ベトナムのお菓子おすすめ15選|スーパーの定番・有名な伝統菓子【2026年】

2026.03.15
旅・ガイド

ベトナムのスーパーでお菓子売り場に立つと、通路が一本まるごとお菓子で埋まっていて、結局どれを買えばいいのか分からなくなります

この記事では、ベトナムで実際に売られているお菓子15種類を、値段と買える場所つきで順位をつけて紹介します。

ベトナムのスーパーに並ぶ緑豆菓子バイン・ダウサインの棚

先に結論

  • ベトナムらしい定番:バイン・ダウサイン(緑豆菓子)
  • 食べやすさ重視:ココナッツクラッカー、One One、Tipo
  • 変わったもの:バイン・ピア(ドリアン+塩漬け卵)
  • ばらまき:チョコパイ、AFC、Tipo
  • 少し良いお土産:Marou のチョコレート
目次

ベトナムのお菓子おすすめ15選|まず一覧で比較

順位は「おいしい順」ではありません。味は好みが大きく分かれるので、初めてベトナムのお菓子を買う日本人が選びやすい順にしています。

順位 お菓子 特徴 買いやすさ お土産
1 バイン・ダウサイン 緑豆を使った代表的な伝統菓子
2 ココナッツクラッカー 香ばしく甘さ控えめ
3 One One ベトナムの定番ライスクラッカー
4 Tipo 卵ビスケット。種類が多い
5 ドライフルーツ マンゴー、ジャックフルーツなど
6 ケオ・ズア ベンチェのココナッツキャンディー
7 チョコパイ ベトナム人の子ども時代の味
8 バイン・コム ハノイを代表する緑色のもち米菓子
9 ケオ・ラック 日本の落花生おこしに近い
10 バイン・ピア ドリアン+緑豆+塩漬け卵の個性派
11 ダウフォン・ザーカー 衣つきのカリカリピーナッツ
12 AFC クラッカー 甘いものが苦手な人向き
13 オーマイ 梅・杏の甘酸っぱい果実菓子
14 ケオ・ハット・ディウ ノンラー型パッケージのカシュー菓子
15 Marou 産地別のベトナム産チョコレート

現地で確認したベトナムのお菓子の価格

同じお菓子でも、ブランド・容量・買う店によって値段はかなり違います。下は現地の店頭とベトナムのオンラインストアで確認した値段です。

商品 確認価格 円換算
バイン・ダウサイン Rồng Vàng 190g 27,000ドン 約160円
バイン・ダウサイン Minh Ngọc 詰め合わせ 63,000ドン 約380円
ココナッツクラッカー TOP COCO 72,000ドン 約430円
ココナッツチップス Dừa Sấy 145,000ドン 約870円
One One 230g 31,900ドン 約190円
Tipo 卵ビスケット 220g 43,000ドン 約260円
ドライマンゴー Green Chips 55,000ドン 約330円
ケオ・ズア Thanh Long ドリアン味 55,000ドン 約330円
チョコパイ Orion 396g・12個 54,000ドン 約320円
バイン・コム Làng Vòng 300g 45,000ドン 約270円
ケオ・ラック Gia Thành 500g 60,000ドン 約360円
バイン・ピア Tân Huê Viên 1箱 65,000〜210,000ドン 約390〜1,260円
AFC クラッカー 86g〜258g 13,300〜37,100ドン 約80〜220円
オーマイ(量り売り) 25,000〜42,000ドン 約150〜250円
ケオ・ハット・ディウ ノンラー型 40,000ドン 約240円
Marou 板チョコ 80g(Single Origin) 140,000ドン 約840円
量り売りキャンディー 100g 25,000ドン 約150円
円換算は1万ドン=60円で計算しています。45,000ドンなら270円、150,000ドンなら900円です。実際のレートは日によって動くので目安として使ってください。

1位 バイン・ダウサイン|ベトナムで有名な緑豆のお菓子

ミンゴックのバイン・ダウサイン(ベトナムの緑豆菓子)の箱
バイン・ダウサイン(bánh đậu xanh)は、緑豆を使ったベトナムの代表的な伝統菓子です。

1センチ角ほどに固めた小さな塊で、10個ほどが銀紙にまとめて包まれ、それが箱に詰められています。北部ハイズオン省の名産です。

見た目が乾いた固形物なので硬そうに見えますが、特徴は口の中でほろほろと崩れる粉っぽい食感。緑豆の穏やかな香りに砂糖の甘さが加わります。日本の落雁のような、口の中で崩れていくお菓子が好きな人には入りやすいタイプです。

