ホーチミンのタンディン教会(ピンクの教会)は、毎日いつでも中に入れるわけではない。日曜は観光としての見学ができず、土曜も14時以降は入れない。
この記事では、入れる時間と、入れないときに外から何が見られるかを、2026年6月の写真とあわせて書く。
タンディン教会に入れる時間|日曜は見学できない

教会が示している見学の時間は次のとおりだ。
| 曜日 | 観光としての見学 |
|---|---|
| 月曜〜金曜 | 7:00〜12:00/14:00〜17:00/20:00〜21:00 |
| 土曜 | 7:00〜12:00のみ。14:00以降は見学できない |
| 日曜 | 終日、見学できない |
見学と撮影ができるのは、門から「KHU VỰC HẠN CHẾ(制限区域)」の掲示が出ているところまでだ。その先は教会の活動のための場所で、観光では入らない。入場料はかからない。
ミサの時間|すべてベトナム語で行われる
| 曜日 | ミサの時間 |
|---|---|
| 月曜〜金曜 | 5:00/6:15/17:30/19:00 |
| 土曜 | 5:00/6:15/17:30/19:00 |
| 日曜 | 5:00/6:15/7:30/9:00/16:00/17:30/19:00 |
土曜の17:30と19:00は、日曜のミサを前の晩に行うものだ。ミサはすべてベトナム語で行われる。英語のミサはない。ミサに出ること自体は誰でもできるが、見て回るための時間ではないので、始まったら撮影はやめて席に着く。
服装|肩と膝が隠れるもので行く
中に入るなら肩と膝が隠れる服装にする。タンクトップ、短パン、ミニスカート、サンダルばきは避ける。帽子は中に入る前に取る。外から写真を撮るだけなら決まりはないが、門の内側に入るなら同じように考えておきたい。
敷地の一角は工事中|本堂の見学は時間どおり

2026年6月に行くと、敷地の一角が白い柵で仕切られ、「谢绝参观」「NO VISITING」と書いた看板が置かれていた。柵には「Vui lòng không vào khu vực này tham quan(この区域には見学で入らないでください)」という掲示もあり、奥では作業員が動いていた。
ただし工事をしているのは本堂ではない。囲いのバナーには教理と司牧のための建物を建てると書かれていて、建てているのはタンディン司牧センター(Nhà Mục Vụ Tân Định)だ。本堂の見学は、上の表の時間どおりに行われている。2026年9月の時点では、300日ほどかけて骨組みと壁までを造り終え、扉、照明と空調、床のタイル、電気と水道といった最後の工程に入っている。
タンディン教会の見どころ
ピンク色になったのは1957年

開いた当時の建物は薄い黄色だった。1957年の改修で、今のピンクに塗り替えられた。外はサーモンピンク、中はいちご色とクリーム色という組み合わせで、これが「ピンクの教会」と呼ばれるようになったきっかけだ。色そのものは60年以上前からのもので、写真映えのために最近塗られたものではない。
外壁のピンクに、窓まわりや柱の白い縁取りが重なっている。近づくと、白い部分の彫りが細かいことが分かる。
高さ約52.6mの塔と、正面の時計

正面の真ん中に立つ塔は高さ約52.6m。頂上には高さ3mの銅の十字架が載り、塔の中には5つの鐘が入っている。鐘は合わせて約5.5トンある。塔と玄関部分が足されたのは1928年から1929年にかけての改修で、これを進めたのが、のちにベトナム人として初めて司教になったグエン・バー・トン神父だ。
塔の正面には大きな時計があり、いまも動いている。真下から見上げると、時計と塔の先まで1枚に入る。
門を入ってすぐの聖母像と、壁ぎわの聖ヨセフ像

敷地に入ってすぐ、ピンクと水色の尖ったアーチの中に白い聖母像が立っている。足もとには花が供えられていて、祈りに来た人が立ち止まる場所になっている。

壁ぎわには聖ヨセフと幼子イエスの像がある。ヨセフは大工だったとされる人で、像でも切り株に斧が置かれ、幼子が木ぎれを持っている。まわりは鉢植えの花で囲まれている。
写真の撮り方|正面全体は通りの反対側から

撮り方は大きく3つある。
- 通りの反対側から引いて撮る|塔の先まで入れるなら、ハイバーチュン通りをはさんだ反対側の歩道から。正面全体と、両脇の小さな塔まで1枚に収まる
- 真下から見上げる|門を入って正面に立つと、時計と塔の先が入る。人が写り込みにくい角度でもある
- 側面をねらう|ピンクの壁に白い装飾とステンドグラスが並ぶ。正面より人が少ない
教会の向かいにあるコンカフェ
通りをはさんだ向かい、ハイバーチュン通り274番地にコンカフェ(Cộng Cà Phê)がある。ベトナム全土にあるチェーンで、ここは7:00から23:00まで開いている。看板はココナッツコーヒーだ。
見学できない時間に着いてしまったときの待ち場所にしやすい。教会の正面を見ながら一息つける位置にある。
歩いて2分のタンディン市場

