五行山(マーブルマウンテン)は、ダナンとホイアンの間にある5つの山の総称で、旅行者が登るのは水山だ。現地で最初につまずくのはチケット。券が3種類あり、売り場が2か所に分かれている。車を降りて最初に目に入る窓口で券を買っても、山の上には入れない。

五行山の入場料|券は3種類、売り場は2か所
まず金額から。2026年5月に実際に買った券の額をそのまま載せる。円換算は1万ドン=60円で計算している。
| 券 | 金額 | 円換算 | 何の券か |
|---|---|---|---|
| 入場券(水山) | 40,000ドン | 約240円 | 山に入るための券。これが本体 |
| エレベーター券 | 15,000ドン | 約90円 | 片道1回ぶん |
| アンフー洞窟 | 20,000ドン | 約120円 | 洞窟だけの別料金 |
| 学生 | 10,000ドン | 約60円 | 入場券の学生区分 |
| 6歳未満 | 無料 | — | 入場券 |
降りてすぐの窓口は、アンフー洞窟専用

看板に出ているのは「ĐỘNG ÂM PHỦ / AM PHU CAVE」と「20.000 đồng/người/lượt」だけだ。ここで売っているのはアンフー洞窟の券で、水山の入場券もエレベーター券も扱っていない。
40,000ドンと15,000ドンは同じ窓口で買える

入場券とエレベーター券は同じ売り場で続けて買える。青い「LỐI VÀO / ENTER(入口)」の看板の先に窓口があり、その手前に「KIỂM SOÁT VÉ(改札)」の机が出ている。券を買ってからここで見せて中に入る流れだ。

入場券は白い紙で、「PHÍ THAM QUAN NGỌN THỦY SƠN(水山の入場料)40.000 đ」と印字されている。

支払いは現金。ATMはエレベーター乗り場のそばにある
どの窓口も現金だ。手持ちのドンが足りなくても、エレベーター乗り場の前の広場にATMのブースがある。

開いているのは7時から17時
アンフー洞窟の窓口の看板に「Giờ mở cửa: 7h00 – 17h00 hằng ngày(毎日7時から17時)」と書かれている。水山側も同じ時間だ。
五行山への行き方|Grabの目的地は「五行山 Aゲート」
ダナン市内から車で20〜30分、ホイアンからは30分ほど。ミーケービーチからGrabで呼んだときの見積もりが次のとおりだった(2026年8月時点)。
| 車種 | 料金 | 円換算 |
|---|---|---|
| EV(電気自動車) | 107,120ドン | 約640円 |
| スタンダードカー | 109,200ドン | 約660円 |
| 車プラス | 125,840ドン | 約760円 |
配車の待ち時間は2分だった。EVかスタンダードで足りる。車プラスだけ1万8千ドンほど高い。
Grabの目的地の候補には「五行山 / A門(Aゲート)」が日本語で出てくる。帰りも五行山でGrabを拾って市内に戻れた。
バスで行くなら、黄色い車体の16番(R16)が使える。コン市場、ハン市場、ダナン大聖堂の前を通って五行山まで来る路線で、どこまで乗っても6,000ドン(約40円)の定額だ。市内で買い物や大聖堂を見たあと、その足で向かうならこれが安い。
五行山(水山)の回り方|主要6か所を実測43分
五行山は5つの山の総称で、観光で登るのはそのうちの水山(トゥイソン)だ。寺も洞窟も展望台も、見どころはこの山に集まっている。上には寺と洞窟と展望台が15か所あり、案内図に番号が振られている。この案内図はエレベーター乗り場前の広場にも、上のリンウン寺の脇にも立っている。広場のほうで1枚撮っておくと、上で迷わない。

実際に歩いた6か所と時間
8時半前に入り、エレベーターで上がり、階段で下りたときの記録がこれだ。
| 時刻 | 場所 |
|---|---|
| 8:26 | 入場券とエレベーター券を買う。改札を通る |
| 8:27 | エレベーターで上へ(待ち時間5分以内) |
| 8:28 | 上に着く。街と海が一気に開ける |
| 8:30〜8:32 | ①サーロイ塔 → ②リンウン寺 → 案内図 |
| 8:39〜8:48 | ⑨ホアギエム洞窟 → ⑩フェンコン洞窟 |
| 8:53〜8:55 | ⑪タムタイ寺 → ⑧最高峰の東屋 |
| 9:02〜9:09 | 階段で下山、ゲート1側へ |

