ダナンの両替おすすめ【2026年】|空港・ハン市場・両替所の選び方と新ルール

2026.07.26
旅・ガイド

ダナンの両替でいちばん効くのは、レートの比較ではありません。どこに泊まるかです。

ダナンの日本人旅行者は、ミーケビーチ沿いのリゾートに泊まる人がかなり多い。ところが両替所は、ハン川をはさんだ反対側——市街に集まっています。ハノイの旧市街のように「宿を出たらすぐ選択肢が並んでいる」状態ではありません。

この記事では、空港と市街をどう使い分けるか、そして海側に泊まる人はどうするかを書きます。

結論:ダナンの両替は”空港で最低限+市街でまとめて”

  • ダナン空港では 5,000〜10,000円だけ両替
  • 残りは市街(ハン市場・コン市場の周辺、または大型商業施設)で
  • 店を選ぶときは、レートより先に許可証の掲示を見る
  • ミーケビーチ側に泊まるなら、市街に出る予定があるかで決める

日本国内の空港での両替は、ハノイと同じくおすすめしません。1万円あたり1,000円前後の差が出ることがあります。

ダナン旅行で、いくら両替すればいい?

3泊4日なら、1人あたり2万円前後です(2026年時点)。

ここでいうのは旅行で使う総額ではなく、カードが使えない場面で必要になる現金だけを積み上げた額です。ダナンはGrabもホテルも観光客向けのレストランもカードで払えるので、現金の出番だけを数えると、思っているより小さくなります。

1人1日ぶん

現金で払う場面 相場 日本円の目安
朝食(ローカル食堂) 50,000〜100,000ドン 約300〜600円
昼食(ローカル食堂) 80,000〜200,000ドン 約480〜1,200円
夕食(ナイトマーケットの海鮮) 200,000〜600,000ドン 約1,200〜3,600円
飲み物・スナック・チェー 50,000〜100,000ドン 約300〜600円
街スパのチップ 50,000〜100,000ドン 約300〜600円
1日合計 430,000〜1,100,000ドン 約2,600〜6,600円

夕食をリゾートやホテル内で済ませる日は、この半分前後で足ります。逆に市場や屋台を回る日は上のほうに寄ります。

旅程で1回だけ出ていくぶん

項目 相場 日本円の目安
空港で買う物理SIM(30日・データ無制限) 350,000〜400,000ドン 約2,100〜2,400円
ホイアン旧市街の共通チケット 120,000ドン 約720円
灯籠流し・ボートなどの現地払い 160,000〜320,000ドン 約960〜1,920円
市場・ナイトマーケットでのお土産 100,000〜500,000ドン 約600〜3,000円
3泊4日・ホイアン日帰り込みで、1人あたり2万円前後。カード中心なら1.5〜2万円、屋台や市場、ホイアン日帰りで現金を多く使うなら3万円を超えることもあります。
Grabやタクシーを現金で払う人は、ここに足してください。空港〜市内が片道60,000〜90,000ドン、ダナン〜ホイアンが片道300,000〜400,000ドンです。どちらも往復するので、1台あたり4,300〜5,900円ほど上乗せになります。Grabは人数ではなく1台ごとの料金なので、2人以上なら頭割りできます。

この金額を一度に替える必要はありません。空港で5,000〜10,000円、残りを市街で——という配分になります。

前提:2026年2月にルールが変わっています

ハン市場やコン市場の周りには金屋(ゴールドショップ)が並んでいて、長いあいだ「レートがいいのはここ」と言われてきました。その前提が崩れています。

2026年2月9日に施行された政令340/2025/ND-CPで取り締まりが強化され、許可のない店での両替は店だけでなく替えた本人も行政処分の対象になり得ます(本人が対象なのは以前からの規定ですが、運用が厳しくなりました)。金額や違反の状況によって警告・罰金・外貨やベトナムドンの没収に分かれる仕組みで、詳しい金額帯は別記事にまとめています。実際に、両替の取り扱いをやめた金屋や、店ごと閉じたところが出ています。

見るべきものは、店頭に掲示された「Giấy chứng nhận đăng ký đại lý đổi ngoại tệ」(外貨両替代理店登録証明書)ひとつだけ。ベトナム語を全部読む必要はありませんが、この表記があり、店の名称・所在地が掲示と一致しているかを確認してください。空港の両替カウンターや銀行の窓口ならこの確認はほぼ不要ですが、大型商業施設の中の両替所は、銀行直営か、登録証明書が掲示されているかを見てください。

