タンディン教会(Nhà thờ Tân Định)は、ホーチミンの1区の中心から北へ2kmほど、ハイバーチュン通りに立つカトリック教会だ。
1876年に開いた教会で、1957年の改修で塗られたピンクの外壁から「ピンクの教会」と呼ばれる。
観光で中を見学できるのは決まった時間だけで、日曜は観光では入れず、土曜も14時以降は見学できない。日曜でもミサに出ることはできる。
この記事では、入れる時間と、入れないときに外から何が見られるかを、現地の写真とあわせて書く。
タンディン教会に入れる時間|日曜は見学できない

観光で中を見学できるのは、月曜〜金曜の決まった時間と土曜の午前だけだ。教会が公式サイトに出している見学の案内(2023年12月付)は次のとおり。
| 曜日 | 観光としての見学 |
|---|---|
| 月曜〜金曜 | 7:00〜12:00/14:00〜17:00/20:00〜21:00 |
| 土曜 | 午前のみ(12:00まで)。14:00以降は見学できない |
| 日曜 | 終日、見学できない |
見学と撮影ができるのは、門から「KHU VỰC HẠN CHẾ(制限区域)」の掲示が出ているところまでだ。その先は教会の活動のための場所で、観光では入らない。
見学の案内に入場料は書かれていない。
ミサの時間|英語のミサは案内にない
ミサは月曜〜土曜が1日4回、日曜が7回ある。教会の公式サイトのミサの時間に、英語のミサは載っていない。
| 曜日 | ミサの時間 |
|---|---|
| 月曜〜金曜 | 5:00/6:15/17:30/19:00 |
| 土曜 | 5:00/6:15/17:30/19:00 |
| 日曜 | 5:00/6:15/7:30/9:00/16:00/17:30/19:00 |
土曜の17:30と19:00は、日曜のミサを前の晩に行うものだ。ミサに出ること自体は誰でもできるが、見て回るための時間ではないので、始まったら撮影はやめて席に着く。
服装|肩と膝が隠れるもので行く
教会の公式サイトの見学の案内に服装の決まりは書かれていないが、祈りの場なので、中に入るなら肩と膝が隠れる服装にする。
タンクトップ・短パン・ミニスカートは避け、帽子は中に入る前に取る。外から写真を撮るつもりでも、門の内側に入るなら同じように考えておきたい。
敷地の一角は工事中|工事は本堂ではない

工事は本堂ではなく敷地の一角の建物で、教会の見学の案内にも、工事で変わったという知らせは出ていない。
2026年6月に行くと、敷地の一角が白い柵で仕切られ、「谢绝参观」「NO VISITING」と書いた看板が置かれていた。
柵には「Vui lòng không vào khu vực này tham quan(この区域には見学で入らないでください)」という掲示もあった。奥では作業員が動いていた。
囲いのバナーには教理と司牧のための建物を建てると書かれていて、建てているのはタンディン司牧センター(Nhà Mục Vụ Tân Định)だ。子どもの教理の授業や聖歌隊の練習に使う建物になる。
教会が2026年9月に出した知らせ(題は「最後の100日」)では、300日かけて骨組みなどの工事を終え、最後の工程に入っている。最後の工程は、扉・照明と空調・床のタイル・電気と水道・エレベーターだ。
この知らせに、完成の日付は書かれていない。
タンディン教会の見どころ
外まわりの見どころは、次の3つだ。
- ピンクの外壁|1957年から続く
- 高さ約52.6mの塔|正面に時計がある
- 聖母像と聖ヨセフ像|敷地の中に立つ
ピンク色になったのは1957年

今のピンクになったのは、1957年の改修で塗り替えられてからだ。外はサーモンピンク、中はいちご色とクリーム色という組み合わせで、「ピンクの教会」という呼び名はこの色から来ている。
色そのものは60年以上前からのもので、写真映えのために最近塗られたものではない。
外壁のピンクに、窓まわりや柱の白い縁取りが重なっている。近づくと、白い部分の彫りが細かいことが分かる。
高さ約52.6mの塔と、正面の時計