一方で、この粉っぽさが苦手な人もいます。お茶なしで続けて食べると重く感じるので、温かいお茶と一緒に少しずつ食べるのが現地のやり方です。

主なブランドは Hòa An(ホアアン)、Rồng Vàng(ロンヴァン)、Minh Ngọc(ミンゴック)の3つ。スーパーの棚にはこの3つが並んで置かれていることが多く、箱の色は味や中身の違いを表しています。

Rồng Vàng の190g入り金色の箱で27,000ドン(約160円)。180〜200gの小箱なら10,000〜15,000ドン(約60〜90円)、1キロ近い手提げ袋でも70,000ドン前後(約420円)です。Minh Ngọc の5種類詰め合わせ(A27)は63,000ドン(約380円)。
バイン・ダウサインの原材料には、豚脂(mỡ lợn)が使われているものがあります。Hòa An の商品説明にも、緑豆・砂糖・豚脂・ザボンの花のオイルと明記されています。日本へ持ち帰る場合は、この記事の「日本に持ち帰れる?」を読んでください。

2位 ココナッツクラッカー|失敗しにくい

ベトナムのスーパーに並ぶTOP COCOのココナッツ焼き菓子と値札
ココナッツを使ったお菓子は、ベトナムで最も見つけやすいジャンルのひとつです。なかでも旅行者に選びやすいのが、薄く焼いたココナッツクラッカーと、乾燥させたココナッツチップスです。

ココナッツキャンディーほど甘さが重くなく、パリパリ・サクサクした食感。ココナッツの香りははっきりしていますが、砂糖の量が控えめなので後に残りません。日本ではあまり見かけない系統なので、ベトナムらしさもあります。

「ベトナムらしいものがいい、でもクセが強すぎるのは困る」という場合の第一候補です。TOP COCO、Bánh Hoa Dừa などのブランドがあります。

ベトナムのココナッツチップスDua Sayのパッケージと値札

TOP COCO などのココナッツ焼き菓子が72,000ドン(約430円)。フリーズドライのココナッツチップス「Dừa Sấy」は145,000ドン(約870円)で、こちらは価格帯が上がります。

3位 One One|ベトナムのスーパーで探しやすい米菓

ベトナムのライスクラッカーOne Oneの袋と中身
One Oneは、ベトナムのスーパーやコンビニで広く扱われているライスクラッカーのブランドです。

米を焼いた軽い食感で、日本のせんべいに近い部類。ただし味付けは濃いめで、甘辛い系統が中心です。甘口(Vị Ngọt Dịu)、海苔、チーズなど種類があります。

袋菓子なので気軽に買えて、味の想像もつきやすいお菓子です。伝統菓子はハードルが高いという人は、まずここから試すのが早いです。

ベトナムには One One のほかにも、Cốm Sen(蓮の実入り)や Cốm Sấy(乾燥コム)といった、米を使ったお菓子があります。同じ米菓でも日本とは味付けの方向が違うので、並べて食べ比べると面白いジャンルです。

ベトナムのスーパーに並ぶ蓮の実入り米菓Com Sen

甘口タイプの230g入りで31,900ドン(約190円)。150gの小袋もあります。

4位 Tipo|スーパーの定番。種類がとにかく多い

ベトナムの菓子ブランドTipoの卵ビスケットのパッケージ
Tipo はひとつのお菓子の名前ではなく、ブランド名です。卵を使ったビスケット、ロールケーキ、クリーム入り菓子、ウエハースなど、かなり多くの商品があります。

代表的なのは卵ビスケット(Bánh Trứng Tipo)。サクサクしたビスケットに甘いクリームを挟んだもので、黄色と赤のパッケージが目印です。ほかに野菜クラッカーもあります。

ベトナムのスーパーでは棚の一角を Tipo が占めていることもあり、Coffee Joy や RITZ と同じ列に置かれています。

個包装なので、職場へのばらまきにも向いています。

ベトナムのスーパーの棚に並ぶTipoのビスケット

卵ビスケットの220g入りで43,000ドン(約260円)。

5位 ドライフルーツ|お土産ならかなり堅い

ベトナムのドライマンゴー(塩唐辛子味)のパッケージと値札
何を買えばいいか分からないという人には、ドライフルーツが無難です。ベトナムのお土産売り場でいちばん面積を取っている分野でもあります。

マンゴー、ジャックフルーツ(mít)、バナナ、タロイモ、サツマイモ、蓮の実、ドリアンまであります。ジャックフルーツは日本で生の果実を食べる機会が少ないので、ベトナムらしさが出ます。

マンゴーひとつ取っても、砂糖を加えたもの、柔らかいソフトタイプ、唐辛子と塩を合わせたチリマンゴーと種類があります。甘いだけでなく塩唐辛子味があるのが、ベトナムらしいところです。