罰則の金額帯や、レートの読み方の詳細は別記事に切り出しています。

ダナン空港での両替|場所と、いくら替えるか

到着後、両替所はどこにあるか

ダナン国際空港はターミナルが2つに分かれています。

  • 国際線ターミナル(T2):日本からの直行便はこちら。入国審査あり
  • 国内線ターミナル(T1):ハノイ・ホーチミンからの便はこちら

日本から着いた場合は国際線ターミナルです。入国審査・荷物受取を抜けて到着ホールに出ると、Vietcombank、BIDV、EXIMBANKといった銀行系の両替カウンターが横に並んでいます。空港に入居できるのは認可店だけなので、ここは許可証を気にする必要がありません。
ダナン国際空港の到着ロビー。手荷物受取所や両替窓口が並ぶ

ATMは到着ホール1階(BIDV・SEABANK・HSBCなど)と、2階のチェックインエリアにあります。

ターミナル間は1階の屋根付き連絡通路でつながっていて、徒歩5〜10分(約500m)で行き来できます。ただし到着直後にわざわざ移動する価値はありません。国内線ターミナルの両替所は1階の手荷物受取エリアの中にあり、外から入って使える場所ではないからです。日本からの便で着いたなら、目の前の到着ホールに並んでいるカウンターで足ります。

空港の建物の中の動線(入国審査からSIM、出口まで)は、空港ガイドで詳しく書いています。

レートはカウンターごとに違う

ダナン空港の公式サイトには、両替カウンターによってレートが異なる場合があると書かれています。国際線ターミナルの到着エリアには両替カウンターが7か所あるので、横に並んでいるぶんを2〜3軒だけ見比べてから決めてください。取り扱い通貨には日本円も含まれています。

どのくらい違うのか、ハノイのノイバイ空港で実際に見てきたときの数字を挙げておきます。

  • 同じ空港の中でも、カウンターによって差が出る。2026年8月にノイバイ空港のターミナル2の両替カウンターを一通り見て回ったところ、1円=156〜163ドンの幅がありました。1万円で約70,000ドン(約420円)の差です
  • 掲示が1つとは限らない。卓上に置かれた紙と電光掲示で数字が違っていたカウンターが1か所あり、実際の条件は卓上の紙のほうでした

レートが良く見えて別途手数料を取るカウンターもあります。数字だけでなく、手数料の有無も一緒に聞いてください。

ハノイ側の実測は、ハノイの両替ガイドに写真つきでまとめています。

空港ではいくら替えるか

5,000〜10,000円分で足ります。

空港から市内へはGrabが使えてカード決済もできますし、ホテルもカードで払えます。現金が要るのは、SIMカードの購入、ローカル食堂やカフェ、市場やナイトマーケット、ホイアン方面の小さな店といった場面です。

逆に、ダナンはホイアンへの日帰りやビーチのリゾートで過ごす人が多いぶん、ハノイより現金の出番が少なくなりやすい街でもあります。多めに替えて余らせるほうが損です。

空港から市内への移動手段は別記事にまとめています。

市街でまとめて替えるなら|ハン市場・コン市場の周辺

ダナンで両替所が集まっているのは、ハン川の西側、ハイチャウ地区です。ハン市場(Chợ Hàn)コン市場(Chợ Cồn)の周辺に、両替を扱う店が点在しています。

観光でハン市場に行く予定があるなら、ついでに済ませるのが動線としては一番いい。
ダナンのハン市場(Chợ Hàn)の外観。通りに面した入口を買い物客が行き交う

大型商業施設の両替所という手

判断に迷いたくないなら、ここが現実的な落としどころです。

ダナンでは、GO!ダナン(Vinh Trung Plaza)ビンコムプラザなどの大型商業施設に、銀行系の両替所がテナントとして入っています。

  • GO!ダナン:1階、2階へ上がるエスカレーター前にブースがあります。EXIMBANK系。レートがモニターに表示されているので、聞かなくても分かるのが楽です。日本円→ドンだけでなく、ドン→日本円にも対応しています
  • ビンコムプラザ:VietinBank系。登録証明書もきちんと掲示されています。ただしレートは良くない日が多く、実質5%前後の差になることもあります

ここが重要なのですが、「商業施設だから安心=レートも良い」ではありません。安心と引き換えにレートを落としている店もあります。マーケットレートとの差が1〜2%以内に収まっているか、必ず確認してください。

なお、ドン→日本円の両替は、店に日本円の在庫がないと断られます。帰国前に処理したい人は、対応している店かどうかを先に聞いてください。

金屋(ゴールドショップ)は今も使えるのか

結論から言うと、2026年は、旅行者が選ぶ理由が薄くなりました。

レート自体はいまも良く、マーケットレートとの差が1%以下という店もあります。ただ、認可を持つ店と持たない店が混在していて外から判別しづらいこと、取り締まりの状況で開いていたり閉まっていたりすること、そして認可店でも1〜2%で替えられる以上、差が小さいこと。この3点でリスクとリターンが釣り合わなくなりました。

