ダナンのリンウン寺|ソンチャ半島のレディブッダ(67mの観音像)入場料・行き方・服装【2026年】

旅・ガイド

リンウン寺(Chùa Linh Ứng Bãi Bụt)は、ダナンの市街から北東へ約10km、ソンチャ半島のバイブットにある仏教の寺だ。

高さ67mの白い観音像が立ち、この像が英語でレディブッダ(Lady Buddha)と呼ばれている。ダナン市の観光サイトの寺の案内では、入場は無料だ。

ダナンでよく知られたリンウン寺は3つあり、この記事で紹介するのはソンチャ半島の寺だ。2026年5月の朝に行き、駐車場から観音像と本堂を通って、境内の店まで回った。

・入場は無料で、開いている時間は「終日」(ダナン市の観光サイトの2016年の案内)
・服装は寺の石板の決まりどおり、きちんとして肌を出しすぎない物にし、本堂では帽子を取って靴を脱ぐ
・Grabやタクシーの目的地は「Chùa Linh Ứng Bãi Bụt」で探す

リンウン寺(ソンチャ半島)とは|67mの観音像が立つ寺

リンウン寺は、ソンチャ半島(ソンチャー半島、Bán đảo Sơn Trà)のバイブット(Bãi Bụt)にある仏教の寺で、高さ67mの観音像で知られる。

ダナン市の観光サイトによると、2004年に工事が始まり、2010年7月に落成した。敷地は20haある。

観音像の足もとの蓮台は直径35mで、像は計画の段階では32mの予定だった。寺を開いたのは、故ティック・ティエン・グエン(Thích Thiện Nguyện)師だ。

英語では Linh Ung Pagoda と書かれ、境内に立つ寺の決まりの石板の英語の欄にも「Linh Ung Pagoda」とある。

レディブッダとは|観音像の英語の呼び名

レディブッダ(Lady Buddha)は、リンウン寺の観音像の英語の呼び名だ。市の観光サイトは「Lady Buddha」と書き、本当は菩薩(Lady Bodhisattva)の像だと添えている。

ホーチミン市の仏教会の新聞(Giác Ngộ)の見出しでも、この像は「tượng Phật Bà(観音さまの像)」と書かれている。

像は山を背にして、海の方を向いて立つ。片手に持つ甘露の瓶は、沖へ漁に出る人たちに安らぎを注ぐ姿だと、ベトナム仏教会のポータルサイトは説明している。

ご利益は?|海に出る漁師を守ると信じられている

地元の人たちは、この観音像が漁師を守り、嵐や高い波に立ち向かう力をくれると信じている。ダナン市の観光サイトの寺の案内に、そう書かれている。

バイブットという地名にも、漁師の話が残る。市の観光サイトが紹介する言い伝えでは、明命帝(ミンマン帝)の時代のある朝、漁師たちが砂の中から小さな仏像を見つけて祠を建てた。

そこから、この土地は「仏の地」を意味するバイブットと呼ばれるようになったという。

ダナンでよく知られたリンウン寺は3つ|ソンチャ半島・五行山・バーナーヒルズの見分け方

ダナンでよく知られたリンウン寺(Linh Ứng)は3つある。ソンチャ半島の寺のほかに、マーブルマウンテン(五行山)の上と、バーナーヒルズにもある。

ホーチミン市の仏教会の新聞(Giác Ngộ)の記事では、場所の名前を後ろに付けて呼び分けている。ソンチャ半島の寺の横断幕と決まりの石板にも、「Chùa Linh Ứng Bãi Bụt」とある。

場所 ベトナム語の呼び名 目印
ソンチャ半島(この記事) Linh Ứng Bãi Bụt 高さ67mの観音像。2010年に落成
マーブルマウンテン(五行山) Linh Ứng Non Nước 五行山の上の古い寺。明命帝の時代には「Ứng Chơn」と呼ばれ、成泰帝(タインタイ帝)の時代に今の名前になった
バーナーヒルズ Linh Ứng Bà Nà 標高1,500m近くの寺。高さ27mの座った釈迦像。2004年に落成

3つのうち、ソンチャ半島とバーナーヒルズの寺は2004年以降に落成した新しい寺で、五行山の寺は明命帝の時代(19世紀)にはもうあった古い寺だ。

五行山の寺は、五行山の回り方と一緒にこちらで書いている。

バーナーヒルズの回り方は、こちらから。

リンウン寺の入場料・開いている時間・所要時間

入場は無料で、開いている時間は「終日(All day)」と、ダナン市の観光サイトの寺の案内にある。駐車場の料金は決まっておらず、寄付の箱に好きな額を入れる形で、見て回る目安は1時間とされている。

項目 内容
入場料 無料
駐車場 寄付の箱に好きな額を入れる
開いている時間 終日
見て回る目安 1時間(急いで回っても約40分)

