ベトナムのスーパーの酒売り場に立つと、見たことのないラベルが棚一面に並んでいる。値段も度数もばらばらで、どれを手に取ればいいのか決められない。
この記事では、2026年8月28日にベトナムのスーパーで撮った値札をそのまま並べる。商品名・容量・度数・その日の売価がわかれば、棚の前で迷う時間は短くなる。
ベトナムのお酒の値段一覧【2026年8月28日時点】

まず米から造る蒸留酒から。
| 商品 | 容量 | 度数 | 現地価格 | 円換算 |
|---|---|---|---|---|
| ネプモイ(Nếp Mới) | 500ml | 30% | 93,000ドン | 約560円 |
| ルアモイ(Lúa Mới) | 700ml | 40% | 125,000ドン | 約750円 |
| ウォッカハノイ プレミアム | 500ml | 33% | 135,000ドン | 約810円 |
| ウォッカハノイ | 700ml | 39.5% | 144,000ドン | 約860円 |
| ルオウ・ハノイ(ペットボトル) | 2L | 35% | 191,000ドン | 約1,150円 |
続いてワイン。ベトナム産はダラットワイン(Vang Đà Lạt)とシャトーダラット、どちらもラドフーズ(Ladofoods)という同じ会社の製品である。
| 商品 | 容量 | 度数 | 現地価格 | 円換算 |
|---|---|---|---|---|
| ダラットワイン クラシック 赤 | 750ml | 12% | 105,000ドン | 約630円 |
| ダラットワイン クラシック 白 | 750ml | 12% | 105,000ドン | 約630円 |
| ダラットワイン ストロング 赤 | 750ml | 15% | 120,000ドン | 約720円 |
| ダラットワイン エクスポート 赤 | 750ml | 12% | 125,000ドン | 約750円 |
| ダラットワイン スーペリア 赤 | 750ml | 12% | 138,000ドン | 約830円 |
| ヴィヴァズ サングリア | 750ml | — | 135,000ドン | 約810円 |
| シングルエディション シラーズ | 750ml | — | 160,000ドン | 約960円 |
| シャトーダラット スペシャル カベルネ・ソーヴィニヨン | 750ml | 12.5% | 268,000ドン | 約1,600円 |
| シャトーダラット スペシャル メルロー | 750ml | 12.5% | 272,000ドン | 約1,630円 |
ここまでの数字を一言でまとめると、今回確認したベトナム産の酒は、1本約560〜1,630円だった。
米の蒸留酒(ベトナム焼酎)|ネプモイ・ルアモイ・ウォッカハノイの違い

日本では、ネプモイやルアモイのような米の蒸留酒を「ベトナム焼酎」と呼ぶことがある。
この3つはすべて同じメーカーが造っている。ボトルには「HALICO(ハリコ)」「94 Lò Đúc(ロードゥック通り94番地)」「EST 1898」と入っており、ハノイの酒造会社の製品である。
ネプモイ(Nếp Mới/ネップモイ)
赤いラベルに稲穂が描かれた一本。ラベルには「VODKA」と書かれているが、原料は米である。
注意したいのが度数だ。棚にあった500mlは30%volだった。同じネプモイでもボトルの大きさで度数が違い、500mlと700mlを比べると、700mlのほうが40%と高い。
ルアモイ(Lúa Mới)

黄色いラベルの700ml、40%vol。ラベルには「Vodka New Rice」とある。
ネプモイの500ml(30%)と比べると度数が10ポイント高く、値段は32,000ドン(約190円)高い。度数で選ぶならルアモイ、度数を抑えたいなら30%のネプモイ500mlという分かれ方になる。
ウォッカハノイ(Vodka Hà Nội)

青と白のラベルで、棚でいちばん幅を取っているのがこれ。ラベルには「100% từ gạo Việt Nam(100%ベトナム米から)」と明記されている。ウォッカという名前だが、中身は米の蒸留酒である。
種類が多いので、度数と容量を並べておく。
- プレミアム 500ml:33%/135,000ドン(約810円)。白ラベル
- 700ml:39.5%/144,000ドン(約860円)。紺ラベル。ラベルに「RICE FERMENTATION ALCOHOL」
同じHALICOの製品では、別商品としてRượu Hà Nội(ルオウ・ハノイ)の2L・35%も191,000ドン(約1,150円)で並んでいた。

