ベトナムのインスタントラーメン19種類を現地スーパーで購入|値段は1袋20円〜

2026.09.02

ベトナムのスーパーで麺の棚に立つと、袋麺だけで壁一面が埋まっている。1袋20円のものから、鶏肉のレトルトが付いた102円のものまで並んでいて、値札を見ないと何が違うのか分からない。

2026年9月、袋麺とカップ麺あわせて19商品を購入し、値札とパッケージ裏面の表示を1つずつ確認した。

ベトナムのスーパーの即席麺売り場。ピンクのハオハオを中心に、袋麺が棚一面に並んでいる。

先に選び方だけ言うと、数を配るならHảo Hảoの袋(4,300ドン・約26円)、ベトナムらしいものを1つ選ぶならインスタントフォー、ホテルで食べるならカップ麺が分かりやすい。
目次

ベトナムのインスタント麺19商品の値段一覧

今回買った19商品を、実売価格の安い順に並べた。値段は2026年9月にハノイのスーパーで支払った金額で、円換算は1万ドン≒60円で計算している。

最も安いGấu Đỏの3,400ドンと、最も高いHoàng Giaの17,000ドンでは5倍の開きがあった。

商品 内容量 値段 肉の表示
Gấu Đỏ Mì tôm và gà 小麦 63g 3,400 約20 なし(鶏は香料)
Kokomi 90 小麦 90g 4,100 約25 なし
Hảo Hảo Tôm Chua Cay 小麦 75g 4,300 約26 なし
3 Miền Gold 牛肉煮込み 小麦 75g 4,900 約29 表示なし
3 Miền Gold エビ酸辛 小麦 75g 4,900 約29 なし
Miliket Mì Hai Tôm 小麦+じゃがいも 75g 5,600 約34 肉風味パウダー
Cung Đình Phở Gà Hà Nội 79g 6,800 約41 鶏肉4.7g/kg
Đệ Nhất Phở Bò 68g 7,400 約44 表示なし
Cung Đình じゃがいも麺 じゃがいも 80g 7,800 約47 なし
Cung Đình Gà Hầm じゃがいも 79g 7,800 約47 なし(鶏は香料)
Omachi Tôm càng じゃがいも 80g 8,000 約48 豚骨・豚肉
Hảo Hảo Handy カップ 小麦 67g 9,400 約56 なし
Gấu Đỏ Phở Bò 65g 9,600 約58 牛脂
VIFON Mì trộn Trứng muối 小麦53% 105g 9,900 約59 なし
Omachi ly Xốt Bò hầm カップ じゃがいも 69g 10,500 約63 牛脂・豚骨・豚肉
VIFON Phở Bò 65g 11,200 約67 なし(代用肉)
VIFON Phở Gà 65g 11,200 約67 なし(代用肉)
SiuKay チーズソース 小麦 131g 12,900 約77 なし(鶏は香料)
Hoàng Gia Phở thịt gà 120g 17,000 約102 鶏肉22%
19商品の合計は156,700ドン、約940円だった(レジ袋1,000ドンを除く)。1商品あたり3,400〜17,000ドン。円換算は1万ドン≒60円で計算している。
値段は2026年9月にハノイのスーパーGO!で支払った金額。同じブランドでも味・容量・店舗・特売で変わるため、ベトナム全体の固定価格ではない。このあと買い足したHảo Hảoのキムチ味(4,300ドン)は、この表と合計には含めていない。「肉の表示」はパッケージの原材料欄とアレルギー表示に肉が書かれているかどうかを示している。

ベトナムのスーパーで購入したインスタントラーメン19商品を並べたところ。袋麺17点とカップ麺2点。

ベトナムのインスタント麺のブランド

今回の売り場と購入商品では、少なくとも次の名前を確認できた。

  • Hảo Hảo(ハオハオ)
  • 3 Miền(バーミエン)
  • Kokomi(ココミ)
  • Omachi(オマチ)
  • Cung Đình(クンディン)
  • VIFON(ビフォン)
  • Gấu Đỏ(ガウドー)
  • Miliket(ミリケット)
  • SiuKay(シウカイ)
  • Đệ Nhất(デーニャット)|Acecookのフォー
  • Hoàng Gia(ホアンザー)|VIFONのフォー