主なブランドは Vinamit(ヴィナミット)、Green Chips(グリーンチップス)、Xin Chào Việt Nam。Vinamit はジャックフルーツのチップスから始まったメーカーで、名前もそこからきています。

ベトナムのスーパーに並ぶVinamitのドライフルーツ

ドライマンゴーは35,000〜126,000ドン(約210〜760円)と幅があります。Green Chips の塩唐辛子味が55,000ドン(約330円)、ソフトタイプが60,000ドン(約360円)前後。フリーズドライのドリアンは価格帯が上がります。

マンゴーだけで10種類ほど並んでいます。ブランドごとの値段と、砂糖不使用の見分け方はベトナムのドライマンゴーおすすめ10選にまとめました。

6位 ケオ・ズア|ベンチェの定番土産

タインロンのドリアン味ココナッツキャンディーと値札
ケオ・ズア(kẹo dừa)は、南部ベンチェの名物として知られるココナッツキャンディーです。ココナッツミルクと砂糖、麦芽糖を煮詰めた濃厚なキャンディーで、1粒ずつ薄い紙に包まれています。

商品によっては、キャンディーに密着した内側の薄い膜がライスペーパーで、そのまま食べられます。ただし外側の包装紙は食べません。二重に包まれているものと、ヒートシールで密封されているものがあるので、剥がれない薄膜が残る場合はパッケージの表示を確認してください。

味の種類が多く、プレーンのほかにドリアン味、カカオ味、パンダン&ドリアン味、ピーナッツ入りがあります。主なブランドは Thanh Long(タインロン)、Tiến Đạt(ティエンダット)、Yến Hoàng(イエンホアン)。

個包装なので、ばらまき用途とも相性がいいお菓子です。

ベトナムの土産店に並ぶティエンダットのココナッツキャンディー

Thanh Long のドリアン味(Kẹo Dừa Sầu Riêng)とパンダン&ドリアン味(Kẹo Dừa Lá Dứa Sầu Riêng)が、それぞれ55,000ドン(約330円)。棚には「Best Seller」の札が付いていました。

Thanh Long の箱には、ベンチェの特産品を示す「Đặc Sản Bến Tre」の表記と、ベトナムの地域特産品認証である OCOP の4つ星マークが入っています。どのブランドにするか迷ったら、この認証マークを目印にする手があります。

ベンチェ省は2025年の行政区画の見直しでヴィンロン省に統合されました。ただしパッケージや店頭では今も「ベンチェ」の表記が使われています。

7位 チョコパイ|ベトナム人の子ども時代の味

ベトナムのスーパーで特売されるオリオンのチョコパイ
柔らかいスポンジにマシュマロを挟み、チョコレートでコーティングしたお菓子です。韓国 Orion 社の製品ですが、ベトナムに工場があり、多くのベトナム人にとっては子どもの頃からある味です。

日本のロッテのチョコパイとほぼ同じものなので、味に驚くことはありません。それでも入れているのは、ベトナムのお菓子売り場を語るうえで外せない存在だからです。スーパーでは特売の対象になりやすく、「GIÁ SIÊU SỐC」(衝撃価格)の黄色い看板とともに山積みにされていることがあります。

1個ずつ個包装で、箱に12個入っています。単価が安く、配りやすい形なので、ばらまき用としては優秀です。

396g・12個入りの箱で54,000ドン(約320円)。セールなら48,500ドン(約290円)まで下がります。1個33gで140kcal です。

8位 バイン・コム|ハノイなら一度は見てほしい

ハノイの伝統菓子バイン・コム・ランヴォンの箱と値札
バイン・コム(bánh cốm)は、若いもち米を潰した「コム」で甘い緑豆あんを包んだ、ハノイの代表的なお菓子です。

淡い緑色が特徴で、正方形の小さな塊が箱に並んでいます。甘さが控えめで、もちもちした食感。和菓子に似ているという声が多いお菓子です。ハノイでは結婚の結納の贈り物にも使われてきました。

有名なのは「Làng Vòng(ランヴォン)」ブランド。黄色と緑の派手な箱に「Đặc Sản Hà Nội」(ハノイの特産)と書かれていて、旧市街のお土産店では箱が輪ゴムで束ねられて積み上げられています。

ハノイ土産としての土地らしさはかなり強い一品です。

Làng Vòng の箱入りで45,000ドン/300g(約270円)。
スーパーのビスケットのような長期保存品とは性格が違います。もち米を使った生菓子なので日持ちが短く、数日から1週間程度です。買うときは必ずパッケージの賞味期限を確認してください。

