ホーチミンのサイゴン中央郵便局は、入場無料で中を見学でき、今も郵便局として使われている。館内でハガキと切手を買えば、その場から日本へハガキを送れる。
サイゴン中央郵便局から日本へハガキを送る方法

日本へハガキを出す流れは、次の4つだ。
- ハガキを買う|館内のお土産の売り場で選ぶ
- 書く|館内の机やベンチで、宛名とメッセージを書く
- 切手を買う|郵便の窓口で「To Japan」と日本あてであることを伝え、出す枚数を言う
- 出す|切手を貼り、窓口の近くの投函口に入れるか、窓口の人に渡す
宛名の書き方|住所は日本語でOK、最後に「JAPAN」
日本あてのハガキは、住所と名前を日本語で書いてよい。郵便番号も普段どおり書き、最後に国名の「JAPAN」だけはローマ字の大文字ではっきり書く。住所をローマ字に直しても送れるが、日本語の住所を無理に変換する必要はない。
- 右半分|宛先。名前の前に「To」を付け、郵便番号・住所・名前を日本語で書き、いちばん下に「JAPAN」
- 左半分|メッセージ
- 差出人|書くなら、名前の前に「From」を付ける
ハガキと切手の値段
| 買うもの | 買う場所 | 値段の目安 |
|---|---|---|
| ハガキ | 館内のお土産の売り場 | 2〜4万ドン(約120〜240円) |
| 日本までの切手(ハガキ1枚ぶん) | 郵便の窓口 | 3万ドン前後(約180円) |
ハガキの値段は、大きさや絵柄で変わる。切手代は窓口で日本あてだと伝えれば計算してもらえるので、覚えていく必要はない。ハガキ代も切手代も、ドンの現金で用意しておく。
日本に届くまでの日数
Vietnam Postが公表している航空郵便の全行程の目安は、日本あてで最短6.5日・最長12日。ただしこれは標準の日数で、必ずこの日数で届くという保証ではない。
サイゴン中央郵便局の営業時間と入場料
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月曜〜土曜 | 7:30〜18:00 |
| 日曜 | 8:00〜17:00 |
| 入場料 | 無料 |
正面入口の左の柱には、営業時間を書いた板「GIỜ MỞ CỬA(OPEN HOURS)」が掛かっている。
入場は無料で、お金がかかるのはハガキや切手、お土産を買うときだけだ。
サイゴン中央郵便局の所要時間
| 過ごし方 | 時間の目安 |
|---|---|
| 館内を見るだけ | 20分〜1時間 |
| ハガキを出す | 見学の時間に、ハガキを書く時間と、切手を買って出すまでの10分ほどを足す |
サイゴン中央郵便局の見どころ
正面の時計と「1886 1891」の数字

正面の大きなアーチには、「BƯU ĐIỆN(郵便局)」の文字と大きな時計が掲げられている。時計の下の飾りに刻まれた「1886」と「1891」は、建て始めた年と完成した年だ。
窓と窓の間の飾りには、VOLTA(ボルタ)、ARAGO(アラゴ)、CHAPPE(シャップ)、AMPERE(アンペール)など、電気や電信の発展に関わった人の名前が刻まれている。
アーチ天井の奥にホーチミン主席の肖像画

入口から奥へ、緑の鉄のアーチが連なる天井が続く。突き当たりの壁にはホーチミン主席の大きな肖像画があり、その下に丸い時計と、「NHANH CHÓNG – CHÍNH XÁC – AN TOÀN – TIỆN LỢI – VĂN MINH(速く・正確に・安全に・便利に・礼儀正しく)」と書かれた帯が掛かっている。
入口の左右の壁に描かれた2枚の古い地図
入ってすぐの左右の壁の上部に、大きな古い地図が描かれている(いちばん上の写真)。
- 肖像画に向かって左|1936年の「Lignes télégraphiques du Sud Vietnam et du Cambodge(南ベトナムとカンボジアの電信線)」
- 肖像画に向かって右|1892年の「Saigon et ses environs(サイゴンとその周辺)」
木の電話ボックスと、東京の時刻を指す時計

