ベトナム旅行の現金はいくら持っていく?3泊4日の目安と持ち込み・引き出し【2026年】

2026.08.14
旅・ガイド

ベトナム旅行の準備でいちばん答えが出ないのが、「現金をいくら持っていけばいいのか」です。

先に結論を書きます。1日3,000〜5,000円、3泊4日なら15,000〜20,000円分が目安です。日本でドンに両替せず、日本円の現物を持っていき、現地で必要な分だけ替えます。

ベトナム旅行の現金はいくら?1日の内訳から計算する

この額は「旅行の総額」ではなく「カードが使えない場面の合計」で決まります。宿・航空券・現地ツアーをカードで払う前提なら、現金が必要になるのは屋台、ローカル食堂、市場、路線バス、小さな商店、チップくらい。1日あたりの内訳はこうなります。

  • 朝食(バインミーかフォー):15,000〜70,000ドン
  • 昼食(ローカル定食):40,000〜80,000ドン
  • 夕食(観光客向けの店。カードが使えることも多い):100,000〜200,000ドン
  • カフェ1〜2回:35,000〜130,000ドン
  • Grab(アプリにカードを登録していない場合):100,000〜200,000ドン
  • 水・入場料・チップなどの雑費:50,000〜150,000ドン

合計で1日340,000〜830,000ドン、日本円で2,000〜5,000円ほど。下の表は、少なめの日と多めの日をならして、余裕を見た額にしています。

日数 滞在費ぶんの現金(お土産を除く) ドン換算(1円=168ドンで計算)
2泊3日 10,000〜15,000円 約170万〜250万ドン
3泊4日 15,000〜20,000円 約250万〜340万ドン
5泊6日 20,000〜30,000円 約340万〜500万ドン
1週間以上 30,000円〜(足りなければ現地で追加) 約500万ドン〜

お土産は別枠で考える

上の表にお土産は入れていません。ここを一緒に計算すると、人によって金額が違いすぎて目安になりません。

ベンタイン市場やナイトマーケットの露店、街の雑貨店は現金のみ。一方、スーパー(コープマート、ウィンマート)や高島屋、空港の売店はカードが使えます。市場でまとめ買いする予定があるなら、上の表に5,000〜15,000円分を足してください。スーパーと空港で済ませるつもりなら、足す必要はありません。

屋台と市場を中心に回るなら表の上限寄り、ホテルのレストランとカフェチェーン中心なら下限でも余ります。物価そのものの相場はベトナムの物価にまとめています。

大事なのは、この額を日本で用意していかないことです。理由は次の章の数字を見てください。

日本で両替すると、1万円あたり約1,600円減る

同じ1万円でも、替える場所で手元に来るドンがはっきり違います。ハノイで実際に見た掲示レートを並べるとこうなります。

両替する場所 レート(1円=) 1万円の受取額
日本の空港 約143ドン 約143万ドン
ノイバイ空港(ハノイ) 約163ドン 約163万ドン
ハノイ旧市街(ハンバック通り) 約171ドン 約171万ドン

日本の空港と旧市街の差は1万円あたり約28万ドン、日本円で1,600円前後。フォー4〜5杯分です。3泊4日で2万円替えるなら、差は3,000円を超えます。

だから現金は日本円の紙幣のまま持っていきます。ベトナムの両替所は日本円に対応していて、米ドルを経由する必要もありません。円→ドル→ドンと二度替えると、そのぶん削られるだけです。

どこの両替所を使うかは都市ごとに事情が違うので、それぞれの記事にまとめています。

空港では最低限だけ替える

到着してすぐ全額を替える必要はありません。ノイバイ空港から市内へのGrabは30万ドン前後(約1,800円)でカード決済ができます。空港で現金が要るのは、Grabを使わないとき、SIMを買うとき、カフェに入るときくらいです。

