ベトナムのスーパーでコーヒー棚の前に立つと、G7、Vinacafé、Trung Nguyên Legend だけでも種類が多い。棚の主役は砂糖入りの3in1だが、どれがどれくらい甘いかは 箱の表からは分からない。
2026年8月、スーパーで値札と成分表示を1つずつ確認して比べた。

ベトナムコーヒーのお土産8商品|甘さ・コーヒー比率・値段を比較
今回、成分表示まで確認できたインスタントコーヒー8商品を比べると、1本あたりの砂糖は0gから10.2gまで差があった。
同じ「ベトナムのインスタントコーヒー」でも、中身はかなり違う。
| 商品 | 1本 | 砂糖 | カフェイン表示 | カフェイン(1本) | 店頭価格 | 1本の値段 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| G7 Hòa Tan Đen(ブラック) | 2g | 0g | 1%以上 | 20mg以上 | 237,800VND/100袋 | 2,378VND |
| Vinacafé Chất | 29g | 3.7g | 0.45%以上 | 130mg以上 | 69,000VND/10袋 | 6,900VND |
| HUCAFOOD C7 カプチーノ ココナッツ | 17g | 7.0g | 0.12%以上 | 20mg以上 | 98,000VND/16袋 | 6,125VND |
| Trung Nguyên Legend Classic | 17g | 7.6g | 0.25%以上 | 43mg以上 | 61,300VND/12袋 | 5,108VND |
| Vinacafé Special(赤箱) | 17g | 8.2g | 0.3%以上 | 51mg以上 | 70,700VND/18袋 | 3,928VND |
| G7 3in1 | 16g | 9.1g | 0.25%以上 | 40mg以上 | 78,000VND/18袋 | 4,333VND |
| Vinacafé Special Fine Robusta | 24g | 10.0g | 0.35%以上 | 84mg以上 | 55,900VND/10袋 | 5,590VND |
| Vinacafé Gold Original(袋) | 20g | 10.2g | 0.3%以上 | 60mg以上 | 87,200VND/24袋 | 3,633VND |
角砂糖1個が約3gなので、下の2つは1杯に角砂糖3個強が入っている計算になる。
カフェインは実測した数値ではなく、パッケージに「0.25%以上」などと表示された最低値である。%は製品全体に対する重量比なので、1本の重さが2gから29gまで違うこの8商品では、%のまま比べると読み違える。上の表では表示の最低値から1本あたりに換算した数字も並べた。
その1本あたりで見ると、順番が変わる。%で最も高いG7ブラックは1本2gしかないため20mg以上で、%が最も低いC7ココナッツ(17g)とほぼ並ぶ。表示の最低値を1本あたりに換算すると、最も大きいのはChấtで130mg以上だった。
砂糖と値段でも、安い商品ほど甘いわけではない。Chấtは今回の8商品の中で1本の値段が最も高いが、砂糖は3.7gで2番目に少なかった。一方、Gold Originalは1本の値段が低い部類だが、砂糖は10.2gで最も多かった。

