ダナンのハン市場|1階と2階で何が買える?アオザイの頼み方と営業時間【2026年版】

2026.08.26
旅・ガイド

ハン市場に入って最初に困るのは、どこに何があるか分からないまま一周して出てきてしまうことだ。1階と2階で売っているものがはっきり分かれているのに、入口にそれを教えてくれるものが何もない。

この記事は、1階と2階に何があって、何がいくらかを先に出す。買うものが決まっている人は、まっすぐその階に上がればいい。

ハン市場とは|場所・営業時間・入場料

ハン市場(Chợ Hàn)は、ダナン市街の真ん中にある2階建ての市場だ。4本の通りに囲まれた1ブロックを、建物が丸ごと占めている。

項目 内容
現地の名前 Chợ Hàn(チョー・ハン)。英語の表示はHan Market
住所 119 Trần Phú, Hải Châu, Đà Nẵng
地図 Googleマップで開く
営業時間 毎日6:00〜19:00
入場料 無料
囲む通り チャンフー通り・バクダン通り(ハン川沿い)・フンヴオン通り・グエンタイホック通り
近くの目印 ダナン大聖堂から徒歩3分(約200メートル)

市場の始まりは古く、17世紀の記録にすでに出てくる。19世紀の終わりにフランスが店の並ぶ市場として建物を整え、いまの2階建ては1990年に建て直されたものだ。

広さは約3,000平方メートルある。住所・営業時間・建物の歴史は、ダナン市の観光サイトによる。

ハン市場でできること|早見表

ハン市場の正面入口。CHO HANの看板の下にかごバッグや麦わら帽子の露店が並ぶ

売り場は2階建てで、扱うものが階でくっきり分かれている。目的が決まっているなら、下の表の階に直行すると早い。

やりたいこと 行く階 目安の時間
ばらまき土産(ドライフルーツ・ナッツ・ココナッツ菓子) 1階 20〜30分
スムージー・ジュースで休む 1階 10〜15分
サンダル・スニーカーを見る 2階 20〜30分
アオザイ・ワンピースを作る 2階 市の観光サイトでは受け取りまで1時間以内
市場の空気だけ見て回る 1階→2階 30分
両替 市場の外 —
アオザイを作るなら、着いてすぐ2階へ上がって採寸を済ませてしまうといい。仕立てを待つあいだに1階の買い物と食事が終わり、待ち時間が空白にならない。

ハン市場で買うならこれ|何を、どの階で、いくらで

先に答えを出しておく。下の表はハン市場で買うときの目安で、店・量・時期で変わる。

円換算は1万ドン=60円で計算している。

買うもの 階 値段の目安
マンゴーゼリー(1袋) 1階 24,000〜30,000ドン(約140〜180円)
マンゴーゼリー(1kgの大袋) 1階 180,000〜190,000ドン(約1,080〜1,140円)
ドライマンゴー 1階 1kg 140,000〜240,000ドン(約840〜1,440円)
ココナッツ菓子(1袋) 1階 15,000〜20,000ドン(約90〜120円)
カシューナッツ・マカダミア 1階 500g 100,000〜120,000ドン(約600〜720円)
生のマンゴー(カット込み) 1階 1kg 40,000〜50,000ドン(約240〜300円)
スムージー・ジュース(1杯) 1階 20,000〜30,000ドン(約120〜180円)
ラタンバッグ・かごバッグ 2階 小 80,000〜120,000ドン(約480〜720円)/中大 150,000〜250,000ドン(約900〜1,500円)
・まとめ買いが効く市場だ。ゼリーもドライフルーツも、5袋以上でひと声かけると1割ほど下がることが多い。
・1袋だけ買って高いと感じるより、同行者とまとめて買ったほうが結果は良くなる。
  • 試食させてくれる|ドライフルーツとナッツは、店先で迷っていると袋を開けてくれる。味は店ごとに違うので、食べてから決めていい
  • ここで買わなくていいもの|密封された箱入りの菓子やインスタントコーヒーは、大型スーパーのほうが値札がはっきりしていて手間がない
  • 重さに注意|1kg単位で買うと荷物が一気に増える。大量に買うなら、段ボールに詰めてくれる店もある

