エッグコーヒーとは?ハノイの発祥店で1杯45,000ドン|味・飲み方・値段【2026年】

旅・ガイド

ベトナムのエッグコーヒーは、コーヒーの上に卵黄のクリームが乗った二層の飲み物だ。名前だけ聞いても味が想像できない。

ベトナムのエッグコーヒー。スプーンですくった卵黄のクリームが、シナモンをかけた表面に糸を引いて落ちるところ。

先に結論を書くと、発祥店のCafe Giảngでは1杯45,000ドン(約270円)。スプーンが付いてくるので、混ぜながら飲める。

エッグコーヒーとは?卵黄とコンデンスミルクを泡立てたコーヒー

エッグコーヒーは、濃く淹れたコーヒーの上に、卵黄と砂糖とコンデンスミルクを泡立てたクリームを乗せた飲み物だ。ベトナム語ではcà phê trứng(カフェ・チュン)という。trứngが卵という意味になる。

グラスやカップの下半分がコーヒー、上半分が黄色いクリーム。この二層で出てくるのが基本の形だ。

cà phê trứng=エッグコーヒー
trứng=卵
nóng=ホット
đá=アイス(氷)
kem trứng=エッグクリーム

ハノイで生まれた飲み物

エッグコーヒーはハノイ発祥で、1940年代に生まれた。牛乳が手に入りにくかった時代に、代わりとして卵黄を使ったのが始まりとされる。

発祥店とされるCafe Giảngは1946年創業で、今もハノイ旧市街で営業している。看板にも「SINCE 1946」と入っている。

ベトナムコーヒー全体の飲み方や種類はベトナムコーヒーの記事で扱っている。

エッグコーヒーはどんな味?混ぜると卵のコクとコーヒーが合う

飲んでみると、コーヒー自体はしっかり苦く、濃い

実際に飲んだ印象では、底までスプーンを入れてよく混ぜたときに、卵のコクと苦みが合った。混ぜる前は、甘い層と苦い層が別々に来る。

Cafe Giảngのホットのエッグコーヒー。白いカップに黄色い卵黄クリームがなみなみと乗り、スプーンが添えられている。

実際に飲んだ印象では、甘さは強め。ただ、カップが小ぶりなので飲み切れる量だった。

クリームはカスタードのような濃さ

上に乗っている卵クリームは、それだけを口に入れるとカスタードのように甘く濃い。底のコーヒーは逆にしっかり苦い。この2つが別々にあるので、混ぜるかどうかで味の出方が変わる。

ホットはカップ、アイスはグラスで出てくる。アイスは氷が入るぶん薄まるので、甘さを抑えたい人には向く。

スプーンが添えられて出てくる。上のクリームだけを味わってから混ぜる人もいるので、好きな順番で試せる。

ハノイの発祥店|Cafe Giảngのエッグコーヒーは45,000ドン

Cafe Giảngの39 Nguyễn Hữu Huân店はハノイ旧市街にある。営業時間は7時から22時まで。

Cafe Giảngの入口。丸い看板に「CAFÉ GIẢNG Since 1946 EGG COFFEE」とあり、下に番地39の青いプレートが見える。

入口は細い路地|奥まで進む

店の入口は通りに面した建物の間の細い通路で、そこを奥に進むと店に着く。番地の「39」のプレートと丸い看板が目印になる。

Cafe Giảngへ続く細い路地。人ひとりが通れる幅で、黄色い壁の間を奥へ進む。

この通路を見て「入っていいのか」と迷う人が多いが、奥が店になっている。

席で注文して、あとで払う

店内には「GỌI ĐỒ TẠI CHỖ, TRẢ TIỀN SAU(席で注文して、後で支払う)」と貼り紙がある。レジに並んでから座るのではなく、先に席を取って、席で注文する