ハノイの旧市街のように「ここに行けば間違いない」という定番が成立しづらいのが、いまのダナンです。

店名で調べてきた人へ

ダナンの両替を検索すると、ハン市場やコン市場の周辺にある特定の金屋の名前がいくつか出てきます。「そこに行けばいいのでは」と思った人向けに、判断の材料を書いておきます。

  • 認可の有無を、外から確定できる店がほとんどない。現地で長く情報を出している書き手でも「認可店と推察される」という書き方をせざるを得ない状況です
  • 状況が数か月単位で変わる。摘発を受けて休業した店、再開した店、両替の取り扱いをやめた店が混在しています
  • 営業時間が読みにくい。昼休みに閉める、日曜休みといった店が普通にあります

つまり、「◯◯という店がいい」という情報そのものが、いま一番古くなりやすい種類のものだということです。誰かが間違っているという話ではなく、半年前に紹介された店がいま同じ状態とは限らない、という性質の問題です。

店名を覚えていくより、登録証明書と控えの有無で現地で判断するほうが、2026年のダナンでは確実です。

ダナン最大の論点|ミーケビーチ側に泊まる人はどうするか

冒頭に書いたとおり、ここがダナン特有の問題です。

両替所は川の西側(市街)に集まっていて、海側には選択肢がほとんどありません。海側で「ここに行けば確実」と言える両替所は、現状ほぼ無いと考えたほうがいいです。

海側に泊まる人の選択肢は3つです。

  1. 空港で多めに替える:レートは市街に劣るが、移動の手間がゼロ。2万円ほどの両替なら、差は数百円の範囲におさまります
  2. ホテルで替える:レートは良くないが、深夜到着や急ぎには有効。大手ホテルなら適法な形で提供していることが多い
  3. 市街に出る用事のついでに替える:ハン市場・コン市場・大型商業施設。観光の予定に組み込めるなら、これが一番得

ハン川を渡るのはGrabで10分程度なので、「両替のためだけに渡る」のは時間の使い方として微妙です。市街観光の予定があるかどうかで決めてください。予定がないなら、空港で多めに替えるほうが合理的です。

ちなみにハノイは旧市街に全部そろっていて、ホーチミンは1区で完結します。ベトナムの主要3都市で、宿と両替所が離れるのはダナンです。そう考えておくと、準備の段階で判断を間違えません。

受け取ったあと|その場で枚数と額面を確認する

両替が終わったら、店を離れる前に確認してください。

  • 枚数を数える:一番大きい札が50万ドン(約3,000円)なので、1万円でも数枚になる
  • 額面を分ける:50万ドンと2万ドンは色が似ていて、見間違えやすい
  • 破れ・汚れを確認:状態の悪い札は、店によっては受け取りを断られる
  • 控えを受け取る:出る店なら保管しておく

紙幣の見分け方や桁の数え方は、通貨ガイドで詳しく書いています。

よくある質問(FAQ)

ハン市場周辺と大型商業施設、どちらがいい?

レートだけならハン市場周辺の店が有利な日が多いのですが、その多くは金屋で、認可を持っているかどうかが外から判別しづらい。2026年は大型商業施設か空港のカウンターを選ぶほうが現実的です。どちらもマーケットレートとの差が1〜2%以内に収まっているかだけ確認してください。

深夜に着いても両替できる?

ダナン空港の到着エリアには両替カウンターがあり、国際線の到着時間帯には営業していることが多いです。ATMも設置されています。ただし深夜便では窓口が閉まっている場合もあるので、ATMを使えるカードも用意しておくと安心です。

ホテルで両替するのはどう?

レートは良くありませんが、大手ホテルなら適法な形で両替サービスを提供していることが多く、時間も取られません。ミーケビーチ側に泊まっていて市街に出る予定がない場合は、現実的な選択肢です。「損だから使わない」ではなく「手間を金で買う」という位置づけで考えてください。

ホイアンでも両替できる?

ホイアン旧市街にも両替所はありますが、観光地価格でレートは良くありません。ダナンから日帰りするなら、出発前にダナン側で替えておくほうが得です。

日本円は1,000円札でも両替できる?

1,000円札を扱っている両替所はあります。ただし、紙幣の額面ごとの受付条件は両替所によって異なる可能性があります。確実なのは1万円札です。

おわりに

ダナンは、レートの良い店を探すより「いつ市街に出るか」を先に決めるほうが早く片づく街です。

市街観光の予定があるなら、その日にまとめて。予定がないなら、空港で多めに。それだけで悩む時間がなくなります。

浮いた時間はミーケビーチで使ってください。そのほうが、旅としてはずっといい。

※本記事は2026年8月時点の法令・公表資料および現地情報をもとに作成しています。法律相談ではありません。制度や運用、店舗の状況は変更される場合があるため、最新の情報をご確認ください。
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。
編集者

ベトナムに魅せられた東京出身の経営者。数字よりも人の営みに惹かれ、現地のリアルを言葉で伝えている。

関連記事

目次