市場とスーパー、空港のどこで何を買うかを比べたい人はこちら。

1階|乾物・コーヒー・菓子と、その場で飲めるもの

ハン市場1階の食品店。菓子やドライフルーツが天井近くまで積まれ、店番号の看板が並ぶ

1階は食べるものと、それに近い雑貨の階だ。入口を入るとすぐ両側に店が迫ってきて、通路は人ひとりがすれ違えるくらいしかない。

何が並んでいるか

店ごとに扱うものがはっきり分かれていて、同じ系統の店が固まっている。

  • ドライフルーツ・ナッツ|マンゴー・ジャックフルーツ・カシューナッツ。袋詰めで山積みになっている
  • コーヒーとお茶|インスタント・粉・豆。箱入りの贈答用も置いている
  • 菓子|ココナッツ系・緑豆のケーキ・マンゴーグミ
  • 乾物・海産物|干しエビ・干しイカ・魚醤やエビ味噌の瓶
  • ツバメの巣|専門で扱う店が何軒かある。値段の桁が他と違う
  • 木彫り・沈香・アクセサリー|仏像や香木を並べたガラスケースの店。20番台に集まっている
  • 生鮮|肉・魚・野菜・果物。地元の買い物客はここが目当て
・生鮮のエリアは、魚と肉の区画に入る前に分かるくらい、においが強い。
・苦手な人は、入口から左右に伸びる乾物側の通路だけを歩けばいい。乾物と菓子の区画までは、においはほとんど来ない。

スムージーとジュース|値段は貼ってある

1階の隅には、その場で作って出す飲みものの店がある。ここは値段が写真つきのメニューで貼り出されていて、交渉が要らない。

食堂街の区画5A1の「タインビン」では、マンゴーとパッションフルーツ、アボカドのスムージーが30,000ドン(約180円)。コーヒーやジュースは20,000〜25,000ドン(約120〜150円)だ。

麺やバインミーを出す食堂も同じ並びにある。ダナンで何を食べるかを先に決めておきたい人は、こちらにまとめてある。

1階で買うもの、買わないもの

  • 買っていい|袋詰めのドライフルーツ・ナッツ・ココナッツ菓子。日持ちがして、荷物になりにくい
  • 試食は出てくる|菓子やナッツの店は袋を開けて味見をさせてくれる。食べてから断っても構わない
  • まとめ買いは効く|同じ商品を5袋など数を買うと、1割ほど下がることが多い
  • 生ものは持ち帰らない|果物や乾物の量り売りは、日本への持ち込みで引っかかるものがある

スーパーや専門店との値段の違い、ダナンで何を土産に選ぶかは別記事で比べている。

2階|服・靴・アオザイ

ハン市場の吹き抜け。下の階に食品店、上の階に衣類の店が並ぶ2階建ての構造

中央の階段を上がると、空気が変わる。天井まで届く高さに服が吊るされ、通路の両側にマネキンが並ぶ。

ここから先は衣類と靴の階だ。

吹き抜けになっていて、2階の手すりから1階を見下ろせる。どのあたりを歩いているか分からなくなったら、いったん手すりまで出るといい。

靴|サンダルとスニーカーの一角がある

ハン市場2階の靴売り場。通路の両側にスニーカーとサンダルが天井まで積み上げられている

2階には、サンダルとスニーカーだけを扱う一角がある。クロックス型のサンダルが特に多い。

この売り場には、韓国語で相場をまとめた紙を貼り出している店がある。

・この売り場には、ナイキやオンのロゴが付いたスニーカーも天井まで積まれている。本物かどうかは店先では確かめられない。
・偽ブランド品は日本への持ち込みが禁じられていて、税関で偽物と認められれば没収される。土産にする靴は、ロゴの付いていない物から選んだほうがいい。