全15か所の番号一覧
| No | 日本語 | 現地の表記 |
|---|---|---|
| 1 | サーロイ塔 | Tháp Xá Lợi |
| 2 | リンウン寺 | Chùa Linh Ứng |
| 3 | タンチョン洞窟 | Động Tàng Chơn |
| 4 | 望海台(海側の展望) | Vọng Hải Đài |
| 5 | ヴァントン洞窟 | Động Vân Thông |
| 6 | リンニャム洞窟 | Động Linh Nham |
| 7 | 休憩エリア | Khu dừng chân |
| 8 | 最高峰 | Đỉnh Thượng Thai |
| 9 | ホアギエム洞窟 | Động Hoa Nghiêm |
| 10 | フェンコン洞窟 | Động Huyền Không |
| 11 | タムタイ寺 | Chùa Tam Thai |
| 12 | タムトン寺 | Chùa Tam Tôn |
| 13 | トゥタム寺 | Chùa Từ Tâm |
| 14 | 望江台(街側の展望) | Vọng Giang Đài |
| 15 | アンフー洞窟 | Động Âm Phủ |
案内図にはこのほか、ゲート1とゲート2、エレベーター、駐車場、トイレ3か所、チケット売り場3か所の位置も入っている。
分岐には木の道標が立っている

上は一本道ではなく、何度か分かれる。分岐には「VỌNG HẢI ĐÀI / SEA WATCHING POINT」「VÂN THÔNG CAVE」「CHÙA TAM THAI / TAM THAI PAGODA」と書かれた木の矢印が出ている。ベトナム語と英語の併記なので、案内図の番号と名前を突き合わせればそれほど迷わない。
洞窟は通路でつながっている

岩をくり抜いた通路を抜けて次の洞窟へ、という道が続く。天井が低いところもあるので、頭上に気をつけたい。

上には眺めのいい展望台がある。六角のタイルが敷かれ、まわりに仏旗が立っていて、柵のところまで出ると視界が開ける。足元に金山と木山、その向こうにダナンの街と川が広がる。反り返った瓦屋根の東屋も建っていて、ここが上でいちばん人の集まる場所だ。
エレベーターを使うか、階段で登るか

岩壁に沿って、ガラス張りのエレベーターの塔が立っている。乗り場の脇に、利用規定の掲示が出ている。

- 1回15,000ドンの片道券|往復するなら2枚
- 身長1m未満の子どもは無料|責任のある大人が付き添うことが条件
- 1台の定員は18人
- 引火物・爆発物・鋭利なもの・大型の荷物は持ち込めない。中は禁煙
- サーロイ塔へ渡る橋で、手すりに座ったり柵を越えたりしないこと。子ども連れは特に注意
エレベーターで上がれるのは寺のある高さまでで、そこから先の洞窟や頂上へは石段を登ることになる。乗れば全部楽になるわけではない。

何時に行くか|光を取るか、空いている時間を取るか
時間帯で見えるものが変わる。
| 時間帯 | 混み方 | フェンコン洞窟の光 |
|---|---|---|
| 7時台 | ほぼ人がいない。窓口もエレベーターも待たない | まだ差し込まない |
| 9時〜11時 | 9時を過ぎると一気に増える | いちばん入る時間帯 |
| 10時半〜13時 | 最も混む。エレベーターの待ちは10〜30分 | 正午を過ぎると弱まる |
| 14時以降 | 落ち着いてくる | 届かない |

フェンコン洞窟の天井には穴が開いていて、そこから外の光が落ちてくる。8時47分の時点では、穴から空と木は見えていたが、床まで届く光の柱にはなっていなかった。

アンフー洞窟(15番)に行くかどうか

アンフー洞窟は水山のふもとにある別の洞窟で、入場券とは別に20,000ドンかかる。名前は「地獄の洞窟」という意味で、中は仏教の地獄がテーマになっている。
券は入口で「ĐÃ SOÁT VÉ(検札済み)」の青いスタンプを押される。