空港では5,000〜10,000円分だけ替えて、残りは市内でまとめて替える。これが一番きれいに収まります。

現金が要る場面と、カードで足りる場面

替える額を決めるには、どこで現金が要るかを先に把握しておくのが早道です。

現金しか使えないことが多い

  • 屋台、路上のバインミー、ビアホイ(15,000〜30,000ドン程度)
  • ローカル食堂(コムビンザン。40,000〜80,000ドン)
  • 市場での買い物、値切り交渉
  • 路線バス(1回7,000〜8,000ドン)
  • 小さな商店、寺の入場料、公衆トイレ
  • マッサージ店やホテルでのチップ

カードで足りることが多い

  • ホテル(3つ星以上はほぼ対応)
  • 観光客向けのレストラン、カフェチェーン
  • Grab(アプリにカードを登録すれば車内で現金のやりとりが不要)
  • 大型スーパー、コンビニ、家電量販店
  • 入場チケットの事前オンライン購入

Grabをカード決済にしておくだけで、必要な現金はかなり減ります。逆に、屋台と市場を目当てにしている人ほど現金を厚めに持ってください。

どの店でどのブランドのカードが通ったかは、実際に使って確かめた記録を別記事にまとめています。

ベトナムで現金を引き出すなら?ATMと両替の比較

現地で追加するとき、両替所に行くかATMで下ろすかで迷います。ハノイで実際に引き出して、カードの明細と1件ずつ突き合わせた結果を書きます。

ATM側の手数料は銀行でまったく違う

VPBank、BIDV、HSBC、SeABankで実際に引き出して、レシートと明細を1件ずつ突き合わせました。VPBankは手数料ゼロで、500万ドンと入力して手元に来た札も500万ドンちょうど。ほかの3行はいずれも手数料がかかっていました。

  • VPBank:500万ドン出金 → 手数料なし
  • SeABank:300万ドン出金 → 49,500ドン(約300円・1.65%)
  • HSBC:500万ドン出金 → 100,000ドン(約600円・2.0%)
  • BIDV:500万ドン出金 → 247,500ドン(約1,470円・4.95%/うちVAT22,500)

同じ500万ドンでも、VPBankとBIDVでは1回あたり約1,470円の差です。下ろす前に画面の手数料表示を必ず見て、高ければキャンセルして別のATMへ移ってください。

かかるのはカード側。回数ではなく月の総額で決まる

Wiseカードの場合、ATM出金手数料は月25,000円まで無料で、超えた分に100円+1.75%がかかります。これとは別に円からドンへの両替手数料がかかり、料率は通貨や時期によって変わりますが、今回の実測では0.9%前後でした。実際に30,000円ぶんを下ろしたときの超過手数料は約200円です。

つまり「何回下ろすか」ではなく「月にいくら下ろすか」で決まります。25,000円までなら何回に分けても無料なので、短期旅行で使う額なら、まとめて下ろす必要はありません。

画面で「日本円」を選ぶと4.1%高い

ATMの画面で「日本円で決済しますか」と聞かれることがあります。ここで円を選ぶと、その場のATM側のレートで換算されて割高になります。

同じ300万ドンを4日違いで引き出した実測では、円建てを選んだときが20,075円、ドン建てのままにしたときが18,836円。差は1,239円、率にして4.1%でした。必ず「ドン(VND)で決済」を選んでください。これは店頭のカード決済でも同じです。

1回に下ろせる額は銀行で違う

1回の上限は200万〜300万ドンのATMが多い一方、VPBank・BIDV・HSBCでは1回500万ドンまで下ろせました。上限が高いATMを選ぶと、その分だけ操作の回数が減ります。

なお、カードのブランドによる差はほとんどありません。VisaとアメックスをGrabなどの同じ日の決済43件で比べたところ、平均で0.24%の違いでした。ここを気にするより、円建てを選ばないことのほうが20倍効きます。

結局どちらか

日本円の現物を持っていって両替所で替えるほうが、レートとしては有利です。ATMは「思ったより現金を使った」ときの保険として考えてください。両替所は夜に閉まりますが、ATMは24時間動いています。