この2Lのペットボトル入りは1リットルあたりで見れば圧倒的に安い。ただし後述する日本の免税枠は合計2,280mlなので、この1本だけでほぼ枠を使い切る。お土産として買うなら500mlか700mlのほうが扱いやすい。
ダラットワイン|Classic・Strong・Export・Superiorの値段と度数

ベトナム産ワインといえばダラットワイン(Vang Đà Lạt)。今回の売り場ではClassic、Strong、Export、Superiorの4種類が並んでいた。ラベルのデザインは共通で、下に入る名前の部分だけが違う。
- クラシック(CLASSIC):105,000ドン・12%。いちばん安い。赤と白があり、値段は同じ
- ストロング(STRONG WINE):120,000ドン・15%。黒地に金のラベルで見た目が違う
- エクスポート(EXPORT):125,000ドン・12%
- スーペリア(SUPERIOR):138,000ドン・12%。今回の4種類では最も高かった

ここで押さえておきたいのは、度数が高いほど高い、という並びになっていないことだ。いちばん度数が高いストロング(15%)は120,000ドンで、12%のスーペリア(138,000ドン)やエクスポート(125,000ドン)より安い。度数だけを見て値段を予想しないほうがいい。
飲み比べたいなら、いちばん安いクラシックと度数の高いストロングの2本で225,000ドン(約1,350円)。値段の幅は105,000〜138,000ドンなので、どれを選んでも1本1,000円は超えない。
シャトーダラット(贈答用)

同じLadofoodsが展開するのがシャトーダラット(Château Dalat)。スペシャルのカベルネ・ソーヴィニヨンが268,000ドン、メルローが272,000ドン、どちらも750ml・12.5%である。
ダラットワインの倍ほどの値段になるが、黄色い化粧箱が用意されているのはこちら。人に渡す前提なら箱付きを選ぶと形がつく。
輸入ワインとの値段差