中を一周して20分だった。中にはラスボスっぽい雰囲気を醸し出している、青い照明に照らされた仏像と祭壇がある。
服装と持ち物
- 靴はスニーカー|石段の高さと幅が不揃いで、表面がすり減って滑る。サンダルは向かない
- 現金を用意しておく|券は3種類とも現金で買う
- 水は市内から持っていく|上にも売店はあるが、水が1本35,000ドン(約210円)ほどで、市内のコンビニの3倍前後する。アイスなどはさらに高い。暑い時期は登っているあいだに1本では足りない
- 大きな荷物は持ち込まない前提で|荷物を預ける場所は見当たらなかった
- トイレは案内図に3か所|上に登る前に場所を確かめておくと動きやすい
孫悟空と五行山|洞窟の天井に開いた5つの穴
「西遊記」で、孫悟空は五行山の下に500年封じ込められる。釈迦如来が五本の指を五つの山に変えて押さえつけた、という話だ。
ダナンの五行山も、金山・木山・水山・火山・土山の5つで五行山と呼ばれる。
そしてフェンコン洞窟(⑩)の天井には、穴が5つ開いている。この5つの穴は、釈迦如来の五本の指を、あるいは五行そのものを表すと言い伝えられている。天井の高さは床から約16mある。
洞窟の奥に立つ釈迦牟尼像は、1960年にノンヌック石彫村の職人グエン・チャット(Nguyễn Chất)が彫ったものだ。ベトナム戦争のあいだ、この洞窟は野戦病院として使われていた。1968年8月23日にこの一帯で起きた戦闘のあと、負傷兵がここに運び込まれている。
五行山は世界遺産ではない
2022年、五行山の岩壁に刻まれたマー・ナイ石碑(Ma Nhai)が、ユネスコの「世界の記憶」アジア太平洋地域に登録された。登録されたのはこの石碑群で、山そのものが世界遺産の一覧に入っているわけではない。
ベトナムの世界遺産はこちらにまとめている。
ホイアンと組み合わせる
五行山は、ダナン市内とホイアン旧市街のちょうど途中にある。市内から車で20〜30分、ホイアンまではそこからさらに30分ほどだ。
午前中に五行山を見て、そのままホイアンへ移動して午後を旧市街で過ごす、という一日の組み方ができる。
ふもとはノンヌック石彫村

山のふもとには大理石の彫刻を扱う店が並んでいる。ノンヌック石彫村と呼ばれる一帯で、仏像や観音像から、手のかたちをした大きな彫刻、抽象的な置物まで置いてある。
手のひらに乗るサイズのものもあるが、石なので見た目より重い。ダナンで何を買って帰るかはこちらに書いた。
よくある質問
五行山の入場料はいくらですか?
水山の入場券が40,000ドン(約240円)。エレベーターに乗るなら片道15,000ドン、アンフー洞窟に入るならさらに20,000ドンが別にかかる。
エレベーター券は往復で使えますか?
使えない。券面に「片道」と印字されている。上りも下りも乗るなら2枚買う。
所要時間はどれくらいですか?
主要6か所なら40分から1時間。アンフー洞窟を足して1時間半ほど。ほかの見どころにも寄りながらゆっくり写真を撮るなら2時間見ておくといい。
何時に行くのがいいですか?
空いているのは7時台。フェンコン洞窟に光が入るのは9時から11時で、10時半から13時がいちばん混む。
子ども連れでも回れますか?
エレベーターを使えば上までは上がれる。身長1m未満なら無料だ。ただし上は石段が多く、アンフー洞窟には地獄の責め苦を見せる区画がある。小さい子どもなら、ここは飛ばす選択もある。
五行山とマーブルマウンテンは同じ場所ですか?
同じ場所だ。ベトナム語で Ngũ Hành Sơn、英語で Marble Mountains。山が大理石でできていることから、英語名のほうが定着した。
全部の山に登れますか?
チケットを買って登るのは水山(トゥイソン)だ。残る4つの山には観光客向けの入口や順路が用意されておらず、旅行者が訪れるのはほぼ水山に限られる。
まとめ|75,000ドンと1時間半
最後に要点だけ。
- 入場券40,000ドン、エレベーター片道15,000ドン、アンフー洞窟20,000ドン。全部で75,000ドン(約450円)
- 車を降りてすぐの窓口はアンフー洞窟専用。入場券とエレベーター券は、エレベーター乗り場の入口で買う
- 支払いは現金。ATMは乗り場前の広場にある
- 開いているのは7時から17時
- Grabの目的地は「五行山 Aゲート」。ミーケービーチから約110,000ドン(約660円)
- 上は15か所に番号が振られている。主要6か所は①②⑨⑩⑪⑧
- 所要時間は主要6か所で43分、アンフー洞窟込みで1時間29分
- 7時台は空いている。光は9時から11時。10時半から13時が最も混む
- 靴はスニーカー。水は市内から持っていく
チケットの買い方さえ分かっていれば、あとは番号の順に歩くだけの場所だ。午前中の1時間半をここに使って、午後はホイアンへ向かうのがちょうどいい。
※入場料・エレベーターの料金・営業時間・Grabの運賃などは変更されることがあります。渡航前に最新の情報をご確認ください。(2026年8月時点の情報)