なお、2026年2月から両替のルールが変わり、許可のない店で替えると利用者側も処分の対象になります。詳しくはこちらにまとめています。

ベトナムへの現金持ち込みに上限はある?申告が必要なライン

ベトナムに持ち込める現金の額そのものに上限はありません。ただし申告のラインがあります。

在ベトナム日本国大使館の案内では、現金5,000米ドル相当の外貨、または1,500万ドンのいずれかを超えて所持して入国する場合、空港で申告が必要とされています。

日本円換算額は為替によって変わりますが、短期旅行で持っていく数万円〜十数万円なら、この基準を大きく下回ります。引っかかるのは長期滞在の初期費用や、まとまった額を運ぶ場合です。申告せずに出国時に超過分を持ち出そうとすると没収の対象になるので、多めに運ぶ予定の人は税関で用紙をもらってください。

余ったドンをどうするか

ドンは日本に持ち帰っても両替できる場所が限られ、レートも良くありません。使い切るのが基本です。

  • 空港のカフェや売店で使う(ベトナムコーヒーの豆はお土産にもなります)
  • 最終日のホテルでチップとして置いてくる
  • 小額紙幣は空港の募金箱へ

再両替もできますが、500米ドル相当を超える額をドンから外貨に戻す場合は、両替したときの外貨交換証の提示を求められます。旅行の範囲なら、そもそも余らせない額を替えるのが一番です。

紙幣の種類や見分け方は通貨の記事にまとめています。

よくある質問

ベトナム3泊4日の現金はいくら持っていけばいい?

日本円で15,000〜20,000円分を現金で持っていき、現地で替えるのが目安です。宿と航空券をカードで払っている前提で、食事・移動・雑費をカバーできます。市場でお土産をまとめ買いする予定があるなら、5,000〜15,000円分を足してください。足りなければ両替所かATMで追加できるので、最初から多く持ちすぎる必要はありません。

日本でベトナムドンに両替してから行ったほうがいい?

おすすめしません。日本の空港のレートは1円=143ドン前後で、ハノイ市街の171ドン前後と比べると1万円あたり1,600円ほど差が出ます。日本円の現物のまま持っていってください。

米ドルを持っていったほうがいい?

不要です。日本円はベトナムで主要な外貨として扱われ、両替所でそのまま替えられます。円→ドル→ドンと二重に替えると、手数料もレートも余計にかかります。

クレジットカードだけで足りる?

足りません。ホテル、観光客向けレストラン、Grab、大型スーパーはカードで払えますが、屋台、ローカル食堂、市場、路線バス、チップは現金です。1日3,000〜5,000円分の現金は持っておいてください。

ベトナムへの現金持ち込みに申告は必要?

現金5,000米ドル相当の外貨、または1,500万ドンを超えて持ち込む場合は空港で申告が必要です(在ベトナム日本国大使館の案内による)。旅行で使う十数万円なら申告は不要です。

ATMで下ろすのと両替、どっちが得?

レートだけを見れば、日本円の現物を市内の両替所で替えるほうが有利です。ATM側の手数料は銀行によって違い、実測ではVPBankがゼロ、BIDVは500万ドンの出金に247,500ドン(約1,470円)でした。Wiseカードならカード側の手数料が月25,000円まで無料なので、手数料のかからないATMを選べば短期旅行の追加分は実質ほぼ無料で下ろせます。ATMは24時間使えるので、両替所が閉まる夜の保険として考えてください。

ATMで「日本円で決済」を選んだほうが分かりやすい?

分かりやすいですが、4%前後高くつきます。実測では同じ300万ドンで1,239円、率にして4.1%の差が出ました。必ず「ドン(VND)で決済」を選んでください。

おわりに

現金の準備は、額を当てにいくものではありません。日本で替えない、空港では最低限だけ替える、足りなければ現地で足す。この3つを守れば、多く持ちすぎても少なすぎても大きくは損をしません。

ドンの桁に慣れると、ゼロを3つ取って6をかけるだけで円がわかります。50,000ドンなら50×6で約300円。この計算が身につくころには、財布の中身も自然と読めるようになっています。

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エンジニア

幼少期をアメリカで過ごし、現在は世界を転々としながらコードを書くノマドエンジニア。

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