Cafe Giảngの2階へ上がる急な階段。観光客が列になって上がっている。

席は1階と2階にある。2階へは急な階段を上がる。混んでいる時間は階段に列ができていた。

1階の奥には作り場があり、スタッフがドリンクを作っていた。

Cafe Giảngの1階の作り場。スタッフが小さな器を並べてエッグコーヒーを作っている。

メニューは全12品|45,000〜60,000ドン

Cafe Giảngのメニューは卵を使った飲み物だけで12品ある。

Cafe Giảngのメニュー表。CAFE TRỨNG 45からBIA TRỨNG 60まで、卵の飲み物が12品並んでいる。

メニュー 中身 値段
Cafe trứng(ホット/アイス) エッグコーヒー 45,000 約270円
Cacao trứng エッグココア 45,000 約270円
Đậu xanh trứng 卵+緑豆 45,000 約270円
Hỗn hợp trứng コーヒーとココア(または緑豆)の混合 50,000 約300円
Chuối trứng 卵+バナナ(アイスのみ) 50,000 約300円
Matcha trứng 卵+抹茶 50,000 約300円
Quế trứng cafe 卵+シナモン 50,000 約300円
Oreo trứng cafe 卵+オレオ 50,000 約300円
Sữa dừa trứng 卵+ココナッツ 55,000 約330円
Hạnh nhân trứng 卵+アーモンド 55,000 約330円
Kem trứng エッグクリーム(味を1つ選ぶ) 55,000 約330円
Bia trứng エッグビール 60,000 約360円

基本のエッグコーヒーが一番安く、シナモンや抹茶などの味付きが50,000ドン、ココナッツやアーモンドが55,000ドン。一番高いのはBia trứng(エッグビール)で60,000ドンだ。

メニューの下には「SIGNATURE by Giảng Cafe – Original Recipes from 1946」と書かれている。

2人で1杯ずつ頼んでも90,000ドン、日本円で540円ほどになる。

アイスとエッグクリームも選べる

アイスはグラスに氷とコーヒーが入り、その上に卵クリームが乗る。Kem trứngはエッグクリームで、コーヒー・ココア・緑豆・抹茶・シナモン・オレオから味を1つ選ぶ。

Cafe Giảngのアイスのエッグコーヒー。ロゴ入りのグラスに氷と卵クリームが入り、奥にホットのカップが見える。

暑い時期はアイスのほうが飲みやすい。ホットはカップを湯につけた状態で出てきて、冷めにくいようになっている。

Cafe Giảngは3店舗ある

  • 39 Nguyễn Hữu Huân(旧市街)7:00〜22:00
  • 57 Tràng Tiền 月〜木 7:00〜20:00/金〜日 7:00〜21:30
  • Lotte Mall Tây Hồ 3階 9:30〜22:00

Tràng Tiền店は表通りに面していて分かりやすく、Lotte Mall店はショッピングモールの中にある。路地を歩きたくない場合はこの2つを選べる。

旧市街の歩き方はハノイ旧市街ガイドでまとめている。

エッグコーヒーの値段の目安|45,000〜139,000ドン

エッグコーヒーは店によって値段の幅が大きい。ハノイで確認できた範囲では3倍ほど開きがあった。

1杯
Cafe Giảng(発祥店) 45,000ドン 約270円
今回確認した別のカフェ 60,000ドン 約360円
ホテル内のカフェ 139,000ドン 約835円

今回確認した3例では、Cafe Giảngが最も安かった。

同じ店の他のコーヒーと比べる

今回確認した別のカフェで、同じメニュー表に並んでいた値段はこうだった。

メニュー 値段
ブラック(ホット/アイス) 33,000ドン 約200円
練乳入り(ホット/アイス) 38,000ドン 約230円
バクシウ 42,000ドン 約250円
塩コーヒー 47,000ドン 約280円
ドリアンコーヒー 50,000ドン 約300円
エッグコーヒー 60,000ドン 約360円
ココナッツコーヒー 60,000ドン 約360円

