ダナン大聖堂(ピンクの教会)|見学時間とミサ・服装【2026年版】

旅・ガイド

ダナン大聖堂は、着いた時間によっては柵の外から眺めるだけで終わる。見学のために開いている時間が1日6時間半しかなく、しかも昼に2時間閉まるからだ。

この記事は、教会の柵に掲げられている案内板の中身をそのまま出す。先に、その時間だけ書いておく。

曜日 見学できる時間 備考
月曜〜土曜 08:00〜11:30
13:30〜16:30
昼の11:30〜13:30は閉まる
日曜 見学のための開放時間の掲示なし ミサが行われる日

時間さえ合っていれば、ここは20〜30分で見て回れる場所だ。

目次

ダナン大聖堂の営業時間・見学時間|2026年の現地掲示

ダナン大聖堂の柵に掲げられた案内板。ミサの時間と、月曜〜土曜の見学開放時間が4言語で書かれている

案内板は教会の正面の柵に取り付けられている。ベトナム語・英語・韓国語・中国語の4言語で書かれていて、日本語の表記はない。冒頭の表は、この案内板に出ている見学の開放時間をそのまま写したものだ。

午前は11:30で閉まる。11時を回ってから移動を始めると、着いた頃には昼の閉鎖に入っていることがある。午前に行くなら11時前、午後なら13:30以降に着くように組む。

案内板のうち、ベトナム語の欄と英語の欄には月曜〜土曜の時間だけが書かれている。日曜について触れているのは韓国語の欄で、そこにだけ「日曜は本堂のミサのため開放できません」という一文が入っている。日曜は、見学を目的に行く日ではないと考えておいたほうがいい。

ダナン大聖堂のミサ時間|日曜10時は英語ミサ

同じ案内板に、ミサの時間も出ている。

曜日 時刻
日曜 05:15/08:00(子どものミサ)/10:00(英語で行われるミサ)/15:00/16:30/18:00
月曜〜土曜 05:00(朝)/17:15(夕)
告解(ゆるしの秘跡) 木曜・土曜 14:30〜16:00

土曜17:15の回は、日曜のミサを先に行うものとして扱われている。

日曜10時のミサは英語で行われる。ベトナム語が分からなくても、進行についていける回がここにある。見るだけのつもりで入った場合も、始まったら私語と撮影はやめる。

案内板の一番下には、「ミサの時間中は見学しないでください」という注意が4言語で並んでいる。見学の時間帯とミサの時間帯は別のものとして扱われている、ということだ。

ダナン大聖堂の入場料|無料でチケットはない

入場は無料で、チケットのようなものはない。券を買う必要はない。

「ダナン大聖堂に入れない」と言われる理由|見学できる時間が限られている

「ダナン大聖堂 入れない」「入れる時間」「入り方」——この教会について調べる人が打ち込む言葉は、ほとんどが入口の話に集まっている。理由は、次の3つが重なるからだ。

  • 1日のうち開いているのは6時間半だけ|朝8時から夕方4時半までの8時間半のうち、実際に開いているのは6時間半
  • 昼に2時間の空白がある|市街を歩いて昼過ぎに立ち寄る動き方と、いちばんぶつかる
  • 日曜は開放の掲示がない|土日で来る旅行者の片方が、そのまま外れる

ダナン大聖堂の門と柵。歩道側から柵越しにピンクの聖堂を撮影している観光客

上の写真は2026年5月、火曜日の午前11時20分に撮ったものだ。開放時間の終わり、11:30の10分前にあたる。柵のすぐ外の歩道では、日傘を差した人とスマホを構えた人が、柵越しに中を撮っていた。柵の縦棒が入ってしまうので、この位置から撮ると建物だけをきれいに収めるのは難しい。

このとき前庭には入れていて、少し先へ進むと下のような正面が見える。

ダナン大聖堂の正面外観。淡いピンクのゴシック様式のファサードと、開いた金色の正面扉

正面の金色の扉は開いていて、その前に立って中をのぞいている人がいた。前庭にいた人は、この時間で全部合わせても10人ほどだった。

見学するなら、この時間帯

  • 月曜〜土曜の午前8:00〜11:00|開放時間のなかで、いちばん余裕をもって動ける
  • 月曜〜土曜の午後13:30〜16:00|午前が埋まっているならこちら。16:30に閉まるので、16時には着いておきたい
  • 避ける時間|11:30〜13:30の閉鎖、朝5:00と夕方17:15のミサ、そして日曜
前庭は建物の前に広がるコンクリートの広場で、日陰になるものがほとんどない。5月の11時台は、写真に写る影が足元に縮むくらいの日差しだった。午前でも早い時間のほうが、立って写真を撮るのは楽になる。