正面の真ん中に立つ塔は高さ約52.6mの鐘楼で、頂上に十字架が載り、中には6つの鐘が吊られている。
聖堂を広げて鐘楼(塔)を建てた工事は、1929年9月〜1930年10月だった(教会の公式サイトにある正面の記念板の文)。
これを進めたのは、当時の主任司祭で、のちにベトナム人として初めて司教になったグエン・バー・トン神父だ。
塔の正面には大きな時計がある。真下から見上げると、時計と塔の先まで1枚に入る。
門を入ってすぐの聖母像と、壁ぎわの聖ヨセフ像

敷地に入ってすぐ、ピンクと水色の尖ったアーチの中に白い聖母像が立っている。足もとには花が供えられていて、祈りに来た人が立ち止まる場所になっている。

壁ぎわには聖ヨセフと幼子イエスの像がある。ヨセフは大工だったとされる人で、像でも切り株に斧が置かれ、幼子が木ぎれを持っている。
まわりは鉢植えの花で囲まれている。
写真の撮り方|正面全体は通りの反対側から

正面全体を1枚に入れるなら、通りの反対側の歩道から撮る。撮り方は大きく3つある。
- 通りの反対側から引いて撮る|塔の先まで入れるなら、ハイバーチュン通りをはさんだ反対側の歩道から。正面全体と、両脇の小さな塔まで1枚に収まる
- 真下から見上げる|門を入って正面に立つと、時計と塔の先が入る。人が写り込みにくい角度でもある
- 側面をねらう|ピンクの壁に白い装飾とステンドグラスが並ぶ。正面より人が少ない
・道の反対側から撮るときは、必ず横断歩道まで回る。車道に出て構えない。
教会の向かいにあるコンカフェ
通りをはさんだ向かい、ハイバーチュン通り274番地にコンカフェ(Cộng Cà Phê)がある。
ベトナム全土にあるチェーンで、ここは7:00から23:00まで開いている。看板はココナッツコーヒーだ。
見学できない時間に着いてしまったときの待ち場所にしやすい。教会の正面を見ながら一息つける位置にある。
歩いて2分のタンディン市場