ここでは人気ランキングとはしない。今回見たのは1店舗の棚であって、ベトナム全体の販売順位とは別だからだ。棚で目立っていたブランドとして挙げる。

麺そのものの種類も分かれていた。今回の19商品は大きく3つに分けられる。

  • 小麦・じゃがいもの袋麺|Hảo Hảo、3 Miền、Kokomi、Omachi、Cung Đình、Miliket、Gấu Đỏ、SiuKay
  • インスタントフォー|VIFON、Cung Đình、Gấu Đỏ、Đệ Nhất、Hoàng Gia
  • カップ麺・混ぜ麺|Hảo Hảo Handy、Omachi ly、VIFON Mì trộn

フォーそのものについてはベトナムのフォーで説明している。

ベトナムのインスタント麺は日本と何が違う?

今回の19商品を見るかぎり、日本の袋麺との違いは3つあった。

米の麺が同じ棚に並んでいる

日本の即席麺はほぼ小麦だが、ベトナムでは米の麺が同じ売り場にある。フォーがそのまま袋麺になっていて、原材料の1行目が「Gạo(米)」から始まる。

Đệ Nhất Phở Bòは米606.47g/kg、Hoàng Giaは米38.8%と、パッケージに割合まで書かれていた。

鍋を使わず、湯を注いで3分

日本の袋麺は鍋で煮るものが多いが、今回の19商品は、丼に麺と粉末を入れて熱湯を注ぎ、フタをして3分待つ作り方が大半だった。袋麺なのにカップ麺と同じ手順になる。

鍋での調理が必須だったのは、汁なしの2商品だけだった。

1袋20円台から買える

最も安いGấu Đỏは3,400ドン、日本円で約20円。小麦とじゃがいもの袋麺は今回20〜80円に収まった。インスタントフォーまで含めると、最高はHoàng Giaの約102円になる。Hảo Hảoなら10袋買っても43,000ドン、約260円だ。

Mì(ミー)=小麦の麺
Phở(フォー)=平たい米の麺
Bún(ブン)=細い丸い米の麺
Mì trộn(ミーチョン)=汁なしの混ぜ麺
Ly(リー)=カップ入り
Cay(カイ)=辛い
Chua(チュア)=酸っぱい

袋麺・カップ麺11商品|値段と中身

小麦とじゃがいもの麺から、安い順に並べる。

Gấu Đỏ Mì tôm và gà|3,400ドン・約20円

今回の19商品で最も安い。1袋63g。原材料を見ると鶏は合成香料、エビは粉が0.1g/kgで、肉そのものは入っていない。熱湯320mlで3分と、他より少ない湯量が指定されている。

Kokomi 90|4,100ドン・約25円

Masanのブランド。内容量90gで1袋389.5kcal、ナトリウム2,297mg。アレルギー表示は小麦・水産物・卵。熱湯450mlで3分。

3 Miền Gold 牛肉煮込み|4,900ドン・約29円

Unibenのブランドで、赤い袋。1袋75g。濃縮スープが2倍という別添の小袋が付いている。アレルギー表示は小麦・大豆・乳・卵。3分。

3 Miền Gold エビ酸辛(特製)|4,900ドン・約29円

同じ3 Miềnのエビ味で、こちらは黒い袋。同じく1袋75g。濃縮スープの小袋が付き、エビ粉とエビエキスが入る。3分。

Miliket Mì Hai Tôm|5,600ドン・約34円

紙包装で知られる老舗Colusa-Miliketの袋麺。麺は小麦にじゃがいものデンプンを混ぜている。1袋75g、324kcal。湯を注ぐタイプでは、この商品だけ350ml・4分と待ち時間が長い。原材料に肉風味パウダー5g/kgが入る。