9位 ケオ・ラック|日本の落花生おこしに近い

ベトナムのピーナッツ飴ケオ・ラック(ザタイン)と値札
ケオ・ラック(kẹo lạc)は、ローストしたピーナッツを砂糖と麦芽糖で固めた板状のお菓子です。

日本の落花生おこしとほとんど同じ味で、ベトナムのお菓子のなかでは日本人が最も抵抗なく食べられるもののひとつです。ベトナムらしさという点では地味ですが、渡した相手が確実に食べてくれるという意味では堅い選択です。

ハノイ旧市街の伝統菓子店では、透明な袋に棒状に切ったものが詰められて売られています。Gia Thành(ザタイン)のように、伝統菓子を専門に作る小さなメーカーのものが多く並びます。

歯にくっつきやすいので、詰め物のある人は気をつけてください。

Gia Thành の500g入りで60,000ドン(約360円)。棚の値札には「Giá/Price 60.000」「Khối lượng/Weight 500g」と書かれています。

10位 バイン・ピア|好みが最も分かれやすい

ベトナム南部の伝統菓子バイン・ピアのパッケージ
バイン・ピア(bánh pía)は、南部ソクチャンの名物として知られる菓子です。薄い生地を何層にも重ね、中に緑豆あん、ドリアン、塩漬けの卵黄を入れたものが定番です。

この組み合わせはかなり独特です。甘い緑豆、ドリアンの香り、卵黄の塩気が一度に来るため、好き嫌いは今回の15種類のなかで最も分かれます。無難なお土産というより、ドリアン好きや「日本にはない味を食べたい」という人向けです。

最大手は Tân Huê Viên(タンフエヴィエン)。1985年創業で、ソクチャンの菓子メーカーとしては最も名前が通っています。1個40gが12個入って480gというのが標準的なサイズです。

バイン・ピアが必ずドリアン入りというわけではありません。緑豆だけのもの、蓮の実、タロイモなど、いろいろなフレーバーがあります。パッケージの「sầu riêng」(ドリアン)の表記を確認してから選んでください。
Tân Huê Viên の箱入りで65,000〜210,000ドン(約390〜1,260円)。中身の種類と箱の大きさで幅があります。

ホーチミンのグエンタイビン通りには、バイン・ピアを専門に扱う Hương Việt(フオンヴィエット)という店があります。アーチ型の入口が目印です。

ホーチミンのバイン・ピア専門店フオンヴィエットの外観

11位 ダウフォン・ザーカー|カリカリのピーナッツ菓子

ベトナムの店に吊り下げられたPOCAのダウフォン・ザーカー(衣つきピーナッツ)
ダウフォン・ザーカー(đậu phộng da cá)は、ピーナッツに衣をつけて揚げた豆菓子です。「魚の皮」という名前ですが魚は入っておらず、衣の見た目からきた呼び名です。

外はカリッと硬く、噛むと中のピーナッツが香ります。塩気とわずかな甘さがあり、ビールに合うお菓子として売られています。甘いケーキやキャンディーではないので、甘いものが得意でない人にも候補になります。

POCA のものには、チーズ味(Phô Mai)とココナッツミルク味(Nước Cốt Dừa)があり、70gの袋が吊り下げラックにずらりと並んでいます。ほかに Tân Tân(タンタン)も同じ系統の豆菓子を作っていて、こちらはココナッツミルク味やニンニク唐辛子味があります。

小袋なので、旅行中のおやつとしても買いやすいお菓子です。

12位 AFC クラッカー|甘くないベトナム土産

ベトナムのコンビニの菓子棚に並ぶAFCクラッカー
AFC は Kinh Đô 系のクラッカーブランドです。小麦(Lúa Mì)、野菜(Rau)、キャラメルなど複数の味があります。

15種類のうち甘いものが多いので、甘くないものを混ぜたい場合に使いやすいお菓子です。甘いものが続いたときの箸休めにもなります。

小分けの袋が箱に入っているので配りやすく、コンビニでもオレオやポッキーと並んで置かれています。ベトナムのお菓子と聞いて伝統菓子だけを想像すると見落としやすいですが、現地の日常的なお菓子を知るならこうしたクラッカーも外せません。

86g入りが13,300〜14,500ドン(約80〜90円)、172g入りが22,900〜28,900ドン(約140〜170円)、258gの大袋が37,100ドン(約220円)。

13位 オーマイ|甘い・酸っぱい・しょっぱいが一緒に来る

ハノイ旧市街のオーマイ専門店の木製看板
オーマイ(ô mai)は、梅や杏などの果実を砂糖、塩、生姜、唐辛子などで加工したお菓子です。ハノイの伝統的な保存食として知られ、旧市街には専門店があります。

日本の甘露梅に少し似ていますが、商品によって甘味・酸味・塩味・辛味が同時に感じられるのが特徴です。クッキーやケーキとはまったく違うので、ベトナムらしいものを探すなら面白い選択肢になります。