サンダル自体の選び方と、ベトナム全国での相場はこちらにまとめている。

アオザイとワンピースを、その場で作る

2階の衣類売り場は、半分ほどがアオザイの店だ。すでに出来上がったものも売っているが、ほとんどの店でオーダーメイドを受けている。

流れはどの店もだいたい同じになる。

  1. 生地を選ぶ|壁一面に反物が並んでいる。胸元に当てて鏡で見せてくれる
  2. デザインを決める|吊るしてある完成品を指させば通じる
  3. 採寸する|店の奥、または簡単な仕切りの中で測る
  4. 値段を決める|生地代と仕立て代の合計で提示される
  5. 受け取りの時刻を決める|市の観光サイトでは1時間以内。何時に取りに来るかを店と決めておく
  • 着替えの場所はしっかりしていない|採寸のときに上着を脱ぐことになるので、キャミソールやタンクトップを着ていくと楽
  • アオザイ以外も作れる|同じ生地でワンピース・パンツ・トートバッグを頼んでいる人もいる。日本で着るなら、アオザイの形にこだわらないほうが着る機会は増える
  • 店による差は小さい|色の品ぞろえが少し違うくらいで、どの店もよく似ている。何軒も回るより、感じのいい店で決めたほうが早い
  • ホテルに届けてくれる店もある|受け取りに戻る時間がないときは聞いてみるといい
仕上がりの縫製は、日本の既製服と同じ水準を期待しないほうがいい。ここで作るものは「短時間で、安く、自分の寸法で」が値打ちで、縫い目の始末を細かく見ると気になる部分は出てくる。

アオザイそのものの成り立ちや、ベトナムの人がどんなときに着るのかは別の記事に書いた。

店の番号を控える

ハン市場の店の看板。20、21、41といった店番号が店名より大きく掲げられている

2階の店には、すべて番号が振られている。しかもその番号は、看板に大きく出ている。

「KHÁNH QUỲNH 114」「KIM YẾN 288」といった具合で、店名より数字のほうが目立つくらいだ。

数字をハングルで併記している店もある。この市場では、店は名前ではなく番号で覚えられている。

似た店が続くので、一度離れると同じ店は見つけにくい。値段を聞いて「他も見てから」と言って出た店に戻りたくなったとき、頼りになるのは番号だけだ。

気に入った店を見つけたら、看板の数字をスマホで撮っておく。

アオザイを頼んだ店では、番号を書いたカードを渡してくれることもある。受け取りに戻るときはそれを見せればいい。

値段の決まり方と、引き際

2階の商品に値札はほとんど付いていない。声をかけると数字が返ってくる形で、歩いているだけでもかなり声はかかる。

  • 買う気がないときは値段を聞かない|聞いた時点から始まってしまう
  • 手に取って戻すのは普通のこと|買わずに離れるときにそっけない対応をされることもあるが、この市場ではそういうやり取りが日常で、後を引くものではない
  • 下がらなければ次の店へ|同じような商品が並びの店にもある

値切りの具体的な進め方と、ベトナム全体の物価の感覚はこちらに書いている。

営業時間と、行き方・どこで降りるか

営業時間

毎日6:00〜19:00。入場は無料で、誰でも入れる。

アオザイを当日中に受け取りたいなら、早めの時間に頼む。市場は19時に閉まるので、それまでに受け取れる時刻を店と決めておく。

Grabやタクシーは、どこで降りるか

住所は119 Trần Phú。市場の正面はチャンフー通りに面していて、反対側の面はバクダン通り(ハン川沿い)に向いている。

乗り降りでは、次の2つを覚えておくと動きやすい。

  • 降りるときは早い|市場前で停まってすぐ降りる形になるので、荷物は先にまとめておく
  • 呼ぶときは正面から少し離れる|市場の角を曲がって1本入ったところのほうが、車が停まりやすい

