じゃないけど心に残る街」なら、ホーチミンは「最初の3時間で胸ぐらを掴まれる街」。コロニアル建築の路地裏、戦争の記憶、5つ星ホテルの隣の屋台、夜のドンコイ通りのライトアップ——ベトナム最大の経済都市が持つ熱量は、東南アジアの中でも独特だ。「初めてのベトナム」で明るく入りたい人、東南アジアの混沌と現代的な洗練の両方を味わいたい人には、ホーチミンほど向いている街はない。
この記事をブックマークして、気になるテーマから個別記事に飛んでもらえれば、ホーチミン旅行の準備はほぼ完了する。
良い旅を。