オレンジ色の蓋のガラス瓶に入って店頭に並び、100グラム単位の量り売りが基本です。種類が20以上ある店もあるので、少量ずつ何種類か買うのがおすすめです。

瓶入りの量り売りで25,000〜42,000ドン(約150〜250円)。種類によって単価が変わります。

14位 ケオ・ハット・ディウ|パッケージごと土産になる

ノンラー型パッケージのカシューナッツ菓子と値札
カシューナッツを麦芽糖で固めたお菓子です。ベトナムはカシューナッツの生産量が多く、ナッツを使った菓子の種類も豊富です。

なかでも旅行者に選びやすいのが、ノンラー(ベトナムの笠)の形をした容器に入った商品。中身のお菓子だけでなく、パッケージそのものが土産物になります。木製の棚に並べられていることが多く、売り場でも目立ちます。

味は香ばしく、甘さは控えめ。ナッツが好きな相手なら外しにくいお菓子です。

ノンラー型の容器入りで40,000ドン(約240円)。

15位 Marou|少し良いお土産に

Marou(マルー)は、ホーチミン発のチョコレートブランドです。2011年に2人のフランス人が創業し、ベトナム南部6省のカカオを産地ごとに分けて板チョコにしています。

ベンチェ、ティエンザン、ラムドン、ドンナイ、バリア、ダクラク。産地とカカオ含有率が板ごとに違うので、6種類を並べると味の違いが分かります。ワインの産地違いを飲み比べるような楽しみ方ができるチョコレートです。

金色の包み紙を手で折って包んだパッケージで、贈り物にしやすい見た目です。ホーチミン、ハノイ、ホイアン、フエ、ダナン、ニャチャンなどに直営店があります。

Tipo や One One より値段は上がりますが、家族や友人など、ばらまきより少し良いものを渡したい相手に向いています。

公式オンラインでは、産地別の Single Origin 80g が140,000ドン(約840円)。フォーの香辛料入りやベンチェのココナッツミルク入りなど、素材を合わせた板は170,000ドン(約1,020円)。直営店限定の板は210,000ドン(約1,260円)です。24gのミニサイズなら66,000〜83,000ドン(約400〜500円)から買えます。
Marou には、ベトナムらしい素材を合わせた板もあります。65%のダークチョコに炒り米を混ぜた「Bỏng Cốm」(210,000ドン)、フォーの香辛料を入れた「Gia Vị Phở」(170,000ドン)、ゴマ入りライスペーパーを砕いて混ぜたもの(210,000ドン)など。産地別の板より高めですが、ここでしか買えないという点では土産向きです。

15選に入らなかったが現地で見かけるお菓子

ベトナムの市場の量り売りキャンディー売り場と100グラムあたりの単価の看板
売り場に並んでいて目に入るものです。買いやすさや持ち帰りやすさで15選から外しましたが、見つけたら試す価値があります。

  • メースン(mè xửng)── 中部フエの名物。ゴマと落花生を麦芽糖で固めたもので、ケオ・ラックより柔らかく粘りがあります。歯にくっつく度合いも上です
  • チェーラム(chè lam)── もち米粉、麦芽糖、生姜、ピーナッツを練った棒状の伝統菓子。生姜の辛みがほんのり効いています。産地はハノイ郊外のタイフオン社ラントゥク村で、Quốc Toản(クォックトアン)などのブランドがオレンジ色の箱で売られています
  • バイン・ザーロン(bánh da lợn)── 緑と黄の層が重なった蒸し菓子。見た目のインパクトはありますが日持ちがしないので、その場で食べるものです
  • バイン・ガウ(bánh gấu)── クマの形のビスケットにクリームが入ったもの。500gの大袋があり、軽くて量が多いので配りやすいお菓子です
  • タック・ズア(thạch dừa)── ココナッツの発酵ゼリー。日本のナタデココと同じもので、カップ入りが菓子売り場にあります
  • 量り売りのキャンディー── 市場や大型スーパーには、何十種類ものキャンディーとグミを並べて量り売りする一角があります。100グラムあたり25,000ドン(約150円)が目安で、看板に単価が出ています

目的別ランキング|結局どれを買えばいい?

