ホイアンのバインミーフーン(Bánh Mì Phượng)は、「世界一のバインミー」の呼び名で知られる店だ。行ってから迷わないように、場所・営業時間・メニューと値段を、2026年5月に店頭で撮った写真をもとに書いていく。
バインミーフーンの基本情報|営業時間・住所・値段

- 店名|Bánh Mì Phượng(バインミー・フーン)
- 住所|2B Phan Châu Trinh, Hội An(Googleマップで見る)
- 営業時間|毎日 6:30〜21:00
- 値段|バインミー1本 30,000〜45,000ドン(約180〜270円)。看板メニューのミックスは40,000ドン(約240円)
- 電話|0905 743 773
- 支払い|現金。ベトナムの銀行アプリ向けのQR払いもある
- 席|店の奥にテーブル席がある。持ち帰りもできる
店内の黒い看板には「SINCE 1989」とある。30年以上続く店だ。
バインミーフーンの場所と行き方
店があるのは、ホイアン旧市街の東の端。ファンチャウチン通りがホアンジエウ通りとぶつかる角の近くで、ホイアン市場のすぐ北側にあたる。
日本橋(来遠橋)から向かうなら、旧市街のチャンフー通りを東へまっすぐ歩き、市場の手前で1本北のファンチャウチン通りへ入る。歩いて10分ほどの距離だ。
店頭にはガラスのショーケースが通りに面して並び、上に赤い籠でバゲットが積んである。大きな店名看板も出ているので、近くまで来れば見つけやすい。

ダナンから行く場合
ホイアンはダナン中心部から南へ約30km、車で40〜60分。バインミーフーンはホイアン旧市街の店なので、ダナンに泊まっているなら旧市街まで移動して食べることになる。
2025年の行政区の再編で、ホイアンはダナン市に入った。いまは住所の表記が「Hội An, Đà Nẵng」になっているため、地図や口コミで「ダナンの店」として見かけることがある。
移動はGrab(配車アプリ)が使いやすい。片道はおおむね1,800〜2,400円だ。カウンターの奥の壁には、ホイアン〜ダナン間の車の手配の料金表も貼られていた。4人乗り250,000ドン(約1,500円)、7人乗り300,000ドン(約1,800円)、さらに大きい車で450,000ドン(約2,700円)と書かれている。
ダナン市内でバインミーを食べるなら、15時から開くバーランなど地元の店がある。ホイアンの店とあわせて、こちらで紹介している。
バインミーフーンの営業時間と混み具合
営業時間は毎日6:30〜21:00。看板の横に赤い文字で「OPEN FROM 6h30am TO 9h00pm」と出ている。
2026年5月の日曜、朝8時台に行ったときも、カウンターの前には常に10〜20人ほどが集まっていた。朝なら空いている、という店ではない。
並び方は1列の行列ではない。カウンターに人が寄っていき、順に注文する形だ。口コミでは10〜15分待ったという声が多く、混んでいる時間には15〜30分かかったという声もある。時間には余裕を持って行きたい。
夜は21時まで開いているので、ランタンの灯る旧市街を歩く前後に寄ることもできる。
バインミーフーンのメニューと値段

メニュー表は英語つきで、番号で注文できる。バインミーは15種類あり、値段は30,000〜45,000ドン(約180〜270円)。店頭の白いボードにも同じ値段が出ている。
| 番号 | 中身 | 値段 |
|---|---|---|
| 1 | 燻製の豚すね肉とパテ | 40,000ドン(約240円) |
| 2 | ガーリックとチーズ | 35,000ドン(約210円) |
| 3 | ミックス(豚肉とパテ)★看板メニュー | 40,000ドン(約240円) |
| 4 | チーズと玉ねぎ | 30,000ドン(約180円) |
| 5 | 焼き豚とパテ | 40,000ドン(約240円) |
| 6 | 焼きソーセージとパテ | 40,000ドン(約240円) |
| 7 | オムレツ | 30,000ドン(約180円) |
| 8 | 鶏肉とチーズ | 40,000ドン(約240円) |
| 9 | ダチョウ肉とパテ | 45,000ドン(約270円) |
| 10 | 牛肉とチーズ | 45,000ドン(約270円) |
| 11 | ベーコンとパテ | 40,000ドン(約240円) |
| 12 | 牛肉と卵 | 45,000ドン(約270円) |
| 13 | ローストポークとパテ | 40,000ドン(約240円) |
| 14 | ツナ | 45,000ドン(約270円) |
| 15 | 菜食(豆腐・アボカド・ピーナッツバター) | 40,000ドン(約240円) |

パンはホイアンらしい細長い形で、皮に焼き色が付いている。断面からは肉やハム、きゅうり、パクチー、トマト、レタスがはみ出すほど詰まっていて、1本でおなかにたまる。
ホイアン名物の料理も食べられる
バインミーのほかに、ホイアン名物の料理が10品ある。店の奥の席で座って食べられるので、バインミーと一緒にカオラウやコムガーを頼むこともできる。
| 料理 | 値段 |
|---|---|
| BBQ揚げ春巻き(チャーゾー) | 80,000ドン(約480円) |
| カオラウ(ホイアン名物の麺) | 45,000ドン(約270円) |
| 空芯菜のにんにく炒め(ご飯付き) | 50,000ドン(約300円) |
| フライドポテト | 60,000ドン(約360円) |
| 生春巻き(ゴイクオン) | 70,000ドン(約420円) |
| ホイアン風チキンライス(コムガー) | 60,000ドン(約360円) |
| バインセオ | 70,000ドン(約420円) |
| BBQ和え麺(ブンティットヌン) | 45,000ドン(約270円) |
| パンケーキ(はちみつ・バナナ・チョコ) | 45,000ドン(約270円) |
| 野菜ときのこの焼きそば | 70,000ドン(約420円) |
揚げ春巻きや生春巻き、バインセオなどは肉入りと野菜だけのものを選べる。ココナッツやマンゴー、パッションフルーツなどの生ジュースもある。