Cung Đình じゃがいも麺|7,800ドン・約47円

麺にじゃがいもを使ったタイプ。1袋80g。アレルギー表示は卵・乳・小麦・大豆・魚で、肉は含まれない。熱湯400mlで3分。

Cung Đình Gà Hầm|7,800ドン・約47円

同じCung Đìnhの鶏の煮込み味。1袋79g。鶏は合成香料で、肉そのものは入っていない。熱湯400mlで3分。

Omachi Tôm càng|8,000ドン・約48円

じゃがいも麺のOmachi。1袋80g、351.1kcal。原材料に骨肉エキス2.4g/kgが入り、内訳として豚骨と豚肉が明記されている。熱湯400mlで3分、または鍋で30秒ほど煮る作り方も書かれている。

VIFON Mì trộn Trứng muối|9,900ドン・約59円

塩漬け卵のソースで食べる汁なしの混ぜ麺。鍋で茹でて湯切りする2商品のうちの1つで、600mlの湯を沸かして4分茹で、湯を切ってから和える。1袋105gと量も多い。アレルギー表示は小麦・卵・大豆。

Omachi ly Xốt Bò hầm|10,500ドン・約63円

Omachiのカップ版で69g、299.7kcal。フタを開け、調味料の小袋を入れてから線まで湯を注ぎ、3分。原材料には精製牛脂11.8g/kg、牛の骨と肉のだし2.6g/kg、肉2.5g/kg(水・豚骨・塩・豚肉)が入る。アレルギー表示は小麦・水産物・卵・大豆。パッケージには輸出向けではない旨が書かれている。

SiuKay チーズソース|12,900ドン・約77円

小麦の袋麺では今回の最高値で、量も19商品で最も多い131g。とろけるチーズソースの小袋が付いた汁なしの炒め麺で、500mlの湯で4分茹でてから和える。購入したのはハロウィン仕様のパッケージだった。

SiuKayのチーズソース味インスタント麺。黄色いパッケージにハロウィン仕様の鶏のキャラクターが描かれている。

Hảo Hảo(ハオハオ)|1袋26円の定番

Hảo Hảoを製造しているのはAcecook Vietnamで、日本のエースコックがベトナムで展開している会社にあたる。エースコックは、Hảo Hảoがベトナム国内の即席めん(小麦麺)ブランドで金額シェア1位(ニールセンIQ、対象期間2024年1〜12月)であること、累計300億食を超えていることを公表している。

スーパーの棚では、ピンクのエビ酸辛味を中心に、青いスペアリブ味、白いキムチ味、赤い焼きそばが、それぞれ棚1段ぶんを占めていた。

スーパーの棚に段ごとに並ぶHảo Hảo。上段が青いスペアリブ味、中段が白いキムチ味、下段が赤い焼きそば。

ベトナム約26円、日本112円|同じJANコードの商品

Hảo Hảoは日本でも売られている。エースコックが全国で販売していて、希望小売価格は112円(税抜)だ。

日本で販売されているHao HaoのJANコードは、ベトナムで購入した袋のバーコードと同じ8934563138165だった。内容量75g、必要なお湯400ml、湯戻し3分も一致する。日本では112円(税抜)、今回ベトナムでは4,300ドン(約26円)で購入した。

同じJANコードの商品で比べると、現地価格は日本のおよそ4分の1だった。

ただし袋の見た目まで同じというわけではない。エースコックは、ロゴと料理写真の見せ方は現地のまま残しつつ、日本の買い手に味が伝わるようパッケージに手を入れたと説明している。

カップも同じで、日本ではタテ型 Handy Hao Hao Tom Chua Cayとして2025年から販売されており、希望小売価格は236円(税抜)。ベトナムでは9,400ドン(約56円)だった。

日本で買えるものをわざわざ持ち帰る必要はない、という見方もできる。ただ、エースコックが日本で展開しているHảo Hảoは、袋・カップともエビ酸辛味だった。現地の棚にはキムチ味やスペアリブ味も並んでいる。

Hảo Hảo Tôm Chua Cay(エビ酸辛味)|4,300ドン・約26円

看板の味。Tôm Chua Cayは、エビの酸っぱ辛い味という意味だ。1袋75g、アレルギー表示は小麦・魚・エビで、肉が入っていない。熱湯400mlを注いで3分。