同じ3in1でもコーヒー比率は10.7〜14%
砂糖と価格だけでなく、原材料表示からコーヒーの割合も確認した。3in1系だけを見ても差がある。
| 商品 | インスタントコーヒー | 焙煎粉など |
|---|---|---|
| Vinacafé Gold Original(袋) | 14% | — |
| G7 3in1 | 12.5%(ロブスタ) | 焙煎粉0.5% |
| Vinacafé Special Fine Robusta | 12% | 焙煎粉0.4% |
| HUCAFOOD C7 ドリアン | 12% | — |
| Trung Nguyên Legend Classic | 11.6%(ロブスタ) | 焙煎粉0.7%・大豆0.7% |
| Vinacafé Gold Original(箱) | 10.7% | — |
コーヒー比率は原材料上の割合で、味の濃さそのものを示す数字ではない。それでも商品を比べる材料にはなる。
たとえばLegend Classicは1本5,108VND、G7 3in1は4,333VNDだったが、インスタントコーヒーの表示はLegendが11.6%、G7が12.5%。パッケージのカフェイン表示はどちらも0.25%以上だった。価格だけから中身を推測しないほうがよい。
甘くない・無糖で選ぶ|G7ブラックは砂糖0g
ベトナムのインスタントコーヒーは3in1が目立つため、「甘くないものがほしい」と思って棚を見ると少し探しにくい。
今回確認した8商品の中で、砂糖0gだったのがG7 Hòa Tan Đenだ。
G7 Hòa Tan Đen|砂糖・クリーマーなし
1袋2gで、原材料表示はインスタントコーヒー95%+焙煎コーヒー粉5%。砂糖もクリーマーも入っていない。
100袋入り237,800VNDなので、1袋あたり2,378VND。日本円では約14円になる。
甘い3in1を避けたい人や、砂糖・練乳を自分で足して調整したい人には最も分かりやすい。
砂糖入りならVinacafé Chấtが3.7g
砂糖入りの中で最も少なかったのはVinacafé Chấtで、1本29gに対して砂糖3.7gだった。
同じVinacaféでも、Specialは8.2g、Special Fine Robustaは10.0g、Gold Originalは10.2g。ブランド名だけで甘さを判断するのは難しい。
インスタント・3in1・挽き粉・ドリップは何が違う?
ベトナムコーヒーのお土産は、商品名より先に「どうやって飲むものか」を見たほうが選びやすい。
・2in1=コーヒー+砂糖
・3in1=コーヒー+砂糖+クリーマー
・4in1=3in1をベースに、ココナッツやドリアンなど別の風味を加えたタイプ
3in1|お湯だけで飲める
3in1は、コーヒー、砂糖、クリーマーが1袋にまとまったタイプ。カップに入れてお湯を注ぐだけなので、職場や友人へのばらまき土産に使いやすい。
G7 3in1の原材料欄は、砂糖、クリームパウダー、インスタントコーヒー混合の順に記載されている。コーヒー部分はロブスタのインスタントコーヒー12.5%と焙煎粉0.5%だった。
味の種類はスティックが一番多い。ニャチャンのHUCA FOODが出している「C7」のカプチーノシリーズには、ココナッツ味とドリアン味がある。ドリアン味は16本入り83,900VND(約505円)、ココナッツ味は同じ16本入りで98,000VND(約590円)。ドリアン味の原材料はインスタントコーヒー12%とドリアン粉5%で、あとは植物性クリームと砂糖と香料だ。

ブラックのインスタント|甘さを自分で決められる
G7 Hòa Tan Đenのようなブラックタイプなら、砂糖もミルクも後から足せる。ストレートで飲むだけでなく、練乳を少量入れて自分で甘さを決める使い方もできる。
売り場で圧倒的に多いのは3in1で、ブラックは棚の端に少しだけ置かれていることが多い。甘くないものを探すなら「Đen」「Black」の表記を確認し、裏面の総糖類も見ると確実だ。
挽き粉|フィンで淹れるベトナムらしい土産
Trung NguyênのSáng Tạoシリーズなどはインスタントではなく、フィンで抽出する挽きコーヒーだ。
袋を開けてお湯に溶かすものではないため、贈る相手がフィンやドリッパーを持っているかも考えたい。ベトナム式のフィンについてはベトナムコーヒーの飲み方・カフェ文化で詳しく紹介している。
Sáng Tạo以外にも、挽き粉の売り場には値段の幅がある。MR.VIETは250g袋で、種類によって値段が変わる。
| MR.VIET(250g) | 値段 |
|---|---|
| Hương Chồn(ジャコウネコ風味) | 234,000VND(約1,400円) |
| Arabica | 228,000VND(約1,370円) |
| Đường Phố(ストリートコーヒー) | 212,000VND(約1,270円) |
| Đà Lạt/Robusta | 各187,000VND(約1,120円) |

カフェチェーンのHighlands Coffeeも、挽き粉を200g袋で売っている。Moka 137,800VND(約830円)、Culi 125,800VND(約755円)、Truyền Thống(伝統)98,400VND(約590円)。パッケージが赤とオレンジで揃っていて、3種類まとめて買うと見栄えがする。
Highlands Coffeeのドリンクメニューや値段、店舗、店頭で買えるお土産についてはこちら。

ドリップバッグ|器具を持っていない相手にも渡しやすい
日本のドリップコーヒーと同じ、カップに引っかけて湯を注ぐタイプもある。ベトナム語では「cà phê phin giấy(紙のフィン)」と書かれている。
Trung Nguyên Legendのドリップバッグは、FujiMartで162,000VND(約970円)だった。スティックより高いが、フィンを持っていない相手にも渡しやすい。