11:30〜13:30の閉鎖にぶつかったら

11:30に閉まってしまっても、13:30までの2時間はこの一帯で埋まる。大聖堂を軸に半径300メートルくらいのところに、昼の時間をつぶせるものがそろっている。

  • ハン市場|北へ徒歩3分。1階の乾物と菓子を見て回るだけで30分は使う
  • 昼食|ミークアンやバインチャンクオンティットヘオの店が中心部にある。昼どきに合うので、順番としてもちょうどいい
  • バクダン通りの遊歩道|ハン市場の裏手がすぐハン川で、川沿いの遊歩道に出られる

市街で何を食べるかは、グルメの記事にまとめている。

ダナン大聖堂の服装|半ズボンとサンダルはどうか

ダナン教区が案内しているのは、「露出を控えた、きちんとした服装」という言い方だ。数値の決まりがあるわけではないが、目安としては肩・胸・膝が隠れているかどうかで考えればいい。

  • タンクトップ、短いショートパンツ、丈の短いスカート|敷地に入るなら避けたい
  • 羽織るものを1枚|ミーケビーチやホテルのプールから流れてくる予定なら、薄手のシャツかストールをかばんに入れておくと迷わない
  • |サンダルで問題ないが、かかとが留まらないものは避けるほうが無難
ここは観光地である前に、いまも毎日ミサが行われている教会だ。ミサの時間に居合わせたら見学はしない。撮影も、始まったらやめる。

ダナン大聖堂の見どころ|ピンクの外観と屋根の上の鶏

建物は1923年から1924年にかけて建てられたもので、様式はゴシック。細長く上へ伸びる線と、先の尖ったアーチが特徴だ。淡いピンクの外壁に白い縁取りが入っていて、その色の組み合わせが「ピンクの教会」と呼ばれる理由になっている。

ただし「ピンクの教会」という言い方は、ホーチミンのタンディン教会にも使われる。あちらはもっと鮮やかなピンクで、ダナン大聖堂とは別の街にある別の教会だ。保存した写真を目印に行くつもりなら、どちらのものか先に確かめておきたい。

屋根の上の鶏(Nhà thờ Con Gà)

尖塔のいちばん上、避雷針の先に灰色の鶏の像が載っている。風の向きに合わせて回る風見鶏で、これがあるためにベトナム語では「Nhà thờ Con Gà(ニャートー・コンガー)」——直訳すれば「鶏の教会」と呼ばれている。地元の人に道を聞くなら、正式名称よりこちらのほうが通じる。

鶏はヨーロッパの教会の屋根によく載っているもので、聖書のなかでは目覚めや悔い改めの象徴として扱われてきた。像そのものは小さく、地上から見上げると豆粒ほどにしか見えない。撮るならズームがいる。

正面のどこを見るか

遠目には一枚のピンクの壁に見えるが、近づくと装飾が細かい。左右対称で、正面には扉が3つ並んでいる。

  • 中央の扉だけが金色|左右の2つは灰色で、真ん中が正面の入口にあたる
  • 扉の上の「JHS」|イエスの名前を3文字に略した組み文字で、上に十字が乗っている
  • その上の円形の紋章|白い縁で囲んだ丸のなかに、十字を組み込んだ紋章が入っている
  • さらに上の白い聖像|壁のくぼみに立っていて、正面から見上げると鐘楼の真下にくる
  • 小さな尖塔|屋根の上に、鐘楼を囲むように何本も並んでいる

日差しが真上から来る昼前後は、壁の色が写真では白っぽく写る。

写真はどこから撮るか|前庭と背後の高層ビル

ダナン大聖堂の前庭。円形の模様が描かれた広場と、左右に立つ白い聖像、頭上に張られた色とりどりの三角旗

門から本堂までのあいだは、想像より広い。地面には大きな円形の模様が描かれていて、その左右に白い聖像が1体ずつ立っている。頭上には色とりどりの三角旗が何本も渡してあり、写真に必ず入ってくる。