目的 おすすめ 理由
初めて買う ココナッツクラッカー ベトナムらしさと食べやすさのバランス
有名なもの バイン・ダウサイン 緑豆を使った代表的な伝統菓子
スーパーで買う One One・Tipo 見つけやすく種類も多い
変わったもの バイン・ピア ドリアンと塩漬け卵の組み合わせ
ハノイ土産 バイン・コム・オーマイ ハノイとの結びつきが強い
甘いのが苦手 AFC・ダウフォン・ザーカー 塩気のあるお菓子
ばらまき チョコパイ・AFC 個包装で1個あたりが安い
少し良いもの Marou 産地別で選べてギフト感がある
予算を抑える AFC 86g 約80円から買える

ベトナムのお菓子はまずい?好みが分かれるのはこの4つ

ベトナムのお菓子はまずい、という声が気になる人もいると思います。実際には日本と同じように種類が多いので、ひとまとめには言えません。ただし日本人が初めて食べたときに好みが分かれやすいポイントは、はっきりあります。

1. 緑豆菓子の粉っぽい食感

バイン・ダウサインは、しっとりしたケーキを想像して食べるとかなり違います。ほろほろと崩れるのが特徴なので、この食感が好きかどうかで評価が分かれます。

温かいお茶と一緒に食べると印象が変わります。お茶なしで3個も4個も続けて食べると、誰でも重く感じます。

2. ドリアンの強い香り

バイン・ピアやドリアン味のケオ・ズアは、開封前から香りが分かるものもあります。ホテルの部屋で開けると翌朝まで残ることがあります。

ドリアンが苦手な相手へのお土産は避けたほうが安全です。

3. ココナッツと砂糖の強い甘さ

ケオ・ズアなどは商品によってかなり甘めです。1粒を一気に食べると甘さが強すぎると感じます。

甘さが苦手なら、ココナッツクラッカー、One One、AFC のあたりから選んだほうが失敗しにくいです。

4. 食べられる薄い膜が付いた商品がある

ケオ・ズアには、キャンディーに密着した内側の薄い膜がライスペーパーになっている商品があります。剥がそうとして時間をかけたあげく、剥がれないまま諦める人がいます。まずいのではなく、食べ方を知らないだけというケースです。

まずいというより、商品ごとの振れ幅が大きいのがベトナムのお菓子です。無難に行くならクラッカーや米菓、ベトナムらしさを優先するなら伝統菓子、と分けて選ぶのがおすすめです。

ベトナムのお菓子はどこで買える?

スーパー|いちばん選びやすい

初めて買うならスーパーが一番簡単です。値札を見ながら、Tipo、One One、AFC、ドライフルーツ、ココナッツ菓子を一度に比べられます。

売り場は「Bánh kẹo các loại」(菓子類)と表示されていて、その中がさらに Snack(スナック)、Bánh quy(ビスケット)、Bánh gạo(米菓)、Kẹo(キャンディー)に分かれています。

バイン・ダウサインとケオ・ズアは、菓子売り場ではなく「Đặc sản」(特産品)の棚にあることが多いです。菓子コーナーをいくら探しても見つからないときは、店員に「Đặc sản ở đâu?」(特産品はどこ?)と聞いてください。

値札は棚の縁に貼られています。「29」のように下3桁を省いて書かれていることがあり、この場合は29,000ドンという意味です。

伝統菓子の専門店|オーマイや昔ながらの菓子を探すなら

ハノイ旧市街の伝統菓子専門店ホンラムのオレンジ色の看板
オーマイ、ケオ・ラック、チェーラム、バイン・コムのような北部の伝統菓子は、専門店で買うのがいちばん種類が多いです。ハノイ旧市街に何軒か集まっています。

  • Hồng Lam(ホンラム)── ハンドゥオン通り。オレンジ色の看板が目印です。オーマイと伝統菓子の専門店で、瓶に入った量り売りが並んでいます
  • Quế Hương(クエフオン)── 店頭に1954年創業と掲げています。夜も開いているので、夕食のあとに寄れます
  • ティエン・ティン── オーマイの専門店。木製の看板が出ています

1954年創業と掲げるハノイの伝統菓子店クエフオンの店頭

これらの店は量り売りが基本なので、少量ずつ何種類か買えます。1種類だけ大量に買って口に合わなかった、という失敗を避けられます。値札には「Giá/Price」と「Khối lượng/Weight」が英語併記で出ているので、単価と内容量がその場で分かります。

量り売りの店では「100グラムください」と伝えれば通じます。ベトナム語で100グラムは「một lạng」(モッ・ラン)。瓶を指さして「một lạng」と言えば済みます。

コンビニ|旅行中に少量だけ買うなら

ベトナムのコンビニGS25の店内
7-ELEVEN、GS25、FamilyMart が主要なチェーンです。スーパーより高いですが、深夜でも開いていて、小さいサイズの袋菓子が買えます。

品揃えは Tipo、AFC、オレオ、ポッキーといった袋菓子が中心で、伝統菓子はほとんど置いていません。お土産をまとめて選ぶならスーパーのほうが比べやすいです。

市場・路上の店|単価が安い

ベトナムの土産店の手書きの値札
ハノイのドンスアン市場の周辺や、ホーチミンの3区ホアンサー通りあたりには、菓子と乾物を扱う店が集まっています。袋菓子を天井から吊るして売る店もあり、スーパーより単価が安いことがあります。