入口の左右には、彫刻の入った木の電話ボックスが並ぶ。上には都市名の札が付いた時計が掛かっていて、左側の端がTOKYO(東京)、右側にはPARIS(パリ)もある。
お土産の売り場

館内には、ハガキや切手、雑貨を売る「VIETNAMPOST SOUVENIR」の売り場が並ぶ。入口から肖像画に向かって左手には、SIMカードや市内のツアーを扱う「TOURIST INFORMATION」のカウンターもある。
ホーチミンのほかのお土産の買い場所と値段は、こちらの記事にある。
サイゴン中央郵便局とは|1891年に完成したフランス統治時代の郵便局
サイゴン中央郵便局(Bưu điện Trung tâm Sài Gòn)は、ベトナムがフランスの植民地だった時代に建てられた郵便局だ。1886年に建て始め、1891年に完成した。当時は郵便と電信を扱う「Sở Dây thép Sài Gòn(サイゴン電信局)」と呼ばれていた。
設計したのは、フランスの建築家ヴィルデュー(Villedieu)と、助手のフーロー(Foulhoux)。この場所には1860年に建てられた先代の郵便局があり、そちらはエッフェル塔のギュスターヴ・エッフェルの設計とされる。今見る建物は、それを1886年から建て替えたものだ。建物はベトナムの郵便会社Vietnam Postのもので、今も切手を売り、国内と海外への郵便を受け付けている。
「世界で最も美しい郵便局」11か所に選ばれた
2023年、アメリカの建築とインテリアの雑誌Architectural Digestが選んだ「世界で最も美しい郵便局」11か所の1つに、サイゴン中央郵便局が挙げられた。黄色い外壁と緑のよろい戸が、郵便局を人気の観光地にしていると紹介されている。
サイゴンがホーチミン市になったのは1976年
ベトナム戦争は1975年に終わり、翌1976年にサイゴンは、ベトナム建国の指導者ホー・チ・ミンの名をとって「ホーチミン市」に改められた。郵便局の名前にはサイゴンが残り、正面のアーチには「THÀNH PHỐ HỒ CHÍ MINH(ホーチミン市)」の文字も入っている。
ベトナム戦争がなぜ始まり、どう終わったのかは、こちらの記事にある。
サイゴン中央郵便局の周辺
正面のサイゴン大教会は改修の工事中

郵便局の正面、広場をはさんだ向かいに、赤れんがのサイゴン大教会(聖母マリア教会)が建つ。2017年から大規模な改修が続いていて、2026年9月現在も改修中だ。2026年6月も建物には足場が組まれ、まわりは工事の囲いで覆われていた。
大教会の見どころや、郵便局の前から南のサイゴン川まで続くドンコイ通りの歩き方は、こちらの記事にある。
郵便局の横のブックストリート(書店通り)

郵便局の建物の横には、「ĐƯỜNG SÁCH THÀNH PHỐ HỒ CHÍ MINH(ホーチミン市ブックストリート)」の門が立つ。通りの両側に出版社や書店の店が並び、木のベンチで休める。門の脇には、通りが禁煙であることを示す「ĐƯỜNG SÁCH KHÔNG THUỐC LÁ」の看板がある。

店の前の台には、ベトナム語の本が平積みにされている。
郵便局の窓口で両替もできる
郵便局の窓口では両替もでき、パスポートを見せる。1区のほかの両替所と、それぞれが開いている時間は、こちらの記事にある。
サイゴン中央郵便局の場所と行き方