背景に写り込む青いガラス張りの高層ビルは、隣に建つVietinBankのタワーだ。正面から引いて撮ると、ほぼ確実にこのビルが入る。建物だけを収めたいなら、階段の近くまで寄ってから見上げる。

本堂とルルドの洞窟

本堂の中には、聖書の場面を描いたステンドグラスがはめられている。平面は十字の形をしていて、内部の飾りつけそのものは簡素だ。

本堂の裏手には、フランスのルルドの洞窟を模した石の洞窟がある。1940年に完成したもので、正面の華やかさとは対照的に静かな一角になっている。前庭で写真を撮って帰る人が多いぶん、ここまで回る人は少ない。

12月のクリスマスは様子が変わる

ベトナムのカトリック教会は12月に入ると飾りつけが始まり、この大聖堂もその例に漏れない。クリスマスは信徒だけの行事ではなく街ぐるみの夜になるので、12月に行くなら、他の月とは人の量が違うつもりでいたほうがいい。

ベトナムのクリスマスがどういうものかは、別にまとめてある。

ダナン大聖堂の行き方・住所|ハン市場から徒歩3分

住所は156 Trần Phú(156 チャンフー通り)。ダナン市街のちょうど真ん中にある。敷地は1ブロックを丸ごと使っていて、表がチャンフー通り、裏側がイエンバイ通り(Yên Bái)に面している。

どこから 手段 目安
ハン市場 徒歩 3分・約200メートル
ダナン国際空港 10〜15分
ソンチャーナイトマーケット Grab 約5分

市街のホテルに泊まっているなら、たいていは歩いて着く距離にある。黄色い車体の16番(R16)のバスは、コン市場・ハン市場・大聖堂の前を通って五行山まで行く路線で、どこまで乗っても料金は変わらない。

配車アプリの使い方はこちらにまとめている。

ダナン大聖堂の歴史|1923年から1年で建った

着工は1923年2月。当時この通りは Rue du Musée(博物館通り)と呼ばれていて、空き地だった場所に建てられた。同じ年の9月には正面のファサードが出来上がり、1924年3月に献堂式が行われている。設計と工事の指揮をとったのは、フランス人の司祭ルイ・ヴァレ(Louis Vallet)だ。

実際に建てたのは、ホイアン近郊のキムボン(Kim Bồng)という木工の村から来た、ヴォー家の3兄弟だった。何人もの請負人が来ては去っていったあと、最後にこの兄弟が2万インドシナ・ピアストルで引き受けたと、教会と一族の記録に残っている。ホイアンの旧市街に残る木造建築を手がけてきた職人たちが、ダナンのこの教会も建てたということになる。

  • フランス統治時代のダナンに建てられた、唯一の教会
  • 正式な献堂名は「イエスの聖心(Thánh Tâm Chúa Giêsu)」|Tourane教会という古い呼び名もある
  • 1963年にダナン教区が設立され、この教会が司教座聖堂になった|「大聖堂(Chính Tòa)」と呼ばれるのはこのため

ダナンという街そのものの成り立ちは、こちらに書いている。

ダナン大聖堂の周辺観光|セットで回るなら

大聖堂だけを目的に半日を使う場所ではない。滞在時間は20〜30分ほどで、周りに歩いて行けるものが多い。

ハン市場(徒歩3分)

チャンフー通りを北へ200メートル。1階が食品と乾物、2階が衣類とアオザイで、階さえ分かっていれば迷わない市場だ。大聖堂の見学時間が昼に切れてしまったとき、待ち時間をつぶす先としても使える。

お土産

大聖堂の目の前には Bubu Cafe & Souvenir(Madame Hong)があり、ドライフルーツやお茶、石鹸を扱っている。日本人向けの品ぞろえで選びたいなら、徒歩7分のスターキッチン ダナン大聖堂店。ダナンで何をどこで買うかは、まとめて書いた。

夜のナイトマーケットと、1日の組み立て

夕方以降ならソンチャーナイトマーケットがGrabで5分。大聖堂を朝に済ませて市街を歩き、夜に川を渡るという流れが組みやすい。日数別の回り方はモデルコースにまとめてある。

五行山(マーブルマウンテン)