Hảo Hảo Lẩu Kimchi(キムチ味)|4,300ドン・約26円

韓国のキムチ鍋を意識した味で、正式にはhương vị Lẩu Kimchi Hàn Quốcという。白いパッケージが目印だ。値段はエビ酸辛味と同じ4,300ドンだった。今回確認したエビ酸辛味とキムチ味は、いずれも4,300ドンで並んでいた。

中身はエビ味とかなり違う。アレルギー表示が小麦・魚・乳・大豆で、エビ味の小麦・魚・エビとは並びが入れ替わっている。麺は小麦608.70g/kg。パッケージにはカルシウム333mgを添加していると書かれていた。

作り方はエビ味と同じで、熱湯400mlを注いで3分。なおバーコードの番号はエビ味とは別で、日本で売られているのはエビ味のほうだ。

Hảo Hảoのキムチ味の袋。白地に赤い文字でHảo Hảoと書かれ、キムチ鍋の写真が印刷されている。

Handy Hảo Hảo(カップ)|9,400ドン・約56円

同じエビ酸辛味のカップ版。67gで288kcal、ナトリウム1,508mg。アレルギー表示は小麦・卵・魚・エビ・大豆・オキアミ。

袋とカップの値段は2.2倍違う

同じ味でも、袋が4,300ドン、カップが9,400ドンで、2.2倍の差がある。

数を配るなら袋、渡した相手に丼を用意させたくないならカップ、という選び方になる。袋は軽くてスーツケースの隙間に入るが、上に物を載せると麺が割れる。

インスタントフォー6商品|6,800〜17,000ドン

今回いちばん差が出たのがフォーだった。同じ「インスタントフォー」でも、6,800ドンから17,000ドンまで2.5倍の開きがあり、中身も違う。

スーパーのフォー売り場。赤いVIFONのPhở Gàが積まれ、11,800ドンの値札が付いている。

Cung Đình Phở Gà Hà Nội|6,800ドン・約41円

6商品でいちばん安い。1袋79g。パッケージにST25という品種の米を麺に使っていると書かれている。原材料には鶏肉4.7g/kgと骨のだしが入る。熱湯400mlで3分。

Đệ Nhất Phở Bò|7,400ドン・約44円

Acecookのフォー。麺は米606.47g/kg。1袋68gで251kcal、ナトリウム1,625mg。アレルギー表示は大豆のみ。

Gấu Đỏ Phở Bò|9,600ドン・約58円

Asia Foodsのフォー。麺は米で、調味油に牛脂が使われている。1袋65g。

VIFON Phở Bò|11,200ドン・約67円

老舗VIFONのフォー。1袋65gで262.2kcal。乾燥具材の袋に入っている肉のようなかたまりは、小麦グルテンで作った代用肉と表示されている。熱湯400mlで3分。アレルギー表示は小麦・大豆・魚。

VIFON Phở Gà|11,200ドン・約67円

同じVIFONの鶏だし。こちらも具は小麦グルテンの代用肉で、アレルギー表示は小麦・乳。値段は牛と同じだった。

Hoàng Gia Phở thịt gà|17,000ドン・約102円

VIFONのHoàng Giaシリーズで、今回の最高値。理由ははっきりしていて、鶏肉22%と表示されたレトルトの具材パックが入っている。1袋120g、366.7kcal。作り方も4手順あり、麺とスープの素を丼に入れ、レトルトの鶏肉と唐辛子ソースを加えてから熱湯400mlを注ぐ。

VIFONのHoàng Gia Phở thịt gà。赤いパッケージに鶏肉入りのフォーの写真が印刷されている。

日本でも一部のインスタントフォーは買える

インスタントフォーは日本でも手に入る。業務スーパーがベトナム産のインスタントフォーを扱っている。

ただし種類はベトナムのスーパーとは比べものにならない。現地で買う意味があるのは、6,800ドンから17,000ドンまでの幅から選べる点と、Cung ĐìnhやHoàng Giaのように日本では見かけない商品がある点だ。