この店ではブラックが33,000ドンで、エッグコーヒーは60,000ドン。同じ店の普通のコーヒーのおよそ2倍だった。

チェーン店のメニューと値段はハイランズコーヒーの記事で扱っている。

エッグコーヒーは「まずい」のか

検索すると「まずい」という言葉が一緒に出てくる。飲んでみた実感でいうと、混ぜずに飲んだかどうかで印象が変わる飲み物だ。

混ぜないまま口をつけると、最初に甘いクリームだけが来て、次に苦いコーヒーだけが来る。この順番だと味がつながらない。スプーンで底まで混ぜてから飲むと、苦みと卵のコクが1つの味になる。

卵のにおいが気になるかどうかは人による。コーヒーが濃いので、混ぜた後は卵よりコーヒーの印象のほうが強い。

甘いものが苦手なら、まずホットの小さいカップで試すのが分かりやすい。量が少ないので、口に合わなくても残す量が少ない。

エッグコーヒーはお土産に買える?

飲む店だけでなく、インスタントのエッグコーヒーも売られている。スーパーや土産物店のコーヒー売り場に、箱入りの「EGG COFFEE / CÀ PHÊ TRỨNG」が並んでいる。

ベトナムの土産物店のコーヒー棚。FRESH EGG COFFEEの箱が積まれ、黄色い値札が付いている。

売り場で確認できた値札は、インスタントのエッグコーヒーが130,000ドン前後(約780円)。同じ棚のココナッツコーヒーが160,000ドン、ジャコウネココーヒーが130,000ドンだった。

Cafe Giảngも自社のインスタントを出していて、公式の販売価格は150,000ドン(約900円)。店で飲んだ味が気に入ったら、同じ店で買って帰るという選び方もできる。

インスタントはお湯に溶かすタイプで、店で出てくる二層のエッグコーヒーとは別物だ。同じ味を期待して買うと違うと感じる。お土産として渡す相手には「卵入りの甘いコーヒー」と伝えておきたい。

コーヒーのお土産全体は、砂糖の量と値段を商品ごとに比べた記事がある。

よくある質問

エッグコーヒーはどんな味?

コーヒーは苦く、上のクリームは甘い。かき混ぜると卵のコクと苦みが合わさって、カスタードのような味になる。

エッグコーヒーはいくら?

発祥店のCafe Giảngで45,000ドン(約270円)。今回確認した別のカフェでは60,000ドン、ホテル内のカフェでは139,000ドンだった。

エッグコーヒーの飲み方は?

底までスプーンを入れてよく混ぜると、卵のコクと苦みが合う。上のクリームだけを先に味わってから混ぜる人もいる。

発祥のお店はどこ?

ハノイ旧市街の39 Nguyễn Hữu Huânにある1946年創業のCafe Giảng。細い路地を奥に進んだところにある。

ホットとアイスはどちらがいい?

ホットはカップを湯につけた状態で出てくる。味の濃さを確かめたいならホット、暑い時期に飲みやすいのはアイス。

日本でも飲める?

Cafe Giảngは横浜中華街に店を出している。日本で味を知ってから現地で飲み比べる、という順番も選べる。

ハノイ以外でも飲める?

ホーチミンやダナンのカフェでも飲める。ただし発祥はハノイなので、発祥の地で飲みたいならハノイがおすすめだ。

まとめ|出てきたら、まず混ぜる

エッグコーヒーは、卵黄のクリームを濃いコーヒーに乗せたハノイの飲み物だ。発祥店のCafe Giảngで45,000ドン、今回確認した別のカフェでは60,000ドンだった。

実際に飲んだ印象では、底までスプーンを入れてよく混ぜたときに、苦いコーヒーと甘い卵クリームが1つの味になった。

ハノイの旧市街を歩く日に、細い路地を一本入ってみてほしい。

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編集者

ベトナムに魅せられた東京出身の経営者。数字よりも人の営みに惹かれ、現地のリアルを言葉で伝えている。

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