- 住所:2 Công xã Paris, Phường Sài Gòn, TP. Hồ Chí Minh
- 営業時間:月曜〜土曜7:30〜18:00/日曜8:00〜17:00
- 入場料:無料
- 地図:Googleマップで開く
ホーチミン1区の中心、ドンコイ通りの北の端にあり、サイゴン大教会の前の広場(パリ広場)に面している。主な観光地から歩いて行ける。
| 出発地 | 徒歩 |
|---|---|
| 戦争証跡博物館 | 約10分 |
| レタントン通り(日本人街) | 約10分 |
| ベンタイン市場 | 約15分 |
Grabで行くときは、行き先に「Bưu điện Trung tâm Sài Gòn」または「Saigon Central Post Office」を入れる。
戦争証跡博物館から統一会堂、サイゴン大教会、中央郵便局の順に歩くと、1区の中心の見どころを半日で回れる。
サイゴン中央郵便局についてよくある質問
Q. 設計したのは誰?
建物を持つVietnam Postの説明では、建築家ヴィルデュー(Villedieu)と助手のフーロー(Foulhoux)の設計案で、1886年から1891年にかけて建てられた。1860年に建てられた先代の郵便局はギュスターヴ・エッフェルの設計とされるが、今見る建物はその建て替えだ。
Q. サイゴン中央郵便局とは?
ホーチミン1区にある、フランス統治時代の1891年に完成した郵便局。今も郵便局として使われ、入場無料で中を見学できる。
Q. 世界一美しい郵便局はどこ?
アメリカの雑誌Architectural Digestが2023年に選んだ「世界で最も美しい郵便局」11か所の1つに、サイゴン中央郵便局が挙げられている。
Q. サイゴンはなぜホーチミンに改名された?
ベトナム戦争が終わった翌年の1976年に、ベトナム建国の指導者ホー・チ・ミンの名をとって「ホーチミン市」に改められた。
Q. サイゴン中央郵便局の営業時間は?
月曜〜土曜は7:30〜18:00、日曜は8:00〜17:00。
Q. 入場料はかかる?
かからない。お金がかかるのは、ハガキや切手、お土産を買うときだけ。
Q. 日本へハガキを送るには?
館内の売り場でハガキを買って書き、郵便の窓口で「To Japan」と伝えて切手を買う。切手を貼ったら、窓口の近くの投函口に入れるか、窓口の人に渡す。
Q. 日本までの切手代はいくら?
ハガキ1枚で3万ドン前後(約180円)。ハガキ代の2〜4万ドンと合わせると、1枚あたり5〜7万ドンほどになる。
Q. 宛名は日本語で書いていい?
住所と名前は日本語でよい。郵便番号も書き、いちばん下に国名「JAPAN」をローマ字の大文字ではっきり書く。
Q. 日本に届くまで何日かかる?
Vietnam Postが公表している航空郵便の全行程の目安は、日本あてで最短6.5日・最長12日。標準の日数なので、これより早いことも遅いこともある。この送り方には追跡番号が付かず、紛失の補償もない。
Q. 英語は通じる?
切手の窓口では「To Japan」と伝えれば日本あての切手を出してもらえる。金額は英語で言われることもある。
Q. 所要時間はどれくらい?
館内を見るだけなら20分〜1時間。ハガキを出すなら、書く時間と、切手を買って出すまでの10分ほどを足す。
Q. お土産は買える?
買える。館内に「VIETNAMPOST SOUVENIR」の売り場があり、ハガキや切手、雑貨を売っている。
まとめ|ハガキは館内で買い、切手は窓口、国名だけ「JAPAN」
- 送り方|館内でハガキを買って書き、窓口で「To Japan」と伝えて切手を買い、貼って出す
- 値段|ハガキ2〜4万ドン、日本までの切手3万ドン前後
- 宛名|住所と名前は日本語でOK。いちばん下に「JAPAN」を大文字で書く
- 届く日数|公表の目安は最短6.5日・最長12日。急ぐものは国際EMS
- 営業時間|月曜〜土曜7:30〜18:00/日曜8:00〜17:00。入場無料
- 見どころ|正面の「1886 1891」、アーチ天井と肖像画、2枚の古い地図、木の電話ボックス
ホーチミンのほかの観光地や、何泊で回るかはこちらにある。