配車アプリの使い方はこちらにまとめている。

歩いて行く

ハン市場のチャンフー通り側の外周。花屋や乾物の露店が歩道に並ぶ

ダナン大聖堂(ピンク教会)から徒歩3分ほど、200メートル。市街のホテルに泊まっているなら、たいていは歩いて着く距離にある。

ダナン国際空港からは車で10〜15分。

市場の外周にも店が張りついている。チャンフー通り側には花屋と乾物の露店が並び、入口の脇にはかごバッグと麦わら帽子が吊るされている。

中に入る前に、この外側だけ見て帰る人もいるくらいの量がある。

市場からハン川沿いを歩いて15分ほど、1.5キロ先にはドラゴンブリッジがある。金・土・日の21時には、龍の頭から火と水を噴くショーがある。

市場は19時に閉まるので、夕方まで買い物をして、夕食を挟んで橋へ向かう順番が組める。

ダナンの回り方全体は、日数別のモデルコースにまとめてある。

コン市場とどちらに行くか

ダナンにはもう1つ、コン市場という大きな市場がある。1.6キロ離れていて、車で5分ほどの距離だ。

両方行く時間がないなら、下の違いで選べばいい。

ハン市場 コン市場
客層 観光客が多い 地元の人が中心
規模 小さめでひと回りしやすい 広く、通路が入り組んでいる
強いもの 土産・アオザイ・靴 食材・乾物・屋台の食べもの
言葉 英語と簡単な日本語・韓国語が通じる店がある ベトナム語が中心
向いている人 買うものが決まっている 市場の空気を見に行きたい
初めてのダナンで、土産とアオザイが目的ならハン市場だけで足りる。市場そのものを見に行きたい、地元の台所を歩きたいという人はコン市場のほうが面白い。

両替は、市場の外で

両替は、市場の建物の中ではなく、周りの店でする。市場の周辺には両替を扱う店が点在している。

使うのは、店頭に外貨両替の登録証明書(Giấy chứng nhận đăng ký đại lý đổi ngoại tệ)を掲げた店だけにする。

ダナンの両替は、2026年2月に施行された政令で取り締まりが強くなり、許可のない店で替えると、替えた本人も行政処分の対象になりうる。

空港・市街・大型商業施設の使い分けと、いくら替えていけばいいかは別記事にまとめた。

よくある質問(FAQ)

Q. ハン市場は何時から何時まで?

毎日6:00〜19:00。入場は無料。

Q. においが気になると聞いたけれど?

1階に生鮮の売り場があるので、そのあたりは魚と肉のにおいがする。乾物・菓子・コーヒーの区画までは、においはほとんど来ない。

苦手なら生鮮の通路に入らなければいい。

Q. アオザイはどう頼んで、どのくらいで受け取れる?

値段は生地代と仕立て代の合計で、生地とデザインを選んで採寸したあとに店が提示する。すでに出来上がっている既製品も売っている。

市の観光サイトでは、1時間以内に受け取れるとしている。当日中に受け取るなら早めに頼み、受け取りの時刻を店と決めておく。

Q. 値切りは必要?

値札はほとんど付いていない。食品も衣類も、聞いて初めて値段が分かる。

例外は飲みものの店と、一部の靴屋の貼り紙くらいだ。言葉が通じないときは電卓かスマホの計算機に数字を打ち込むのが早い。

同じ食品をまとめて買うと1割ほど下がることが多い。衣類は言い値からの交渉になる。

Q. ブランドのロゴが付いた靴や服は買っても大丈夫?

本物かどうかは店先では確かめられない。偽ブランド品は日本への持ち込みが禁じられていて、税関で偽物と認められれば没収される。

土産にするなら、ロゴの付いていない物を選んだほうがいい。

Q. ハン市場とコン市場、どちらがおすすめ?

土産とアオザイが目的ならハン市場。地元の市場の空気を見たいならコン市場。

1.6キロしか離れていないので、時間があれば両方回れる。

Q. 支払いは現金?

現金を用意していくのが確実だ。小さい店が集まっているので、少額の紙幣を多めに持っていくと会計が早い。

Q. 気に入った店に戻れなくなったら?

店の看板に番号が大きく出ている。戻る可能性があるなら、その数字を撮っておく。

番号さえ分かれば、市場の人に聞けばたどり着ける。

Q. 空港から直接行ける?

車で10〜15分。市街のホテルなら歩いて来られる距離なので、荷物を置いてから向かうこともできる。

まとめ

ハン市場は、階さえ分かっていれば迷わない市場だ。

  • 1階|菓子・ナッツ・コーヒー・乾物と、その場で飲めるスムージー
  • 2階|サンダルとスニーカー、アオザイとワンピースのオーダーメイド
  • 店は番号で覚える|看板の数字を撮っておけば戻れる
  • 6:00〜19:00・入場無料|アオザイを当日受け取るなら、早めに頼んで受け取りの時刻を店と決める
  • 両替は市場の外|建物の中ではなく周りの通りの店

ダナン大聖堂から歩いて3分。市街を歩く日の途中に挟むには、ちょうどいい大きさの市場だ。

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編集者

ベトナムに魅せられた東京出身の経営者。数字よりも人の営みに惹かれ、現地のリアルを言葉で伝えている。

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