出どころは、ダナン市の観光サイトの寺の案内(2016年1月のページ)だ。今も同じかは確かめられていない。

行った日は、写真を撮りながら急いで回っても約40分かかった。ゆっくり見るなら、案内の目安の1時間をみておく。

リンウン寺への行き方|市街から北東へ約10km

リンウン寺へは、車・バイク・自転車・タクシーで行く、とダナン市の観光サイトの2016年の寺の案内にある。同じ案内は、寺の近くにバス停や駅はないとしている。

距離は、市の中心から北東へ約10kmだ。
海沿いの漁港から見たリンウン寺。丘の上に白い観音像と塔が立ち、手前の砂浜に籠舟、湾に漁船が見える

半島へ向かう海沿いの漁港からは、丘の上の観音像と塔が見えた。寺の境内図では、ホアンサ通り(Đường Hoàng Sa)から、寺へ上がる道(Đường lên chùa)が分かれている。
リンウン寺の塔と、そのそばの駐車場。大型バスとワゴンが並んでいる

朝のうちから、塔のそばの広い駐車場に、大型バスやワゴンが並んでいた。境内図には、駐車場の印が複数ある。

・目的地を「リンウン寺」だけで探さない。同じ名前の寺が五行山とバーナーヒルズにもある
・Grabやタクシーでは、寺の横断幕にも書かれている「Chùa Linh Ứng Bãi Bụt」の名前で探す
・地図の位置がソンチャ半島(市街の北東)になっているかを確かめてから呼ぶ

半島の奥へ行くなら|通れる道は3つ、スクーターは入れない

ソンチャ半島の山の中で見学やピクニックができるのは、市が決めた3つの道だけで、オートマのバイク(スクーター)と24席を超えるバスは入れない。

  • ①|ホアンサ通りの交差点から、遺産のバンヤンの木まで(バイバックとインターコンチネンタルへの分かれ道の近くを通る)
  • ②|イエットキエウ通りから、バンコー峰を通ってバイバックまで(バンコー峰からバイバックは一方通行)
  • ③|イエットキエウ通りから、スオイオムまで

3つの道で見学できる時間は、3〜9月が7:30〜18:30、10〜2月が7:30〜17:30。時間の外は柵が閉まり、見学もピクニックもできない。

寺へ上がる道がこの3つの道に入るかは、市のページには書かれていない。行った日は、寺の駐車場に大型バスが止まっていた。

ダナン市の観光サイトによると、半島は面積4,390ha、半島で一番高い所は696mで、自然保護区になっている。半島の道沿いには、森を守り山火事を防ぐ区域だと知らせる看板も立っていた。

夜の半島の山道の注意は、ダナンの治安の記事に書いている。

服装と決まり|寺の石板「NỘI QUY THAM QUAN」

服装は、きちんとして肌を出しすぎない物にする。境内に立つ寺の決まりの石板(ベトナム語と英語の10か条)に、そう書かれている。

本堂では帽子を取り、靴を脱ぐ。
リンウン寺の境内図「SƠ ĐỒ THAM QUAN」と、寺の決まりを刻んだ石板「NỘI QUY THAM QUAN / TEMPLE RULES」

左が境内図、右が決まりの石板だ。決まりの主な所は次のとおり。

  • 服装|「gọn gàng, kín đáo」(きちんとして、肌を出しすぎない)。英語の欄は「Wear tidy and courteous clothing」
  • 本堂|拝むときは帽子をかぶらない。靴やサンダルのまま本堂に入らない
  • たばこ|吸わない
  • 線香|本堂の空気を守るため、1本だけ
  • 境内|大声を出さない。登ったり、花や枝を取ったりしない
  • 落書き|壁・柱・仏像・石の椅子・木に描いたり彫ったりしない
  • 子ども|遊ばせて騒がせない。1人にしない
  • 持ち物|自分で見ておく

石板には、どこまで隠すかまでは書かれていない。石板の決まりではないが、迷うなら肩とひざが隠れる服が無難だ。

本堂の入口で靴を脱ぐことは、ダナン市の観光サイトの寺の案内にも書かれている。

境内の回り方|駐車場から境内の店まで1時間ほど

駐車場から境内の店まで、見て回るのは1時間ほど(急いで回っても約40分)だ。行った日は、次の順に回った。

  • ①|駐車場と塔
  • ②|門と、大きな堂の前の舞台
  • ③|三門
  • ④|観音像と、海の見える石のテラス
  • ⑤|羅漢の像と本堂
  • ⑥|仏教用品の店

境内図の凡例には、1〜17の17の場所が載っている。本堂・観音像・三門・駐車場のほか、トイレ(Nhà vệ sinh)や仏教の用品の一角(Khu văn hóa phẩm)もある。

門と舞台に仏誕祭の飾り

行った日の朝は、門に「Kính Mừng Đại Lễ Phật Đản(仏誕祭を祝う)」の横断幕が出ていた。仏誕祭(Phật Đản)は、お釈迦さまの誕生を祝う仏教の行事だ。