16番バスが大聖堂の前を通る。コン市場、ハン市場、大聖堂の前を経由して五行山まで行く路線で、料金は6,000ドン(約40円)の定額。市街で買い物を済ませたあと、その足で南へ向かうならこれがいちばん安い手段になる。

泊まる場所

大聖堂とハン市場に歩いて行けるのは、ハン川沿いの市街中心部に泊まった場合だ。ビーチ側のリゾートに泊まると、この一帯へは毎回Grabで移動することになる。

ダナン大聖堂についてよくある質問

Q. ダナン大聖堂は何時から入れる?

柵の案内板によれば、月曜〜土曜の8:00〜11:30と13:30〜16:30。昼の11:30〜13:30は閉まります。この2つの時間帯以外に着くと、柵の外から眺めるだけになります。

Q. 日曜日は見学できる?

案内板に日曜の開放時間は書かれておらず、韓国語の欄にだけ「日曜は本堂のミサのため開放できません」とあります。日曜はミサの日と考えて、見学が目的なら平日か土曜に回すのが確実です。

Q. 入場料はいくら?

無料です。チケットの販売はありません。券を買うよう持ちかけられても、応じる必要はありません。

Q. 服装の決まりはある?

教区が案内しているのは「露出を控えた、きちんとした服装」です。肩・胸・膝が隠れていれば問題ありません。タンクトップや短いショートパンツは避けてください。ビーチ帰りに寄る予定なら、羽織るものを1枚持っておくと確実です。

Q. ミサに参加できる? 英語のミサはある?

参加できます。日曜は05:15/08:00(子どものミサ)/10:00/15:00/16:30/18:00の6回、平日は05:00と17:15の2回。日曜10:00のミサは英語で行われます。見学ではなくミサに出るなら、この回がいちばん流れをつかみやすいはずです。

Q. 昼に閉まっている時間に着いてしまったら?

柵の外からなら、いつでも見られます。門の前の歩道からピンクの外観は撮れるので、そこだけ済ませて、北へ徒歩3分のハン市場と昼食に2時間を回すのが現実的です。13:30に戻ってくれば再開しています。

Q. 写真は撮っていい?

柵の案内板が禁じているのは、ミサの時間中に見学することです。撮影そのものを禁じる記載はありません。ただしミサが始まったら、見学も撮影もやめてください。前庭での記念撮影は、他の人の祈りの邪魔にならない範囲で。

Q. どのくらい時間がかかる?

前庭を一周して写真を撮り、本堂の正面まで行って戻るなら20〜30分です。裏手のルルドの洞窟まで回ってもう少し、というくらいの規模です。

Q. ベトナム語では何と言う?

正式には Nhà thờ Chính tòa Đà Nẵng(ニャートー・チントアー・ダナン=ダナンの司教座聖堂)。地元でよく使われるのは Nhà thờ Con Gà(ニャートー・コンガー=鶏の教会)のほうです。タクシーやGrabの運転手には、後者のほうが早く通じます。

Q. 英語では何と言う?

Da Nang Cathedral が正式な呼び方です。案内やSNSでは Pink Church(ピンクの教会)、Rooster Church / Chicken Church(鶏の教会)という言い方もよく使われます。

Q. 世界遺産なの?

違います。ベトナム中部の世界遺産はホイアンの旧市街、ミーソン聖域、フエの建造物群で、ダナン大聖堂はそこには含まれません。

まとめ|見学するなら月〜土の開放時間に合わせる

ダナン大聖堂は、時間さえ合わせれば近くまで行ける場所だ。合わなければ、柵の外から見て終わる。

  • 月曜〜土曜 8:00〜11:30/13:30〜16:30|昼に2時間閉まる
  • 日曜は見学用の開放時間の掲示なし|ミサの日
  • 入場は無料|券は要らない
  • 肩・胸・膝が隠れる服装で|ビーチ帰りなら羽織るものを1枚
  • 滞在は20〜30分|ハン市場と組み合わせて歩くとちょうどいい

開いている時間に合わせて行けば、前庭に人はまばらだ。ピンクの壁と、その上に載った小さな鶏を、落ち着いて見上げられる。

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エンジニア

幼少期をアメリカで過ごし、現在は世界を転々としながらコードを書くノマドエンジニア。

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