値札が手書きの「49K」のような表記になっていることがあります。「K」は千の意味なので、49,000ドンです。

市場の店は値札が出ていないこともあります。買う前に値段を確認してください。量り売りのキャンディーは看板に単価が出ているので、そこを見れば済みます。

空港|買い忘れたときの保険

価格は街中の1.5〜2倍が目安です。それでもバイン・ダウサイン、ケオ・ズア、ドライフルーツといった定番は空港でも買えるので、買い忘れたときの保険にはなります。

カルディや日本でもベトナムのお菓子は買える?

買えるものはあります。輸入食品店ではココナッツ系のお菓子とライスペーパー系のスナックが比較的見つかりやすく、バナナチップスなどの東南アジア系菓子も置かれています。

ただし、現地スーパーにある Tipo、One One、バイン・ダウサインなどが常に揃うわけではありません。日本で探すなら、

  • カルディなどの輸入食品店
  • 業務スーパーのアジア食材の棚
  • ベトナム食品を扱う実店舗
  • Amazon・楽天などの通販

まで範囲を広げると見つけやすくなります。

それでも、オーマイ、ケオ・ラック、チェーラム、バイン・コム、Marou のような品は現地で買うほうが確実です。値段も現地の数倍になります。

ベトナムのお菓子は日本に持ち帰れる?

市販のお菓子なら全部大丈夫、と考えないほうが安全です。パッケージされた菓子の多くは問題ありませんが、注意が必要なものがあります。

肉が入っている商品

日本の動物検疫では、肉や肉製品は生・冷凍だけでなく、加熱済み・加工済みでも原則として検疫の対象です。

ベトナムには肉でんぶ(chà bông)を使ったスナックやパン系の菓子もあります。原材料に豚や鶏などの肉が入っていないか確認してください。

豚脂が使われている商品

バイン・ダウサインの一部には、原材料に豚脂が入っています。パッケージの原材料表示で「mỡ lợn」または「mỡ heo」と書かれているものがこれにあたります。

生の果物と加工されたドライフルーツ

生の果物・野菜には厳しい植物検疫があります。一方、高度に加工されて病害虫が生存するおそれがないものは、検疫の対象外になるものがあります。ドライフルーツは商品ごとの加工状態が違うので、判断に迷ったら確認してください。

検疫のルールは変わることがあります。持ち帰る前に、動物検疫所と植物防疫所の最新の案内を確認してください。判断に迷う商品は、帰国前に問い合わせるのが確実です。空港の到着ロビーにも案内があります。

日持ちと個包装

賞味期限はパッケージに「HSD」(Hạn sử dụng の略)と書かれています。その横の日付を見てください。ベトナムの日付表記は日/月/年の順です。「25/12/26」は2026年12月25日という意味なので、月と日を逆に読まないよう気をつけてください。

個包装があるのは、バイン・ダウサイン、ケオ・ズア、チョコパイ、Tipo、One One、AFC、ケオ・ハット・ディウ。個包装がないのは、ケオ・ラック、チェーラム、オーマイ(量り売り)、バイン・ザーロンです。

割れやすさと香り移り

ココナッツクラッカー、ライスクラッカー、AFC のようなクラッカー系は、スーツケースに入れると高い確率で割れます。衣類で包むか、機内持ち込みの手荷物に入れてください。

ドリアン入りのものは、密閉されていても香りが漏れます。衣類に移ることがあるので、ビニール袋で二重に包んでください。

「bánh」と書いてあっても全部お菓子ではない

ベトナムのお菓子を探すと、バイン・ダウサイン、バイン・コム、バイン・ピアと「bánh」が何度も出てきます。

ただしbánh は甘いお菓子という意味ではありません。バインミーも bánh ですし、米粉料理のバイン・クオンも bánh。パン、餅、ケーキ、粉ものと、非常に広い食べ物に使われる言葉です。

粉や米をこねて一定の形に整えた食べ物は、だいたい bánh と呼ばれます。「bánh と書いてあるからお菓子」とは判断しないほうがいいです。

甘いお菓子とキャンディーをまとめて指す言葉は「bánh kẹo」(バイン・ケオ)。スーパーの売り場表示も「Bánh kẹo các loại」(菓子類)です。

ベトナム人はどんなお菓子を食べる?