教会から同じ通りを北へ150mほど行くとタンディン市場(Chợ Tân Định)がある。住所はハイバーチュン通り314〜336番地、6:00から18:00まで。布地の売り場が中心で、奥にはナッツや乾物の店が並ぶ。入口の上に「CHỢ TÂN ĐỊNH」の看板が出ていて、脇には市の文化財(建築の文化財)であることを示す表示がある。
何がいくらで買えるかと、市場の歩き方はこちらに書いた。
タンディン教会とは|1876年に開いたカトリック教会
タンディン教会(Nhà thờ Tân Định)は、フランス統治時代に建てられたカトリック教会だ。正式には「イエスの聖心教会(Nhà thờ Thánh Tâm Chúa Giêsu, Tân Định)」という。ホーチミンの教会の中ではサイゴン大教会に次いで古い。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 建設 | 1870年に着工、1876年に開堂 |
| 正式名称 | Nhà thờ Thánh Tâm Chúa Giêsu, Tân Định(イエスの聖心教会) |
| 様式 | ロマネスクを基本に、ゴシックとルネサンスの要素が混ざる |
| 高さ | 塔は約52.6m。頂上に高さ3mの銅の十字架 |
| 鐘 | 5つ。合わせて約5.5トン |
| 色 | 1957年の改修でピンクに。外はサーモンピンク、中はいちご色とクリーム色 |
| 住所 | 289 Hai Bà Trưng, Phường Xuân Hòa, TP. Hồ Chí Minh |
1929年にはイタリア産の大理石の祭壇3基が信徒の家族から贈られ、いまも中で使われている。見学できる時間に入れば、正面の祭壇まわりでその石を見られる。
ダナンにもピンク色の大聖堂があり、そちらも「ピンクの教会」と呼ばれる。別の街の別の建物なので、写真を目印に行くなら先に確かめておきたい。ハノイのハノイ大教会も同じフランス統治時代の建物だが、色は灰色で印象がまったく違う。
タンディン教会の場所と行き方
- 住所:289 Hai Bà Trưng, Phường Xuân Hòa, TP. Hồ Chí Minh
- 入場料:無料
- 地図:Googleマップで開く
1区の中心から北へ2kmほどの場所にある。大きな通りに面していて、ピンクの建物が遠くからでも分かる。
| 出発地 | 行き方 |
|---|---|
| サイゴン大教会 | 徒歩約25分。Grabなら10分前後 |
| ベンタイン市場 | Grabで10分前後 |
| レタントン通り(日本人街) | Grabで10分前後 |
| メトロ1号線 市民劇場駅 | ハイバーチュン通りを北へ約2km。歩くと30分ほどかかる |
メトロは教会の前までは来ていない。市民劇場駅から通りを一直線に上がれば着くが、30分近く歩くことになるので、中心部からはGrabのほうが早い。Grabを使うときは、行き先に「Nhà thờ Tân Định」と入れる。教会の前は車とバイクが多いので、降りる場所は少し手前になることがある。
タンディン教会についてよくある質問
Q. タンディン教会は中に入れる?
入れる時間が決まっている。月曜〜金曜は7:00〜12:00、14:00〜17:00、20:00〜21:00。土曜は7:00〜12:00のみ。ミサの間は見学できない。
Q. 日曜も見学できる?
できない。日曜は終日、観光としての見学を受け付けていない。外から見て撮るだけになる。
Q. 入場料はいくら?
無料だ。拝観料や撮影料はない。
Q. なぜピンク色をしている?
1957年の改修でこの色に塗り替えられたため。外はサーモンピンク、中はいちご色とクリーム色で塗られている。開いた当時は薄い黄色だった。
Q. 英語のミサはある?
ない。ミサはすべてベトナム語で行われる。
Q. 工事をしている?
敷地の一角で司牧センターの建設が進んでいて、その区域には入れない。本堂の見学は決まった時間に行われている。
Q. 服装の決まりは?
中に入るなら肩と膝が隠れる服装にする。外から見るだけなら決まりはない。
Q. 写真は撮れる?
撮れる。ただし撮影できるのは門から「制限区域」の掲示があるところまでで、ミサの間は撮らない。
Q. 所要時間はどれくらい?
外から見て写真を撮るだけなら15分ほど。中の見学と、向かいのカフェ、タンディン市場まで入れると1時間半ほどみておく。
Q. ベトナム語では何と言う?
Nhà thờ Tân Định(ニャートー・タンディン)だ。Grabの行き先や、道を聞くときもこの呼び方で通じる。
Q. サイゴン大教会とは別の教会?
別の教会だ。サイゴン大教会は赤れんがの建物で、ここから南へ2kmほど離れている。2026年も改修工事が続いていて、中の見学はできない。
まとめ|日曜は外から見る日、と決めて行く
- 見学できる時間|月曜〜金曜 7:00〜12:00・14:00〜17:00・20:00〜21:00/土曜は午前のみ/日曜は終日できない
- ミサ|平日4回、日曜7回。すべてベトナム語。ミサの間は見学しない
- 入場料|無料
- 工事|敷地の一角で司牧センターを建設中。本堂の見学は時間どおり
- 見どころ|1957年からのピンクの外壁、高さ約52.6mの塔と時計、聖母像と聖ヨセフ像
- あわせて|向かいのコンカフェ、北へ150mのタンディン市場
ホーチミンのほかの見どころと、何泊で回るかはこちらにまとめている。