バインミーフーンが「世界一」と呼ばれる理由
きっかけは、アメリカの料理人アンソニー・ボーデインの旅番組だ。2009年放送の『Anthony Bourdain: No Reservations』シーズン5のベトナム回で、ボーデインはこの店のバインミーを食べている。
番組で本人が口にした言葉として知られているのが「サンドイッチの中の交響曲(a symphony in a sandwich)」。「世界一のバインミー」は、この紹介をきっかけに世界中へ広まった呼び名だ。
撮影当時、店はホイアン市場の小さな屋台だった。放送後は外国人客が押し寄せるようになり、いまのファンチャウチン通りの店舗で営業している。店主はチュオン・ティ・フーンさん。店の名前の「フーン(Phượng)」は、この店主の名前だ。
ボーデインは2018年に亡くなったが、店頭の看板の横にはいまも、店主と並んでバインミーを手にするボーデインの写真パネルが掲げられている。
2023年の食中毒と、その後の営業
2023年9月、この店のバインミーを食べた人のあいだで集団食中毒が起き、313人が体調を崩した。
店は2023年10月に行政処分を受け、96,000,000ドン(約58万円)の罰金と3か月の営業停止となった。停止期間が明けた2024年1月に営業を再開している。再開後は、仕入れる食材の確認を厳しくし、下ごしらえ・加熱済み食品・生の食材を扱う場所を分け、食品サンプルの保管設備も見直したと報じられている。
2026年5月に行ったときも、朝から客が集まり、通常どおり営業していた。
名前の似た店・別の店に注意
ホイアン市場のティエウラ通り側にも「Phượng」の名前を掲げるバインミー店があり、クアダイ通りなどにも同じ名前の店がある。この記事で紹介しているのは2B Phan Châu Trinhの店だ。行き先を地図に入れるときは、店名だけでなく住所まで確かめる。
日本からこの店を検索すると、検索結果の右側に東京都小平市の「バインミーホイアン」という店の情報が出ることがある。こちらは日本国内の別の店で、ホイアンのバインミーフーンとは関係がない。
ホイアンには、「バインミーの女王」の看板を掲げるマダム・カンや、フィー・バインミーなど、フーンと並んで名前の挙がる店もある。どれも別の店なので、フーンで食べたいなら店名と住所を確認してから入る。フーンの行列が長いときの行き先として、ホイアンとダナンの店をまとめて紹介している。
バインミーフーンの注文のしかた

カウンターでメニューの番号を伝えて注文し、支払いを済ませる。ショーケースには「番号を呼ばれたらパンを受け取る」という英語の案内が出ているので、呼ばれるまで近くで待つ。

支払いは現金を用意する
店頭の青い看板には「THANH TOÁN QUÉT QR(QRを読んで支払い)」と出ている。ただしこれはベトナムの銀行アプリ向けの支払い方法だ。旅行者は小額のドン紙幣を用意しておくとスムーズに払える。

パクチー抜き・辛さの伝え方
具は注文のときに伝えれば抜いてもらえる。次のひとことを覚えておくと便利だ。
- パクチー抜き|「コン ラウムイ(không rau mùi)」
- 辛くしないで|「コン カイ(không cay)」
- 菜食で|「チャイ(chay)」=15番の豆腐とアボカドのバインミー
ショーケースには「ナッツなどにアレルギーがある人は申し出てほしい」という英語の注意書きも出ている。アレルギーがあるなら、注文のときに英語で伝える。
持ち帰るか、座って食べるか
バインミーはロゴ入りの紙袋に入れて渡される。店の前の通りで立ったまま食べてもいいし、旧市街を歩きながら食べてもいい。
座って食べたいなら店の奥のテーブル席を使える。
1本でも具がぎっしり詰まっている。ほかの店も食べ比べるなら、2人で1本を分けて次の店へ回ってもいい。
バインミーフーンのよくある質問
バインミーフーンのおすすめメニューは?
3番のミックス(40,000ドン・約240円)。メニュー表で星が付いている看板メニューで、ボーデインが番組で食べたのもこのミックスだ。肉が苦手なら15番の菜食(豆腐・アボカド・ピーナッツバター)もある。
バインミーフーンはダナンにもある?
行列ができる店はホイアン旧市街の2B Phan Châu Trinhにある。ホイアンが2025年からダナン市に入ったため、住所に「Đà Nẵng」と書かれていることはあるが、場所はダナン中心部から車で40〜60分のホイアンだ。
食中毒があったと聞いたけど、いまも営業している?
2023年9月の食中毒で3か月の営業停止となり、2024年1月に営業を再開した。2026年5月も通常どおり営業していた。
まとめ
バインミーフーンは、ホイアン旧市街の2B Phan Châu Trinhにある。営業は毎日6:30〜21:00で、1本30,000〜45,000ドン(約180〜270円)。初めてなら3番のミックスが選びやすい。
2026年5月は朝8時台でも店の前に人が集まっていた。10〜30分ほどは待つつもりで行く。似た名前の店があるので、地図には住所まで入れて向かいたい。
バインミーそのものの種類や食べ方は、こちらで紹介している。
ホイアンの観光全体を計画するなら、こちらから。