横断幕には、ダナン市のベトナム仏教会とリンウン寺の名前、仏暦2570年(PL: 2570)・西暦2026年(DL: 2026)の字が入っている。
リンウン寺の堂の前に組まれた仏誕祭の舞台。大きな蓮の花の飾りと「KÍNH MỪNG ĐẠI LỄ PHẬT ĐẢN」の文字

境内の大きな堂の前には、蓮の花の飾りの中に小さな金色の仏像を置いた舞台が組まれていた。

柱の飾りには「PHỤC VỤ CHÚNG SANH LÀ THIẾT THỰC CÚNG DƯỜNG CHƯ PHẬT」とある。人々に尽くすことが、仏さまへの本当の供養、という意味だ。

三門と十八羅漢

十八羅漢の像は、正門から本堂へ向かう道の両側に2列に並ぶ。ダナン市の観光サイトとベトナム仏教会のポータルサイトが、どちらもそう書いている。
リンウン寺の三門と、石畳に並ぶ盆栽の鉢

三門(Cổng tam quan)の上には白い像が立ち、手前の石畳には盆栽の鉢が並んでいた。

羅漢の像の台の1つには、「QUÁ GIANG LA HÁN(川を渡る羅漢)」の名前と、2行の言葉が刻まれていた。仏のいない所に来て教えを広め、苦しみを越える、という意味の2行だ。

2行の言葉は「Nơi đâu vắng bóng Phật Đà / Ngài về hoằng hóa vượt qua khổ sầu」だ。

ダナン市の観光サイトによると、本堂では次のように祀っている。

  • 中央|釈迦
  • 右|観音
  • 左|地蔵と四天王

観音像と蓮台

観音像の高さは67m、足もとの蓮台の直径は35mだ。この2つの数字は、ダナン市の観光サイトとベトナム仏教会のポータルサイトでそろっている。

蓮台の下は円い建物になっていて、アーチの入口が並ぶ。像の近くまで上がる石段もある。

海と市街が見える石のテラス

観音像の近くの石のテラスからは、海と小島、湾の向こうのダナンの市街が見えた。
リンウン寺の石のテラスから見た海と小島、湾の向こうのダナンの市街

布袋の像と仏教用品の店

観音像のそばには、石灯籠や獅子の像と並んで、笑った布袋さまの姿の白い像がある。

帰りに寄った境内の店には「VĂN HÓA PHẨM PHẬT GIÁO(仏教の用品)」の看板が出ていた。看板には、ダナン市のベトナム仏教会とリンウン寺の名前も入っていた。

境内の猿|餌をやらずに離れて見る

猿に会っても、餌はやらずに静かに離れて見る。ダナン市の観光サイトが、ソンチャ半島でドゥクラングールや猿などの野生の動物に会ったときの決まりとして、そう求めている。

同じサイトによると、半島ではアカアシドゥクラングール(red-shanked douc langur)というサルが、調査で300頭近く確認されている。

境内で見たのは、木の上にいた茶色い毛の猿2匹だ。
リンウン寺の境内の木の上にいた2匹の猿

よくある質問(FAQ)

リンウン寺とは何ですか?

ダナンの市街から北東へ約10km、ソンチャ半島のバイブットにある仏教の寺だ。2004年に工事が始まり2010年に落成し、高さ67mの観音像(レディブッダ)が立つ。

ダナンには、同じ名前の寺が五行山とバーナーヒルズにもある。

リンウン寺の入場料はいくらですか?

市の観光サイトの2016年の案内では、入場は無料。駐車場の料金は、寄付の箱に好きな額を入れる形だ。

レディブッダとは?

リンウン寺の高さ67mの観音像の英語の呼び名で、ダナン市の観光サイトは、本当は菩薩の像だと添えている。寺そのものの英語名は Linh Ung Pagoda だ。

リンウン寺のご利益は?

市の観光サイトの2016年の案内では、地元の人たちは、観音像が海に出る漁師を守り、嵐や高い波に立ち向かう力をくれると信じている。

ダナンに行くなら何月がベスト?

観光が中心なら3〜5月で、雨と洪水の多い10〜11月は避ける。ダナンのベストシーズンの記事で、そうすすめている。

リンウン寺に行った日の朝は晴れていた。

まとめ|目的地は「Bãi Bụt」で探す

目的地は「Chùa Linh Ứng Bãi Bụt」で探す。ダナンでよく知られた同じ名前の寺がほかに2つあり、この記事の寺は、ソンチャ半島のバイブットにある高さ67mの観音像の寺だ。

服装はきちんとして肌を出しすぎない物にし、本堂では帽子を取って靴を脱ぐ。境内の猿には餌をやらない。

駐車場から観音像と本堂を通って境内の店まで、見て回るのに1時間ほどみておく。

ダナンの日程にリンウン寺を入れるなら、こちらのモデルコースから組める。

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編集者

ベトナムに魅せられた東京出身の経営者。数字よりも人の営みに惹かれ、現地のリアルを言葉で伝えている。

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