教会から同じ通りを北へ150mほど行くとタンディン市場(Chợ Tân Định)がある。住所はハイバーチュン通り314〜336番地、6:00から18:00まで。
布地の売り場が中心で、奥にはナッツや乾物の店が並ぶ。入口の上に「CHỢ TÂN ĐỊNH」の看板が出ていて、脇には市の文化財(建築の文化財)であることを示す表示がある。
何がいくらで買えるかと、市場の歩き方はこちらに書いた。
タンディン教会とは|1876年に開いたカトリック教会
タンディン教会(Nhà thờ Tân Định)は、1876年12月に最初の聖堂が開いた、フランス統治時代からのカトリック教会だ。
正式には「イエスの聖心教会(Nhà thờ Thánh Tâm Chúa Giêsu, Tân Định)」という。ホーチミンに残る教会の中でも、古いもののひとつだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 建設 | 1876年12月に最初の聖堂が開堂。今の建物の多くは1896〜1898年に建て直した物 |
| 正式名称 | Nhà thờ Thánh Tâm Chúa Giêsu, Tân Định(イエスの聖心教会) |
| 様式 | ロマネスクを基本に、ゴシックとルネサンスの要素が混ざる |
| 高さ | 塔(鐘楼)は約52.6m |
| 鐘 | 6つ |
| 色 | 1957年の改修でピンクに。外はサーモンピンク、中はいちご色とクリーム色 |
| 住所 | 289 Hai Bà Trưng, Phường Xuân Hòa, TP. Hồ Chí Minh |
1929年にはイタリア産の大理石の祭壇3基が信徒の家族から贈られ、いまも聖堂の中に大切に残されている。
ダナンにもピンク色の大聖堂があり、そちらも「ピンクの教会」と呼ばれる。別の街の別の建物なので、写真を目印に行くなら先に確かめておきたい。
ハノイのハノイ大教会も同じフランス統治時代の建物だが、色は灰色で印象がまったく違う。
タンディン教会の場所と行き方
- 住所:289 Hai Bà Trưng, Phường Xuân Hòa, TP. Hồ Chí Minh
- 入場料:見学の案内に書かれていない
- 地図:Googleマップで開く
1区の中心から北へ2kmほどの場所にある。大きな通りに面していて、ピンクの建物が遠くからでも分かる。
| 出発地 | 行き方 |
|---|---|
| サイゴン大教会 | 徒歩約30分。Grabなら10分前後 |
| ベンタイン市場 | Grabで10分前後 |
| レタントン通り(日本人街) | Grabで10分前後 |
| メトロ1号線 市民劇場駅 | ハイバーチュン通りを北へ約2km。歩くと30分ほどかかる |
メトロは教会の前までは来ていない。市民劇場駅から通りを一直線に上がれば着くが、30分近く歩くことになるので、中心部からはGrabのほうが早い。
Grabを使うときは、行き先に「Nhà thờ Tân Định」と入れる。教会の前は車とバイクが多いので、降りる場所は少し手前になることがある。
タンディン教会についてよくある質問
Q. タンディン教会はどんな教会?
1876年に開いたカトリック教会で、正式な名前は「イエスの聖心教会」。
ホーチミンの1区の中心から北へ2kmほどのハイバーチュン通り289番地にあり、1957年からピンクに塗られているので「ピンクの教会」と呼ばれる。毎日ミサがある。
Q. タンディン教会は中に入れる?
観光で見学できる時間が決まっている。月曜〜金曜は7:00〜12:00・14:00〜17:00・20:00〜21:00。
土曜は午前のみ(12:00まで)。ミサの間は見学できない。
Q. 日曜も見学できる?
できない。日曜は終日、観光としての見学を受け付けていない。
ミサに出ることはできるが、その間は見て回ったり撮ったりしない。観光なら外から見て撮るだけになる。
Q. 入場料はいくら?
教会の見学の案内に、入場料や撮影料は書かれていない。
Q. なぜピンク色?いつから?
1957年の改修でピンクに塗り替えられたから。外はサーモンピンク、中はいちご色とクリーム色だ。
ピンクを選んだ理由は、教会の公式サイトには書かれていない。
Q. 英語のミサはある?
教会の公式サイトのミサの時間に、英語のミサは載っていない。
Q. 工事をしている?
工事は本堂ではなく、敷地の一角の司牧センターで、その区域には入れない。教会の見学の案内にも、工事で変わったという知らせは出ていない。
2026年9月の教会の知らせでは、仕上げの工程に入っていた。
Q. 服装の決まりは?
教会の公式サイトの見学の案内に、服装の決まりは書かれていない。祈りの場なので、中に入るなら肩と膝が隠れる服装にして、帽子は取る。
Q. 写真は撮れる?
撮れる。ただし撮影できるのは門から「制限区域」の掲示があるところまでで、ミサの間は撮らない。
Q. 所要時間はどれくらい?
外から見て写真を撮るだけなら20分ほど。中の見学と、向かいのカフェ、タンディン市場まで入れると1時間半ほどみておく。
Q. ベトナム語・英語では何と言う?
Nhà thờ Tân Định(ニャートー・タンディン)だ。Grabの行き先や、道を聞くときもこの呼び方で通じる。
英語では Tan Dinh Church、正式な名前は Church of the Sacred Heart of Jesus という。
Q. サイゴン大教会とは別の教会?
別の教会だ。サイゴン大教会は赤れんがの建物で、ここから南へ2kmほど離れている。
2026年も改修工事が続いていて、中の見学はできない。
まとめ|日曜は外から見る日、と決めて行く
- 見学できる時間|月曜〜金曜 7:00〜12:00・14:00〜17:00・20:00〜21:00/土曜は午前のみ/日曜は終日できない
- ミサ|月曜〜土曜は1日4回、日曜7回で、英語のミサは案内にない。ミサの間は見学しない
- 入場料|見学の案内に書かれていない
- 工事|敷地の一角の司牧センターで、本堂ではない。見学の案内に変更の知らせはない
- 見どころ|1957年からのピンクの外壁、高さ約52.6mの塔と時計、聖母像と聖ヨセフ像
- あわせて|向かいのコンカフェ、北へ150mのタンディン市場
ホーチミンのほかの見どころと、何泊で回るかはこちらにまとめている。