ベトナム人が伝統菓子ばかり食べている、ということはありません。日常的に食べているのは、Tipo、チョコパイ、One One、AFC、バイン・ガウ、ダウフォン・ザーカーといった袋菓子です。

現在のスーパーには、クッキー、クラッカー、米菓、ポテト系スナック、キャンディー、チョコレートが普通に並んでいます。日本のブランドの棚もあり、抹茶味の KitKat や日本の米菓が置かれています。

一方で、バイン・ダウサイン、バイン・コム、オーマイのような昔からの菓子も残っています。これらは行事や来客のときのもので、毎日食べるものではありません。

スーパーの現代的な袋菓子と、行事のための伝統菓子が同時に存在しているのが、いまのベトナムのお菓子売り場です。

行事との結びつきは今も強く、テト(旧正月)の前になるとスーパーの一角がまるごと菓子売り場に変わります。「Kẹo Tết」(テトの飴)の看板が立ち、来客用の詰め合わせ箱が大量に並びます。中秋節には月餅が売り場を埋めます。テト中秋節の時期に旅行するなら、普段は並ばないものが買えます。

よくある質問

ベトナムで有名なお菓子は?

伝統菓子なら、緑豆を使ったバイン・ダウサイン、ハノイのバイン・コム、ソクチャンのバイン・ピア、ベンチェのココナッツキャンディーなどがあります。スーパーのお菓子なら、Tipo、One One、AFC も見つけやすい定番です。

スーパーで1つだけ買うなら?

食べやすさを優先するならココナッツクラッカーか One One。ベトナムらしさを優先するならバイン・ダウサインをおすすめします。

職場へのばらまきに向いているのは?

個包装で単価が安いものです。チョコパイ(12個入りで約320円)、AFC(86g入りで約80円)、Tipo、One One、ケオ・ズアあたり。購入時に、個包装か、常温で持ち帰れるか、賞味期限が帰国後も十分あるかを確認してください。ばらまき土産全般についてはベトナムのお土産にまとめています。

ベトナムのお菓子は安い?

スーパーの袋菓子は安く買えます。AFC の86g入りが約80円、One One の230g入りが約190円です。一方、ドライフルーツやチョコレート、観光客向けのギフトは価格差が大きくなります。同じ種類でも容量・ブランド・買う場所でかなり変わるので、値札を見て選ぶのが確実です。

予算はどのくらい見ておけばいい?

袋菓子なら1つ13,000〜55,000ドン(約80〜330円)、伝統菓子の箱なら27,000〜70,000ドン(約160〜420円)が中心です。Marou のような高価格帯を除けば、5,000円もあればかなりの量が買えます。

緑豆のお菓子の名前は?

バイン・ダウサイン(bánh đậu xanh)です。黄色っぽい小さな四角形の商品が多く、口に入れるとほろほろ崩れる食感が特徴です。

緑豆のお菓子のカロリーはどのくらい?

バイン・ダウサインは100グラムあたり約416kcalです。Hòa An の420g入りの箱で約1,747kcal。1個は1センチ角ほどの小さな塊で、10個入りの小袋が45グラムなので、1袋で約190kcal になります。緑豆、砂糖、豚脂が主原料なので、見た目の素朴さに比べるとカロリーはあります。

ベトナムで日本のお菓子は人気がある?

人気があります。スーパーの菓子売り場には日本のブランドの棚があり、抹茶味の KitKat や日本の米菓が置かれています。ベトナムで作られた日本ブランドの商品も多くあります。

お土産にNGなものはある?

検疫にかかる可能性がある肉入りの菓子と、香りが強いドリアン系は、渡す相手を選びます。ドリアン味は袋を開けた時点で周囲に香りが広がるので、職場で配るのには向きません。

現地で食べるベトナムのスイーツは?

この記事は持ち帰りやすいお菓子を中心にしています。現地で食べる甘味なら、豆、果物、ゼリー、ココナッツミルクを組み合わせたチェー(chè)が代表的です。チェーの種類と食べ方で紹介しています。

まとめ|迷ったらスーパー菓子1つ+伝統菓子1つ

ベトナムのお菓子は、ひとつの味にまとめられません。Tipo や One One のようなスーパーの定番もあれば、緑豆のバイン・ダウサイン、ドリアン入りのバイン・ピア、ハノイのバイン・コム、南部のケオ・ズアもあります。

初めてなら、食べやすいスーパー菓子を1つ、ベトナムらしい伝統菓子を1つ。

  • ココナッツクラッカー + バイン・ダウサイン
  • One One + バイン・コム
  • Tipo + バイン・ピア

この組み合わせなら、かなり性格の違うベトナムのお菓子を一度に比べられます。合計しても200円から600円ほどです。

スーパーへ行ったら、目当ての商品だけでなく、その隣に何が並んでいるかも見てみてください。日本の菓子売り場とは違うものが、かなり見つかります。

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ライター

日本での生活経験あり。リンランを生活圏に、文化背景の翻訳と取材サポートを担当。

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