Trung Nguyên Sáng Tạo 1〜5の違い|袋の裏はコーヒー80〜82%
スーパーで並んでいるSáng Tạoは、1から5まで数字が付いている。これは単純な価格帯の違いではなく、使われているコーヒー豆が違う。
2026年8月29日にSáng Tạo 1〜4の現行パッケージ裏面まで確認した。
| 商品 | 使われる豆 | 袋のコーヒー割合 | 店頭価格(340g) |
|---|---|---|---|
| Sáng Tạo 1 | Culi Robusta | 80% | 95,000VND(約570円) |
| Sáng Tạo 2 | Robusta+Arabica | 80.5% | 111,100VND(約670円) |
| Sáng Tạo 3 | Arabica sẻ | 80.5% | 135,800VND(約815円) |
| Sáng Tạo 4 | Culi Arabica・Robusta・Catimor・Excelsa | 82% | 154,200VND(約925円) |

ここで注意したいのは、「豆の種類」と「製品中のコーヒー割合」は別の話だということ。
たとえばSáng Tạo 1の豆はCuli Robusta。ただし今回撮影した袋の原材料表示では、製品全体のコーヒーは80%だった。Sáng Tạo 2と3は80.5%、4は82%。

「100%アラビカ」と思って買うものとは中身が違うので、コーヒー豆そのものを贈るつもりなら袋の裏の比率を確認したい。
Sáng Tạo 5の豆はCuli Arabicaで、340g袋で売られている。原材料表示のコーヒーは82%で、1〜4と同じく残りは大豆や黒糖液などの副原料だ。
豆で選ぶなら、ロブスタ系を試したいなら1、Arabicaを軸に選ぶなら3か5、複数品種のブレンドなら4と見分けられる。
ばらまき土産ならG7 3in1|袋数で1本単価が変わる
G7 3in1は同じ16gスティックでも、18袋箱から100袋入りの大袋まで複数サイズがある。
撮影した価格を1本あたりに直すとこうなった。
| 形態 | 店頭価格 | 1本あたり |
|---|---|---|
| 1.6kg(100袋×16g) | 376,500VND | 3,765VND |
| 800g(50袋×16g) | 204,100VND | 4,082VND |
| 336g(21袋×16g) | 90,800VND | 4,324VND |
| 288g(18袋×16g) | 78,000VND | 4,333VND |
※18袋入り78,000VNDのみFujiMartで確認。ほかの3サイズは別のスーパーで確認した価格。
100人近くに配るなら大袋は分かりやすい。一方、旅行の荷物として見るとコーヒーだけで1.6kg増えるため、人数が20人前後なら箱タイプのほうが持ち運びやすい。
同じ商品名でも中身が違う|箱・袋まで確認する
ベトナムのコーヒー売り場でややこしいのが、同じブランド・近い商品名でも容量だけでなく中身まで違うことだ。
Vinacafé Gold Original|袋と箱でコーヒー比率が違う
確認できたGold Originalは、袋480gが1本20gでインスタントコーヒー14%。一方、箱306gは1本17gで10.7%だった。
「Gold Original」という名前だけを見て同じ中身だと思わず、買う形態の裏面まで見るほうが確実だ。
Vinacafé Special|赤箱とFine Robustaで砂糖量が違う
Specialの赤箱18袋入りは1本17gで砂糖8.2g。Fine Robustaは1本24gで砂糖10.0gだった。
Fine Robustaは撮影時55,900VNDのセール価格で、通常価格は69,700VND。箱の見た目だけでなく、1袋の重量と砂糖量まで違う。
原材料欄は同じ3in1でも違う
G7 3in1は、砂糖、クリームパウダー、インスタントコーヒー混合の順。Vinacafé Gold Originalの袋は、砂糖、植物性クリーム、塩、着色料、インスタントコーヒー14%と記載されていた。
どちらも砂糖が原材料欄の先頭にある一方、コーヒーの割合や構成は同じではない。
C7とG7は別ブランド
売り場ではHUCAFOODの「C7」とTrung NguyênのG7が並んでいることがある。どちらも赤い楕円形のロゴが使われた商品があり、離れて見ると似ている。
ベトナムコーヒーのお土産はどこで買う?
大型スーパー|種類と値札を比べやすい
G7、Vinacafé、Trung Nguyên Legendをまとめて比較するなら、大型スーパーが使いやすい。全国に店舗があるウィンマートが見つけやすく、ほかにGo!(旧Big C)、ロッテマート、AEONでも売り場が広い。