4商品を実際に食べて比べた

19商品のうち、まず4つを食べた。同じ条件で比べるため、トッピングは加えず、袋に書かれたとおりの湯量と時間で作っている。

Hảo Hảo Tôm Chua Cay|日本人の口に合う

定番のエビ酸辛味は、日本人が食べて普通においしいと感じる味だった。酸味と辛味が同時に来るが、身構えるほどではない。

日本でも同じJANコードの商品が112円で売られていることを考えると、味の面で驚きはない。逆に言えば、渡す相手を選ばない。

Hảo Hảo Lẩu Kimchi|豚キムチのカップ麺に近い

4つの中で印象が良かったのがキムチ味だ。日本のカップ麺にある豚キムチ味に近く、とてもおいしい。

ただし辛い。辛いものが平気な人にはすすめられるが、そうでない人には別の味のほうがいい。日本では見かけない味なので、現地で買う意味がある1つだ。
Hảo Hảoのキムチ味を作った丼。小麦の縮れた麺に刻んだネギが浮いている。

Cung Đình Phở Gà Hà Nội

41円と、今回買ったフォー6商品でいちばん安い。それでいて、スープも味も67円のVIFONよりおいしいと感じた。

ひとつ注意がある。シナモンや八角のような香りが強い。鶏だしであっさりしているぶん、その香りが前に出てくる。フォーらしい香りとも言えるが、慣れていないと気になるかもしれない。
Cung Đình Phở Gà Hà Nộiを作った丼。平たい米の麺が澄んだスープに入っている。

VIFON Phở Bò|値段は1.6倍でも

67円で、Cung Đìnhの1.6倍の値段だ。牛だしで、Cung Đìnhより味が濃い。

ただ、続けて食べたかぎりでは、スープも味もCung Đìnhのほうがよかった。値段が高いほうがおいしいとはかぎらない、というのが今回の実感だ。香りの強さが苦手なら、こちらのほうが食べやすいという選び方はある。

4つ食べた範囲では、ばらまき用にはHảo Hảoのエビ酸辛味、自分で食べるならキムチ味、フォーを1つ選ぶならCung Đình Phở Gàだった。残りの15商品は追って足していく。

どこで買う?スーパー・コンビニ・空港

種類で選ぶならスーパーが確実だ。今回のように棚一面から選べるのはスーパーで、同じフォーでもメーカー違いで比べられる。今回買ったのはハノイのGO!で、ほかにWinMart、Co.opmart、AEON、Lotte Martなどでも即席麺を扱っている。

コンビニでも定番は買える。ファミリーマート、セブンイレブン、GS25などで、Hảo Hảoやカップ麺は置いてある。数は少ないが、ホテルに戻る途中で買い足すには十分だ。

空港の売店にもあるが、種類も値段もスーパーには及ばない。まとめ買いは街のスーパーで済ませておきたい。

今回のスーパーでは、袋麺がケースごと山積みになった特価コーナーが通路の真ん中に出ていた。まとめ買いするなら棚だけでなく通路も見ておくとよい。

日本へ持ち帰るときの注意

日本は家畜の伝染病を防ぐため、肉を含む製品の持ち込みを制限している。即席麺も対象になりうるが、2026年7月1日にルールが変わったので、以前の情報のままで判断しないほうがいい。

この改正で、製造工程などから病原体を拡散するおそれがないことが明らかなもの(指定外)は検疫の対象から除外されることが明記され、その具体的な基準が公開された。その中に「即席食品の具」という項目がある

見るのは「肉が入っているか」ではなく作り方

公開された基準で、即席食品の具について挙げられている条件は次の3つだ。

  1. 鍋などでの加熱調理をせず、カップや器に湯を加えるだけで完成すること
  2. その具が乾燥していること
  3. 工業的に製造されたものであること

つまり「即席食品の具」の基準では、肉が入っているかどうかだけでなく、調理方法と具の状態を見る。基準はカップ入りと袋入りの両方について書かれているので、袋麺も対象になる。具体例として挙げられているのはカップ麺、カップ焼きそば、カップパスタだ。