同じ棚には輸入ワインも並んでいる。値札はこうだった。
- パッション(チリ)750ml:165,000ドン(約990円)
- レオゲート・エステート(オーストラリア)75cl:234,000ドン(約1,400円)
- ティーニ(イタリア)750ml:255,000ドン(約1,530円)
- ウンドラーガ シャルドネ(チリ)75cl:309,000ドン(約1,850円)
- リープフラウミルヒ(ドイツ)750ml:399,000ドン(約2,390円)
- ヴォガ モスカート(イタリア)750ml:629,000ドン(約3,770円)
今回確認した輸入ワインの最安値165,000ドンは、Vang Đà Lạt4種で最も高かったSuperiorの138,000ドンより高かった。現地で飲む分にも、持って帰る分にも、ベトナム産のほうが値段は抑えやすい。
ビールの値段と銘柄
ビールは酒売り場ではなく、缶飲料の棚にケースごと積まれていることが多い。銘柄は地域によって強さが違い、北部はハノイビール、中部はラルー、南部はサイゴンビールと333が定番である。
ビールの銘柄ごとの違い、氷を入れて飲む理由、店での注文のしかたは専用の記事にまとめている。
歩道のプラスチック椅子で飲む生ビール「ビアホイ」は、また別の飲み方になる。
日本へ何本まで持って帰れるか
ここがいちばん間違えやすい。基準は本数ではなく合計の容量である。
日本の税関の免税範囲は、760mlを1本と換算して3本まで。つまり合計2,280mlまでが免税になる。度数は関係ない。
| 買い方の例 | 合計 | 免税枠(2,280ml) |
|---|---|---|
| ダラットワイン750ml × 3本 | 2,250ml | 収まる |
| ネプモイ500ml × 4本 | 2,000ml | 収まる |
| ルアモイ700ml × 3本 + ワイン750ml | 2,850ml | 超える(申告が必要) |
| 2Lペットボトル × 1本 | 2,000ml | 収まるが、これでほぼ枠は終わり |
飛行機に載せる側のルールも押さえておきたい。国際線では100mlを超える液体は機内に持ち込めないため、市内で購入した100ml超の酒は、原則として預け荷物に入れることになる。度数24%以下(ワイン・ビール)は容量の制限なし、度数24%超70%以下(ネプモイ・ルアモイ・ウォッカハノイはすべてここ)は1人5リットルまで、というのが航空会社の共通ルールである。免税店で買って封をされた袋のまま持つ場合は別扱いになる。
瓶が割れないよう、服にくるんでスーツケースの中央に入れておくと安心だ。
ベトナムでは何歳からお酒を飲めるか
ベトナムは18歳から。2019年のアルコール被害防止法で、18歳未満の飲酒と、18歳未満への販売・提供が禁止されている。日本と違ってビールもこの法律の対象に入っている点は覚えておきたい。
2026年5月15日に施行された政令(第90号/2026/ND-CP)で、罰則がはっきりした。
- 18歳未満に酒・ビールを販売した場合:100万〜300万ドンの罰金
- 「18歳未満には販売しない」の掲示を見やすい場所に出していない場合も同額の罰金
- 16歳以上18歳未満の本人が飲んだ場合:警告処分
売り場でも、ボトルのラベルに「18+」のマークが印刷されている。旅行者にもその国の法律が適用されるので、18歳から19歳の人はベトナムでは飲めるが、日本に持ち帰る分の免税枠は20歳からである点は別の話として分けて考えたい。
どこで買うか
酒は大型スーパーが探しやすい。全国に店舗があるチェーンなら、WinMart、Co.opmart、Go!/Big C、LOTTE Mart、AEONあたりで売り場が確保されている。
売り場の作りには特徴がある。米の蒸留酒とワインは別の棚で、蒸留酒は白い金網の付いた開放棚、ワインは照明の入った木製の棚に置かれていることが多い。ワインの棚のほうが値札が読みやすく、同じシリーズがまとまって置かれているので選びやすい。
コンビニでも缶ビールや小瓶は買えるが、蒸留酒とワインの品ぞろえはスーパーに大きく劣る。
空港の免税店でも酒類は買えるが、品ぞろえや価格は市内のスーパーと異なる。種類を比較するなら、市内で先に見ておくと選びやすい。
お土産全体の選び方は別記事にまとめている。
お酒以外の定番土産なら、ベトナムコーヒーも選択肢になる。
よくある質問(FAQ)
ベトナムで有名なお酒は何ですか?
米から造る蒸留酒のネプモイ(Nếp Mới)とルアモイ(Lúa Mới)、そしてウォッカハノイ(Vodka Hà Nội)。この3つはいずれもハノイのハリコ社の製品である。ワインならダラットワイン(Vang Đà Lạt)が定番。ビールは地域ごとに銘柄が分かれる。
ネプモイとルアモイの違いは?
どちらも米の蒸留酒で、同じメーカーの製品である。棚で見分けるならラベルの色で、ネプモイが赤、ルアモイが黄色。2026年8月時点の値札では、ネプモイ500mlが30%で93,000ドン、ルアモイ700mlが40%で125,000ドンだった。度数はルアモイのほうが高い。
ベトナムのお酒は何度くらいありますか?
米の蒸留酒は30〜40%が中心。ダラットワインは12〜15%で、日本で売られているワインとほぼ同じ範囲である。ビールは4〜5%台。
ベトナムのお酒は日本でも買えますか?
買える。ネプモイは輸入酒を扱う酒販店や通販で手に入り、700mlで1,400〜1,700円程度が目安。現地で買う場合の2〜3倍というところ。ダラットワインは扱っている店が限られる。
ベトナム語でお酒は何と言いますか?
値段は交渉できますか?
スーパーは値札どおりで、交渉の余地はない。値札には適用日が印字されているので、その日の売価がそのまま会計金額になる。