同じ棚で容量違いまで見られ、値札も付いているため、1本単価を計算しやすい。価格は店舗とセールで変わるので、この記事の数字は「2026年8月末の目安」として見てほしい。
コンビニ|急いで買うときには便利
G7など定番のインスタントコーヒーはコンビニでも見つかる。ただし種類は5〜6点に絞られることが多く、容量違いも揃わない。何種類か比べたいなら先にスーパーを見るほうが早い。
ブランド店・コーヒー専門店|挽き粉やギフトを探しやすい
Sáng Tạoのような挽きコーヒーや、パッケージに高級感のある商品を探すならブランド店も選択肢になる。Trung Nguyên LegendやHighlands Coffeeは、街なかの自社カフェでも物販をしている。コーヒーを飲んだついでに買えるので、荷物を増やしたくない日には使いやすい。
インスタントのばらまき用と、コーヒー好き向けの挽き粉を同じ基準で選ばず、渡す相手で買う場所を分けると選びやすい。
空港|市内で値札を見ておく
空港にもコーヒーのお土産はある。出発直前に買える点は便利だが、価格まで比較したい場合は市内のスーパーで値札を見ておくと判断材料になる。
ハノイのお土産全体を探している場合はハノイのお土産ガイド、ダナンならダナンのお土産ガイドもあわせて確認できる。
ベトナムのインスタントコーヒーの飲み方・作り方
渡す相手が困らないように、袋や箱に書いてある湯量も確認しておく。
3in1はお湯を注いで混ぜる
3in1は袋の中身をカップに入れ、お湯を注いで混ぜれば飲める。商品によって1袋の重量が16g、17g、20g、24g、29gと違うため、お湯の量はパッケージ表示に合わせるのが基本だ。
C7のカプチーノの箱には、こう書かれている。
- ホット:1本に湯50ml
- アイス:2本に湯60mlで濃く溶かしてから、氷を入れる
アイスは1本ではなく2本使う。氷で薄まる前提の作り方になっている。
ブラックは砂糖・練乳を後から足せる
G7 Hòa Tan Đenのようなブラックタイプは、そのまま飲んでもいいし、砂糖や練乳を後から足してもいい。
ベトナムらしい甘い味にしたいなら練乳、甘さを抑えたいなら何も入れないなど、1箱で調整できる。
Sáng Tạoはフィンで抽出する
Sáng Tạoは溶かすインスタントではない。袋の裏には、次の手順が書かれている。
- フィンに大さじ3杯(約20g)を入れ、軽くならして内蓋で押さえる
- 96〜100℃の湯を20mlだけ注いで、粉全体に染み込むのを待つ
- そのあと45mlほど注ぎ足す
- 好みで砂糖・練乳・氷を加える
よくある質問
ベトナムのインスタントコーヒーは甘い?
商品による。今回確認した8商品では、1本あたりの砂糖は0〜10.2gだった。3in1は砂糖入りが多いが、G7 Hòa Tan Đenのように砂糖0gのブラックもある。
甘くないベトナムコーヒーのお土産は?
今回の比較ではG7 Hòa Tan Đenが砂糖0g。砂糖入りではVinacafé Chấtが3.7gで最も少なかった。
ばらまき用なら何袋入りがいい?
G7 3in1は18袋、21袋、50袋、100袋など複数サイズがある。人数が多ければ大袋ほど1本単価は下がりやすいが、100袋入りは1.6kgあるため荷物の重量も見て選びたい。
Sáng Tạo 1〜5は数字が大きいほど高級?
数字だけで判断するより、使われる豆を見るほうが分かりやすい。1はCuli Robusta、2はRobusta+Arabica、3はArabica sẻ、4は4品種のブレンド、5はCuli Arabicaと構成が変わる。今回確認した1〜4の店頭価格は340gで95,000〜154,200VNDと1.6倍の開きがあり、袋のコーヒー割合は80〜82%だった。
C7とG7は同じ会社?
違う。C7はHUCAFOOD、G7はTrung Nguyênのブランドで、別の商品だ。
ジャコウネココーヒーはお土産に買える?
スーパーや土産店で見かける。今回の売り場では「cà phê chồn」と書かれた商品が66,500〜121,000VND(約400〜730円)で並んでいた。同じ棚でも価格に幅があり、中身も商品によって違う。見分け方はベトナムコーヒーの記事で扱っている。
まとめ|箱より「砂糖・形態・入数」を見る
ベトナムコーヒーのお土産は、ブランドだけで選ぶより、砂糖量、飲み方、入数の3つを見ると失敗しにくい。
甘くないものならG7ブラック、砂糖入りでも控えめなものならChất、配る人数が多いならG7 3in1の大袋。粉から淹れる相手には、豆の違いで選べるSáng Tạoという選択肢もある。
スーパーの棚で迷ったら、表面のデザインだけで決めず、一度裏面を見る。それだけで、自分用にもお土産にも選びやすくなる。
最後に、飲むときはお湯は少なめに。