この3つの条件を今回の19商品に当てはめると、次のように分かれる。

  • 湯を注ぐだけ・具は乾燥|16商品。Hảo Hảoの袋とカップ、Kokomi、3 Miền、Miliket、Cung Đình、Omachi、Gấu Đỏ、Đệ Nhất、VIFONのフォーなど
  • 鍋で4分茹でる|2商品。VIFON Mì trộnとSiuKay。加熱調理の工程があるので、1つ目の条件には当てはまらない。ただしこの2商品は原材料に肉の表示がなく、肉に由来するものが入っていなければそもそも検疫の対象にならない
  • レトルトの肉パック入り|1商品。Hoàng Gia。具が乾燥していないので、この項目ではなく別の基準で見ることになる

なお、粉末スープに使われる肉のエキスや動物性の油脂には、それぞれ別の基準が定められている。

ここに書いたのは基準の条件であって、持ち込みの可否を保証するものではない。最終的な判断は到着した空港の検疫カウンターで行われる。判断に迷う商品は、動物検疫所の指定外基準のページで最新の内容を確認し、分からなければ成分表を添えて事前に相談するよう案内されている。

賞味期限はパッケージのHSDという表記で確認できる。NSXが製造日、HSDが賞味期限だ。Gấu Đỏの袋麺には製造から7か月と書かれていた。まとめ買いの前に日付を見ておきたい。

作り方

今回の19商品で確認した湯の量と待ち時間は次のとおりだった。

  • Hảo Hảo・Cung Đình・Omachi・VIFONのフォー|熱湯400ml・3分
  • Kokomi|熱湯450ml・3分
  • Miliket|熱湯350ml・4分
  • Gấu Đỏ|熱湯320ml・3分
  • VIFON Mì trộn|鍋で600mlを沸かし4分茹でて湯切り
  • SiuKay|鍋で500mlを沸かし4分茹でて湯切り

同じ「湯を注いで3分」でも、指定された湯量は320mlから450mlまで幅があった。買った商品の裏面にある「Cách dùng / Directions」を見てから作るのが確実だ。

よくある質問

Hảo Hảoは日本のエースコックと関係がある?

ある。Hảo Hảoを作っているAcecook Vietnamは、日本のエースコックがベトナムで展開している会社だ。日本でも同じJANコードの商品が112円(税抜)で販売されている。

ベトナムのインスタント麺は辛い?

「Cay(カイ)」と書かれているものが辛い味だ。エビの酸辛味(Tôm Chua Cay)が定番で、酸味と辛味が同時に来る。辛いものが苦手なら、鶏だしのPhở GàやCung Đình Gà Hầmのように、Cayの表記がないものを選べばよい。

何個くらい買えばいい?

今回は19商品で156,700ドン、約940円だった。小麦の袋麺は1つ20〜80円で、Hảo Hảoなら10袋で43,000ドン、約260円になる。軽くて液漏れの心配もない。

賞味期限はどれくらい?

商品による。今回のGấu Đỏの袋麺には製造から7か月と書かれていた。パッケージのHSDの日付で確認できる。

まとめ

  • 19商品で156,700ドン、約940円。1商品あたり20〜102円で、5倍の幅がある
  • 数を配るならHảo Hảoの袋(約26円)。袋とカップでは2.2倍の値段差がある
  • Hảo Hảoは日本でも112円(税抜)で売られている。同じJANコードの商品で比べると、現地価格はおよそ4分の1
  • フォーは6,800〜17,000ドン。値段の差は具の中身に出ている
  • 持ち帰りは2026年7月にルールが変わった。即席食品の具については、肉の有無だけでなく調理方法と具の状態を見る
  • 種類で選ぶならスーパー。コンビニは買い足し向き

お土産全体の選び方はベトナムのお土産にまとめている。同じ棚で買えるコーヒーについてはベトナムコーヒーのお土産で、砂糖の量と値段を比べている。

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編集者

ベトナムに魅せられた東京出身の経営者。数字よりも人の営みに惹かれ、現地のリアルを言葉で伝えている。

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